百六段「南米の秘境を巡る大冒険20日間」(その1)
旅行会社の募集見出しに大層な文字がおどる
なるほど それにしても20日は長い
成田発で募集人員残り1名とある
とりあえず申し込んだものの 精神的・肉体的・・・・大丈夫だろうか
多くの旅行経験でこんなに躊躇したのは初めてである
腹部のCTなど何度かのドクターチェックを受け・・・
植木はどうかな 火事や泥棒や・・・
いやいやこれは大冒険なんだ



成田へはいつもの通り新幹線で「品川」まで そこで成田エキスプレスに乗り換え
終着成田第一ターミナルへ行く
既に宅急便で送っていたスーツケースをカウンターで受け取り
「成田ーメキシコシティ」「メキシコシティーブエノスアイレス」までの航空チケットや保険証なども
受け取って
さあ!野となれ山となれ
成田発15時25分発 エアーメヒコ(機内食が世界一まずいと思われる航空会社)である
成田からメキシコシテ―まで12時間

以前のメキシコ旅行の時と変わりなく不味い
「エッグ」か「パスタ―」しかないのである
旅のしおりに「昼食・夕食は機内食になります」とある
メキシコシティーにお昼頃着く


迎えのバスでホテルに向かう 少し時間が早いので市内の目抜き通りを一回り
してくれた
以前メキシコに来た時 ガイドが「とにかく毎日どこかでデモやストライキがあるので
そこを避けないととんでもなく狂います」といっていたそのデモに初めて出会った


幸い大きな狂いもなく車上観光は「独立記念塔」からメイン通りにある
ホテルへ向かう

ホテル(PLAZA)の斜め向かいに「サークルK」がある
早速水とお菓子とヨーグルトを買った
ドルは使えてもお釣りがメキシコ・ペソなら困る
こんな時はカードが便利である
現地の客はお菓子一つでもカードを使っていた
風呂に湯を溜める
ここには今夜の20時までしか居れない
しかしこの休息がどんなに貴重で助かったことか
深夜便で又あのエアーメヒコ(メキシコのスペイン語読み現地では全てメヒコ)
でアルゼンチンのブエノスアイレスまで
9時間の飛行
シティー23時55分発
ブエノスアイレスには翌日の11時(現地時間)ごろ着いた

早速バスで市内観光
アルゼンチンの国土は日本の7.3倍 人口は4000万である
ガイドが言うように黒人が少ない
南米のパリと言われる
ブエノスアイレスは人口300万の都市である
経済破綻(つれづれkanta15段参照)によりかつての輝きは無いが最近
少し経済も上向いているようだとは80才に近いと思われる日系2世の男性ガイドの話

さわやかな初夏の感じ
BOCAサッカー場のある
ボカ地区観光である


マラドーナも所属していたサッカーの名門「BOCA」・・・らしい
日本で言えば甲子園のようなものだろうか

トラ気狂ならぬ
「BOCA」気狂も跋扈するんだろうな
かつて栄えた港も新しい地区に移り
「BOCA」はアルゼンチンタンゴの発祥の地としてその香りが漂う





(上の写真クリックでyoutube 少しの時間で
ボカ地区の雰囲気が味わえます
念のため最初のボリュームを下げてください)
次は新しく生まれ変わろうとするブエノスアイレスの中心地に行く




「2020年東京オリンピック」の抽選会」が行われた
ヒルトンホテル
ここであの
「お持てなし」が発せられた
この老ガイドは都知事などの案内と通訳をしたという
現在アルゼンチン在住日系人は約7万人韓国系は8万人
中国系は10万人
ガイドはさらに言う 日本とアルゼンチンの関係は深い
かつて隣国チリと国境線であわや戦争という事態に
アルゼンチンがイタリアに装甲巡洋艦2隻を発注したがチリと和解したため
不要となり日本に売却となった
(この時ロシアととりあいになったとか)
その2隻は後の日露戦争時に「日進」「春日」として戦った
又先の東北大震災には当地から大量の大豆や牛を送られたそうだ。
日本でこんなことを知っている人は何人いるだろうか
「故郷は遠きに在りて想うもの」
昼からの観光の前に昼食






成田をでて初めてまともな食事にありつく
しかもひれ肉
本当に旨かった!!
首都の中心地に行く
大統領府(カサ・ロサダ)
向って左側のバルコニーでマドンナ主演「エビータ」の撮影がおこなわれたと言う

どことなくパリの香りが漂う
コロン劇場
次は
「レコレータ地域」
ここはこの国ではトップクラスの富裕層の住むところでもあり
彼らが所有する「墓」の豪華で高価で成功者のシンボルとなっている
一基数千万円だそうだ


「エビータの墓」

本日の観光はおしまし
早く宿に入りお風呂で足をのばしたい。
ホテルの食事が今一 何を食べたかも思い出せない
昼間に旨い肉を食ったからまあ許そう

「アメリアン パークホテル」に2泊である
今回は長旅なので下着などを洗濯する(粉せっけん持参)
連泊は助かる 南半球の夏季節 ほとんどが乾く
明日は5時30分モーニングコールで6時45分出発
隣国ウルガイに日帰りで行く

ブエノス側の乗船場

早朝にもかかわらず長蛇の列
ここはラ・プラタ川(銀の河の意)のブエノス側フェリー乗船場
国境を渡るので飛行機と同じで入出国の手続きや荷物検査がある
1時間近くかかる
対岸のウルガイまで45KMを約1時間で行く
ラ・プラタの
川幅は最長220km(川の長さではない)
今渡る
川幅45kmは一番狭いところを渡る
最初スペイン人もこれが川か海かわからなかったので舐めてみると
真水なので川だと知った

見渡す限り「泥の海」である
しかし水自体は非常に綺麗だという
(上の写真クリックでyoutube)
水深は1~2mで航路を絶えず浚渫しないといけないという
出迎えのバスと英語の白人ガイドの案内で
スペイン人が最初に上陸して砦を築いたという
世界遺産コロニアサクラメント観光
ウルガイの面積は日本の半分 人口は約330万人
気候に恵まれ 農業が主体で病院・教育は全て無料
「世界で最もまずしい大統領」で知られたムヒカ大統領
アメリカなどからの留学生も多い
南米の中でも個人が非常に裕福な国だという
確かに船で1時間の所だが町の雰囲気や人々の表情は全然違う
世界遺産の城壁や灯台に上がった後 ダウンタウンにチーズ
を買いに出たが、店名しか書いていないので場所がわからなかった
紙を見せながら途中5~6人の町の人々にきいたら
どの人も優しく笑顔で接してくれる 微笑みの国だとも思った

ウルガイの港


思うに人の歴史とは「富の分配の繰り返しの記録」ではないのかな
周りが同じように貧しければ我慢ができる
しかしその差が我慢ならない状態になれば 何十年何百年に起こる火山の爆発のように
「ガスぬき」が行われる。その過激なものを「革命」と呼んでいるのではないか


この地は1680年ごろポルトガル人
によって港が作られたがその後スペインや他の部族の幾度かの支配に見舞われる
街並みの家や道路の作り方がポルトガル様式・スペイン様式と混在する

灯台から
ラ・プラタ川を見る


サクラメントのレストランで昼食
南米は総体に食事が美味い やはりスペインやポルトガルの味を引いているのだろう

帰りも入出国手続きをして迎えのバスでホテルに帰る
「ホテルの今一飯」を食って早く寝る
明日はいよいよパタゴニア
モーニングコール4時50分
5時50分ホテル出発である



アルゼンチンとチリの国境のパタゴニアに世界遺産
「ロス・グラシアレス国立公園」
その玄関口
カラファテまで3時間15分の飛行
景色は一変する
カラファテの空港は
アルゼンチン湖(びわ湖の3.3倍の広さ)
に沿っている(下の地図参照)

(上の写真クリックでこの周辺の映像)

地図の真ん中が
Lago Argentino(アルゼンチン湖)
「国道11」の数字の左が空港
El Calafateの町
今日は空港からカラファテの町を通り抜け左に1時間ほど走り
赤線が二股に分かれる下の方へ 途中線が緑に変わるところは
ロスグラシアレス国定公園
を表す
道の終点から
ぺリトモレノ氷河を展望台からとクルーズ船上で見ることになる
明日は町から同じように左の突き当りまでいって今度は上にあがる
そして湖に赤の点線があるがそこを5時間かけてクルーズ観光の予定
地図の左の茶色い部分はチリ
氷河はアンデス山脈からチリ側とアルゼンチン側に流れている
(下の写真クリックで氷河までの草原)


車窓に氷河が見えて来た
ここから国定公園

レストランに到着 昼食はビュッフェ

食後 桟橋からクルーズ船に乗る

(上の写真をクリックでyoutube)

展望台から

(上の写真をクリックyoutubeへ)

ここの氷河の崩落がよくニュースなどに伝えられる
以前は1時間に一回くらいの崩落があったという
今は2~30分に一回は起こるという
寒い中皆その瞬間を捉えようとカメラを待ち構えるが
長い氷河のどこに起こるかはわからない
しかし確かに小さいのを数えると2~30分に起きてるようだ
氷河の高さは60m
小さな崩落でも「メキメキメキ ドドン」という雷のような大きな音が響く
その度に歓声が起きる

朝が早かったので 早目にホテルに行く
カラファテの町では間もなく始まる「アルゼンチン湖祭り」のリハーサル
でガウチョのパレード


「ホテル デザイン スイート カラファテ」
町の郊外の湖のほとりに建つホテルここで2連泊である
なかなか洒落たホテル プールがあったり部屋の風呂はジャグジー
プールでは少し泳いでみた
料理もやはり違う




最近のホテルはどこでもフリーWI‐FIなのでメールとかニュースの
チェックをする


夕日も綺麗が 朝日も素晴らしい


今日のような好天は滅多にないですよとガイドは言う
景色もホテルもすばらしい
明日は6時モーニングで7時15分発
上の地図では11号線の分岐点から北に上がったところに
ウペサラ氷河・スペガッツイーニ氷河を見るクルー船の港がある
9時発の船に乗る
天気は一変して今にも雨か霙が降りそう 完全防寒をする

5時間の観光予定と言っても氷河までの片道は2時間ほどかかる



多くの氷山が漂う

昼食は船内でホテルのお弁当
ウプサラ氷河


(上の写真をクリックでyoutube)


船は氷河の前を行ったり来たり小一時間滞在するも
崩落はなかった
さあ帰りも又2時間の乗船 寒い寒い!!
ホテルの帰りに途中カラファテの町に降りて買い物などする元気な人もいた

ここは渡り鳥の宝庫 ピンクはフラミンゴ




明日はカラファテから再びブエノスアイレス迄帰るのだが
飛行機は15時20分の予定
飛行機迄の時間が天気も良いし添乗員とガイドの案であるのでもう一度
昨日行った
ぺリトモレノ氷河「展望台」に行ってみようとなった
今度は崩落を写すぞ
朝6時モーニングコール
7時15分発
1時間少しで「展望台」に着く
帰りの飛行場までの時間を考えて
じっくり観察?

(上の写真クリックyoutube)

小一時間展望台から観察
でも思うほどの崩落は無かったが
天気さえ許せば何時間でも見てられる
「つれづれkanta77段カナダの旅」のカナデアンロッキーの氷河の方は
数百mも氷河が後退していたのでショックだったが
ここではあまり感じられない。
マスコミで流れる映像など滅多に見られるものではないらしい

数千年前の氷でウイスキーのロック
乾杯!!
15時20分カラファテ発ブエノスアイレス行飛行機で3時間
ブエノスアイレスから19時25分発国内線で
アルゼンチンイグアスまで1時間50分
のフライト
夕食は空港内で各自食べる
了