十七段 kanta原爆ドームに立つ




新幹線や車での素通りは幾度かあったが 街を歩くのは初めてである。
とにかく綺麗だという印象だった。
道は広く建物はどれも白く輝き 海と山の間隙に幾筋もの河が流れている しかも 
臭わない 汚れていない 水量も豊富 豊かな木立ちもほどよく街の呼吸を担ってい

道行く人も清楚で清潔感がある。 そう この街は あの火焔に岩や瓦やガラス瓶や人
がどろどろに溶かされ焼き尽くされた地獄絵の地。
その地の下から芽を吹き出した明日葉、焔から生まれた不死鳥の街なんだ。

58年前の地獄絵は風化せず世界中の人々の良心への免罪符としてますますその輝き
を魅せている。
今にも崩れそうな地獄の老証人の前に立ってみた。やせ細ったミイラのような老証人
の 骨組みだけの頭の中を初秋の風が吹き抜けていく。
ここを中心に周りの河には辛うじて生き残った人々が水を求め、黒い雨にのどを癒し
 放心状態の彷徨と阿鼻叫喚 人類史上最も「地上の獄園」の惨状を
思いやる。
爽やかな風と凛とした老証人とボートが浮かびキラキラ光る川面と夏の日光を腹いっ
ぱいにした木々と 清潔感の漂う人々と街の風情。
  そうだこの地は今 最も「地上の楽園」に近いに違いない




 (写真は「資料館」内にある被爆前のドーム周辺の模型





一度本場のお好み焼き(広島焼き)を飽きるほど食べてみたいと案内書を読んだ。
「みっちやん」とか「麗ちゃん」とかと名前があがってくる。
それではと「広島焼きとビールツアー」と洒落込んで回ってみたものの
ボリュームが多くて結局上記2軒しか行けなかった。
朝11時というのに店は早くも待ち客が外にいる。
店内はかろうじてお尻が入り込める隙間で箸をつつく。

広島焼きは関西とは違って 焼いたものをお皿に入れてもってくるので
最後のほうはどうも冷たくなるという欠点がある。
関西では自分の好みの堅さに焼き 熱いものをふうふういいながら
口の中でズラズラころがして そこへ冷たいビールを流し込んで
熱いものとと冷たいものとソースと青海苔との絶妙のハーモニーを楽しんでいる
kantaには少し不満が残った。
「みっちやん」にいく途中のタクシーの運転手さんとの会話でも
「最近は観光客めあてで高くて手抜きがおおいけんの~




ホンマに美味いのう