九十八段 九寨溝・黄龍・楽山・都江堰の旅その1

3年ほど前 この地域に行きたくて考察しているうちに
「反日暴動」が中国全土に広がった
断念せざるを得なかった

世の移ろいは早い
平成8年正月に北京に3泊 市内や八達嶺など観光をした
外資系のホテルの窓から夜明けの薄明かりの道路に目を落とすと
真っ黒な龍の様に延々とうねってい帯がある
朝の通勤自転車の帯だった
道路に下りると「ジャー」という物静かな騒音が不気味だった

あれから20年足らず 今や世界第2の経済大国である
今回は北京から遠く西 四川省の省都 成都からさらに西450kmの九寨溝・黄龍観光が目的である

いつも旅行2~3日前に当日の添乗員から挨拶電話があるのに今回は無い
もう一度タリフを見直すと参加人員32名 ご案内は現地のガイドとなっていた

ああ今回は添乗員がいないんだ 道理で値段が安いなと思った
まあ トラブルが無ければ別にいいのだが



ところがところがそれが・・・・
2015年6月24日~30日
1日目

関空18時30分発 「中国東方航空」で南京まで2時間 南京19時30分(時差1時間)
(時差が少ないのは有難い 時差が大きいと排便の調整が大変)

南京で一旦降りて入国手続き
同じ飛行機が国内線になり再度同じ席に座り20時30分(現地時間)発 成都まで2時間30分

成都市内のホテル22時50分(現地時間)着の予定

16時30分関空の旅行会社の窓口で説明を受け Eチケットや保険書類をもらい
空港会社の受付で荷物を預けチケットを受け取り
手荷物荷物チックをして出国手続きをして搭乗口まで行く
いつものパターンである

搭乗口には100数十名がいた このうち32名がツアー参加者なんだ
ところで 通常30分くらい前から搭乗が始まるが一向に動く気配が無い

南京からの飛行機が未着で2時間ほど遅れるという



飛行機が来なければどうにもならない 航空会社からジュースとお菓子が配られた

19時過ぎに南京からの乗客がどたどたと降りてきた
今から給油と機内の清掃である

結局20時15分発となった

一応ご飯が付いている機内食を食べて 南京に21時30分(以降現地時間)に着いた
入国カードに宿泊ホテル名やパスポートナンバーなど書き込む
(普通は機内で配られて機内で書くのにな~)




入国審査を終え 右に行くと乗り継ぎ口 

ところがそこに航空会社の社員らしき人が乗り継ぎ客を集めてなんか言っている
中国人客は怪訝な顔をしているが 意味不明

その内 中国語が話せる日本人の方(以降 訳氏(おさし)さんと呼ぶ)が社員としきりに
話している
そして日本語で「次の成都行きの飛行機はいつ出るか今の所不明なので
とりあえず空港の近くのホテルで全員待機ということらしいです」と大きな声で知らせてくれた



右端の背の高い人が航空会社の社員で手前が訳氏さん
このかた中国に住んでおられたとか
後で判ったが同じツアーのご夫婦での参加者
この訳氏さんが最後の最後まで大活躍 本当に助かりました
話せるということはいいことですね



空港を一歩出ると霧?靄?スモック? とにかくもやっている
しかも温泉町のイオウ臭がする
この街の臭いだ

韓国の空港に降りると大蒜臭がする
パリの街に入るとチーズの饐えたような臭いがする
日本はどうかな 糠みその臭いかな



高速道路で30分南京の郊外なんだろうりっぱなホテルに着いた
関空100数十名の内 半分は南京で降り 半分は成都までの乗り継ぎである
約50数名が1部屋 3名づつ割り当てられた
部屋はツインなので3人は寝れないし 荷物は機内なので着替えも出来ない



同室になった日本人客で2才上の男性と2才下の男性3人でわいわい喋って過ごす
夜中1時過ぎにノックがあり 飛行機が出ますと伝えて来た

 

南京空港に戻り関空からの同じ飛行機に乗り込む
コンビニ(便利店) マグドナルド(麦当労の上が草冠)も閉まっている
(帰国後知ったがこの飛行機調子が悪く 整備に手間取ったとか ええ・・・)



朝方4時前 なんとか成都に着いた



ところが南京から乗ってきた人の荷物はさっさと出てくるが
関空からの客の荷物が出てこない
ホテル組の50数人分である

しばらくすると又航空会社の社員らしい人が何か言っている
再度訳氏さんの登場
「なんでも関空からのお客さんの荷物は少し離れたところの
成都空港国際線に下ろしたらしい」とのこと

道まで案内されて待つこと10分 25人乗りのマイクロバスが来た
一度に乗れないので待つこと10分 残りが乗る

国際線に現地ガイドの中国人唐(トウ)さんが旗をもって出迎えていた
 中国人や他のグループの人もそれぞれ荷物を手にして散っていく
ここで初めてツアー参加者全員の姿が判った

滋賀から12名の町内会の70歳前後のグループ
3組の夫婦(訳氏も含む) 女性3人 女性2名グループ 男女一人参加など総勢32名

荷物も無事 手に出来て ガイドにも会えて一同とりあえずの笑顔が出る



ここからホテルまで30分 着いたのは朝5時 もう東の空は白けている



ホテル「芙蓉麗庭酒店」は九寨溝からの帰りに もう2泊する

2日目の予定は9時ホテル出発となっているが

予定通りらしい

とりあえず部屋に入り シャワーを浴び着替えをして少し横になって6時半からの
朝食を待つ 寝入ると起きれないのでTVを見る
40チャンネルはNHKが見れる



これは現地時間7時20分くらいの「ASAICHI」である
日本時間で朝ドラの後 8時20分くらい
本当にリアルタイムに見れる

2日目

1時間半でも横になれたので楽になった
窓からみた成都の朝





ホテル周辺を散策




今日の予定は9時ホテル出発

途中昼食やトイレ休憩を入れて走行距離450kmを10時間かけて 
九寨溝のホテルまで行く ホテル19時着の予定

成都から九寨溝までのアクセスは今の所 車と飛行機である
車の場合 2008年四川地震の前は高速道路がなかったので13時間かかったという
地震後高速道路が出来たが100kmまで走りあとは普通道路である
飛行機なら350km 1時間足らず
しかし九寨溝の空港は3500mのところに在るため運航が不安定なことと料金が高い(約30000円)
ので団体ツアーには採用しにくいとか
近年高速鉄道の工事が始まりこれが開通すれば2時間で行けるとか

?

ガイドの唐(トウ)さんが改めてご挨拶
日本語もなかなか上手い とても愛想がいい
唐さんの写真をクリックしてみてください説明が聞けます
(念の為音を落としてから聞いてください 停止するときは停止ボタンを押してください)
マンションが高くて買えないというような話から始まっています




街は思った以上にゴミがないと思ったら 各地にオレンジの服を着た人がいて
掃除をする やはりオリンピックや万博など国際化の表れだろうか
しかし歩道をパッパカパッパカ警笛を鳴らしながら走り回るバイクには
何度も驚かされる
いろんな意味でまだまだ混沌とした部分が混在している






四川省(人口は中国で2番目の9000万 )の省都である成都は三国時代には蜀の都であり
劉備・関羽・諸葛孔明などが活躍した所である
現在人口は約1400万
ガイドの話では車は500万台 1日3000台づつ増えているとか
車の渋滞は重慶が2~3時間 北京が1時間 成都は30分が普通
320km離れている重慶(1500万人)は元は四川省だったが
現在 政府直轄地(北京・上海・天津)になっている
車で1時間走ってもまだ郊外が続く
(建設中のマンション群の写真をクリックすれば唐さんの説明があります)

早い話が全人口13億人ということは日本の10ヶ分
この国には東京が10ヶあると思えばいいのだ
(人口の1番は河南省で1億を超えているらしい)

周辺を高い山に囲まれた盆地の為温度差が激しい
長江の源流の1つ岷川などにより肥沃な土壌で農作物も豊富



唐さんが車内で「中国元」に両替してくれた
1元=約21円か22円(ややこしいので以後20円で計算
あと1元札 10元札とある
5元が大体100円くらいの目安

紙幣の顔は全て「毛沢東」
そういえば硬貨を1枚も手にしたことがないし 見たことがない
あるのかな
ネットで調べるとあることはあるようだ



(ネットより)

物価は高い 物にもよるだろうが相対に日本より高い
建設中のマンションの垂れ幕の価格をみても
成都郊外1時間のところで”格安物件”80~100m2で1500万
都市に近づくほど5000万 億ションが並んでいる
唐さんじゃないが「一生買えませんよ」



高速のゲートでプールに入るときに足を洗うようにタイヤを洗うようになっている



高速を降りて岷川沿いの普通道を走る



この辺が2008年の四川地震の中心地
山裾のいたるところが崩れ 今走っている道も以前は川の向かい側にあったという



トイレ休憩

珍しい白いヤクに乗って写真撮影 1回20元



尾篭な話で申し訳ないが中国のトイレ事情だけは本当に理解できない
大体の所は有料で1人1元
有料ならそれはそれでいいが とにかく汚い 臭い 仕切りや戸が無い(有る所もある)
これは男性用だが 女性用は聞いた話では想像を絶する
一応定期的に水が流れるようになっている

帰国時の機内で隣に座られた同じツアーのある女性が「もう2度と行きたくない」
「あのトイレには恐れ入りました 今回のツアー中 白人の女性は1人も見なかったでしょう
当たり前だわ 人前でお尻は捲くれない 食べるのも出すのも自然だから 人前でも恥ずかしくない
という理屈なら SEXも人前でするのか」と興奮気味に話されていた

(帰国後グループのリーダーからメールを頂いて知ったが メンバーの女性が
トイレと間違えて戸を開けたら大きな穴があり 落ちて打撲したらしく
大きな声で助けを求め引き上げて貰ったという 知らなかったな~)

そりゃ考えてみりゃ 世界一綺麗なトイレの国から 世界一お粗末なトイレ事情の所に
来るんだからそのギャップは大きい
特に地方都市のそのまた奥地だからな~

ただお粗末と不潔とは同じではない
この清潔感が全く感じられない
まあ食べるものは火を通すから我慢するとするか



何箇所か寄ったトイレでこの無料トイレが一番ましかな

余談ながら
帰国してヤフーのニュースに中国便が「爆買」のため 飛行機が軒並み遅れているとか
本当に空港でたいがいの彼らは電気製品の箱や便器の箱をカートに乗せている

 
道路沿いに何箇所か警察の検問がある
運転手が降りていって何か書類に書いている
ある検問所ではガイドがパスポートのリストを見せてチェックしていたようだ
結構時間がかかっていた

どうやら 少数民族の住む地域の出入りは厳しいチックがあるようだ
この先チャン族自治区になりその先はチベット自治区になる チャン族やチベット族・回族が多く居住する
この国がもっとも苦労するのがこの民族問題



これは何族かわからない
唐さんも言葉が通じないと言っていた





回族はイスラム教の為豚肉は食べない
それ以外の肉(牛・山羊・ヤク・鹿・鳥・その他・・・)の干し肉が店先にぶら下がっている



これは「タルチョ」があるからチベット族だろう

道沿いのホテルのレストランで昼食




唐さんが事前にチベット民族の四川料理だからまずいですよと言っていたが
上手くはないが まずくはない
逆に上手いですよと言われたところの方が口に合わない
まあ味の好みは人それぞれですからね
でもやっぱり 麻婆豆腐は辛い 思わずむせる

さあ腹ごしらえもできて一路九寨溝へ




川沿いには川魚特に「豆腐魚(なまず)」料理店が延々と並んでいる
こんなに食べにくる人がいるんだ








九寨溝の入り口松藩県の松藩古城まできた





唐の時代から栄えたという城下町

さあいよいよ九寨溝というところで車が渋滞 全く動かない
ガイドがバスから降りて前方に確認に行く



200m先で大型トラック同士の事故とか
川沿いの2車線だから逃げようが無い
待つこと1時間半 

それにつけても観光バスの運転の荒いこと荒いこと
大型バスや大型トラックが頻繁に行きかうこの川沿いの道を
フルスピードでケツを振って走り回る
前に普通乗用車や木材トラックなどいようものなら
警笛をパッパカパッパか鳴らして追い抜いていく
とてもお客様を乗せているという運転ではない
唐さんが「シートベルトは必ずしてくださいよ」
と何度も 何度も言いに来る
マチュピチュの時もひどかったが そんなどころではない
長江の船の事故や 新幹線の大事故のあと起こるとすればこのバス事故ではなかろうか

我らの運転手が特別かと思いきや それを警笛と共に更に追いぬいていく観光バスがある
逆になんか安心感がでる
これが普通なんだと

結局九寨溝に着いたのは夜の9時前



なんと夜の九寨溝の街は新宿歌舞伎町
九寨溝の入り口近くまで数キロに渡り ホテル・土産物・飲食店・劇場などが並んでいる

我らのホテルは入り口に一番近い所だった





遅くなったので部屋にも行かずそのまま食堂に直行



鍋料理らしい
なんでもいい 久しぶりに飲んで(飛行機には無かった) 久しぶりに寝れる

ビールは3.3%「雪花」まずくはない

今日からこのホテルに3連泊



バスタブも有り お湯もたっぷり出る
やれやれ 今日も長い1日でした

明日は5時半起きの7時15分出発

お休み

3日目

目的の観光は今日からである

今日は丸1日「世界遺産九寨溝」
ガイドによると
九寨の寨は「村」の意味でこの近辺の9ッの村の谷という意味らしい
石灰分を多く含んだ土壌に水が溜まるのでその水の色が周りの風景と相まって
多くの観光客を魅惑する
時期としては秋の紅葉時分が最高らしいが とてもじゃないが人が多くて来れないと言う
この辺は高度が高いので(3000m)冬場は雪で閉ざされ
ツアーの募集も4月後半から10月末くらいまで
観光客が集中するのである
平日で1日1~2万人 
休暇期間とか秋は7万人が訪れるが宿泊可能は3万になので入場制限をするらしい
先の歌舞伎町まがいの通りも数十キロの渋滞になるという

このような場所は他にクロアチアのプリントブィツェ湖周辺がある
ホテルから5分バスに乗って九寨溝の入り口に向かう



朝7時半というのに バスは満杯



入り口までの土産店
マチュピュチュと一緒だ





入り口前の広場は万博会場の様



公園に入ると移動は専用バスのみ

一般客は右の様に並ぶ
我々は団体なので専用バス1台貸切で移動する





谷は2筋あり バスで上まで上がり木道を歩いて谷の合流点まで下る
そこで昼食を摂って 又もう1筋の谷の上までバス上がり
歩いて下る 両方で約10km近い
道は全て木道なので非常に歩きやすい

ここから先は余計な説明はやめる
























































 その2に続