三十二段 速水御舟をみる



速水御舟(hayami giyusiyu)明治27年生まれ 昭和10年没 享年40才
数年前 何かの画集で御舟の「炎舞」をみた
すごい感性の絵だなと衝撃的であった。後で知ったことだがこの絵は御舟の絵の代表作のひとつで 大正14年の作
現在重要文化財に指定され「山種美術館」に所蔵されている。いずれ国宝になるのであろう。
東京は浅草生まれで幼い頃から絵が上手で好きだったらしく17才の時の作品「室寿の燕」は巽画会で一等になり宮内省の買い上げとなっている
大正6年には京都東山にて活動 その時の院展出品作「洛外六題」は時の審査員横山大観や下山寒山などから激賞される。
絵の基本は写生と いろんなものの写生に精力をかたむける。精密で丹念な写生と 青の色使いは「洛北修学院村」にあらわれる。
精密さの頂点が「京の舞子」 しかしこれは大観には受け入られなかったようで 今もその評価は二分する。
「夜の雪」はベルリンの展覧会で絶賛されそのままベルリン国立美術館に寄贈しドイツ政府より勲章を授かる

脂の乗り切った40才で腸チフスで逝去 「洛北六題」が焼失したというのとなにかこの作家の天才の悲劇をみるようなおもいである。

 
重要文化財「炎舞」




「洛北修学院村」



「京の舞子」




「夜の雪」  昭和5年








焼失した「洛北六題」