その42(その1) 切明温泉・大湯温泉・芦の牧温泉・川治湯元温泉・鬼怒川温泉・湯西川温泉
那須休暇村温泉・那須湯元温泉・奥湯河原温泉

今回の温泉等主目的は
➀新潟と長野の県境・秋山郷にある秘湯「切明温泉(きりあけ)」
②日本名水百選の1つ 津南「龍ヶ窪(りゅうがくぼ)」
③越後のミケランジェロ「石川雲蝶」作品の寺巡り
④只見線(小出~会津若松)に乗る
⑤鬼怒川龍王峡散策
⑥那須茶臼岳(1915m)の登頂
⑦靖国神社初参拝
⑧夏目漱石「明暗」に出てくる不動滝と奥湯河原温泉
⑨熱海一望の「MOA美術館」
1日目(9月30日)
W台風がウロチョロしている
全てが予約済なので 行ける所まで行ってみるしかない
京都駅前から新潟長岡まで 久しぶりに夜行バスに乗った
3列シートが有ったので迷わず時間と費用の節約もあり予約
ところが高齢者夜間尿のことを忘れていた
他社バスを捜すと同じ時間帯で同じコースで 3列シートで
トイレ付が有った
しかも1000円ほど安い これまた迷わずキャンセルと同時に予約をした
客は殆どが若者だった いつも夜行バスは寝れないのに今回はトイレに行くこともなく
長岡近くまでぐっすり寝ていた 足も延ばせて楽だったんだろう

朝7時前に着き 長岡駅で顔を洗って 飯山線(越後川口~豊野)の津南駅で降りる
この先には戸狩野沢温泉口があり 以前 野沢温泉に行くときに駅から更にバスで30分の野沢温泉に1泊
したことがある 津南町は中魚沼郡にあり中越の十日町市博物館展示の国宝「火焔型土器」には目から鱗で
大感激した この一帯は将に古代歴史の宝庫である

下条駅(げじょう)前の藁ぶきの塔(12m)「大地の芸術祭」作品
駅構内で京都で買ったサンドイッチと毎日服用の薬を飲み込み 今日の宿に向かう
JR津南駅は信濃川(長野県では千曲川)の西側に ぽつんと有り 町の中心は信濃川橋を渡った
集落にある 役場や病院・商店などは全て駅から徒歩20分位の所にある
以前「龍ヶ窪」に行こうと思って計画を立てたが どうしても駅とバス停の時間がかみ合わない
駅近くの宿を予約したがキャンセルしたことがある

今回はたっぷり時間をとってある 駅から津南病院まで約20分歩く
(写真は駅構内にあったもの 信濃川と橋 左下が駅)


重い荷物で汗びっしょり 病院は涼しい トイレを借り休憩 それでもバス時間まで2時間近くある
この地域の交通事情は「有るだけでも有難い」の感覚でないと来れない
津南病院前から見玉(みだま)終点までは7時・8時30分・11時25分・14:10分の4本
今は11時25分のを待っている
そこから先はデマンドタクシー(予約型共同タクシー)に乗り継ぐ
タクシーは1週間前から前日迄の受付で時間と場所と名前を告げる

バス停に移動すると老婆が2人 話し込んでいる

地元の話が聞けて面白い 時間の経つのを忘れる
その内の1人が「歯に合えば食べてください」と おかきの小袋をくれる
「どちらからですか」「大阪からです」
2人が顔を見合わせて驚く 「そんな遠い所から どこへ」
「切明温泉で1泊します」「若い頃 宿で働いたことが有りますよ 沢山いただきました」と笑う
バスは30分ほどで終点見玉に着く ここは川沿いに柱状節理の崖と紅葉で観光地となっている
民間バスはここまで バス停には既にデマンドタクシーがドアを開けて待っていた
すぐに乗り込み ここから鳥甲山(とりかぶとやま 2037m)と苗場山(2145m)の麓の渓谷沿いに1時間の道矩
乗客は最後まで1名だった
途中運転手さんが景勝地の案内やスポットで車を停めてくれた

秋山郷は長野県の最北端下水内郡栄村である


暫く走ると「ここから長野県です」と運転手


鳥甲山(山頂が少しガス) 右は翌日10月1日帰りの時の写真
「ここが長野県で一番北の集落です かつては民宿などがありました」の説明

宿には13時前に着いた
この温泉地の目的の「河原露天風呂」に入りたかったのだ
次のバスではもう暗くなる

乗合タクシ―もあの道を1時間半掛けて帰るんだ
因みにバス料金300円 タクシー料金300円だった
切明温泉には3軒の宿があったが1軒閉鎖
11月末から来春まで冬季閉鎖で営業できないのだから雪国の観光業も大変だ
あんな細い崖淵の道路では閉鎖も止む得ないだろう
「雄仙閣」という宿の露天からの眺めが良さそうだ
玄関は施錠されていたが 戸を叩くと40歳前後の相撲取りのような体格の男性が出て来た
服装は全身黒でシェフスタイル 髪を後ろで束ねている
「すみません 今 フロントの者が留守していますので」と言う
「いえいえ 今晩お世話になります〇〇です 撮影に行きたいので荷物を預かってほしいのですが」
「○○さんですね 部屋の用意も出来ていますので お入りください」
宿泊の手続きをして説明を受ける 18時からの夕食 朝食は8時
「トイレは部屋の前の女性用を使ってください」と言う 男性用は1階に有り じじいの部屋は2階なので階段の上がり降り
が無いので助かる
「でも大丈夫なんですか 通報されたりしませんか」と言うと
「今晩のお客様は〇〇さんだけですので 絶対大丈夫です」という まあシェフは正直だ



部屋の窓下には大きな栗の木 栗の実が鈴なりになっていた
部屋に荷物を置き 水泳パンツに履き替え カメラとタオルと玄関に置いてあるスコップを持って
宿のゴムスリッパを履いて河原に降りる






橋を渡り 河原に下りて来た 河原から見た「雄川閣」

既に多くの湯溜まりがあるのでスコップは杖として使用
石で歩きにくい 滑りやすい
丁度良い湯加減の溜まりを捜して順番に入る



ここが源泉だ それはもう熱湯地獄 入れば大火傷だろう

良い湯加減があった
そのうち50歳前後の夫婦が来た 車で温泉巡りをしているようだ
ご主人は素っ裸で入って来た 「お前も入れよ」と奥さんに促すも にこにこ笑って見ているだけだった
水泳パンツを履いてきて良かった
宿の露天風呂に行きたかったので先に上がった

宿の露天風呂
だれも入ってないので湯加減されていない
もう滅茶苦茶熱い 手も浸けられない

熱い源泉の停めようがない


細いホースで冷水を周りに放水するも全く歯が立たない
10分ほど撒くも効き目無く 結局一度も肩まで入れなかった
寒いので内風呂に駆け込んだ


やれやれ お湯は少し温めが宜しいようで
でも2019年にこの露天風呂でTVドラマの撮影がされたとか



『田村心が佐野文吾に自分が未来から来たことを話した温泉』
なんのことやらさっぱりわからんが
あんな熱い湯では芋もふやけるので相当量の水を投入したんだろうな
夕食まで3時間ほどあるので一寝入り
空腹で目が覚める 1階の食堂で1人食べ


ジビエは「熊」「鹿」「猪」の3種 最近ジビエを出すところが増えたが 肉が手に入り易くなったのかな
臭みも無く どれがどれだかわからないが美味かった


出汁がとても馴染みを覚える味だったので関西風ですねと若いシェフに言うと
「京都と大阪の料亭に6年居ましてそれから東京等転々として19年になります」
それから話がはずみ結局食べ終わる1時間 2人でキャッキャしゃべるしぁべる
この味は玉ねぎを煮詰めた甘味なんです 舞茸のパテも美味かった 楽しい食事の席だった
夜行バスの所為か梅酒で眠くなる
布団に入れば即寝だった
2日目(10月1日)
肉厚の鮭 なかなかのもの 魚沼の隣に在って飯が今一だっのが残念

タクシーは9時に迎えに来る
早朝 食後すぐに出れるように荷物の整理をした
昨日居なかったフロント係の男性が対応する
玄関には本日休業の看板 紅葉の前の一休みなのか
廊下にこの近辺の写真が掛かっていた


この頃には1人客は取れないほどの人で賑わうのだろう
時間通りタクシーは来た
朝はバスの運行は無く タクシーで津南まで直通
途中 道から離れぽつんと一軒家のような山の中に2軒ほど寄って2人の老婆を乗せた
2人は津南病院までの送りである 運転手さんとも皆知り合いで名前で呼び合っていた
何処の誰それが入院したとか この村の情報が皆で共有されている
運転手さんが「どこで降りますか」と聞くので「津南バス停で十日町タクシーと待ち合わせています
それで龍ヶ窪まで行きます」と言うと「それじゃ役場前で降りてそこまで迎えに来てもらいなさい それの方が
椅子もあるし 車も停めやすいし 電話すればすぐ来てくれますよ」と教えてくれたので役場前で降りる 1時間半で600円だった
役場から「龍ヶ窪」まで15分足らず バスの利用を散々考えたがどうしても津南駅12時39分の列車に間に合わない
それで龍ヶ窪まで往復乗ることにした 降りた駐車場に1時間後に迎えに来てもらう







森のベンチで一休みしていると突然頭上でボンゴの様なボコボコという にぶい音
すわ!熊か と思わず立ち上がった
キツツキが洞になった木の幹をつついたのだ
あちこち飛び回って突くもボコボコ音はここだけであとはコツコツとしっかりした音だった

やや!かぐや姫か? 暗い森の中で一際光が集まる場所
駐車場でタクシーを待つ トイレに入る




「皆見る人が汚がるぞえ」と解釈するのかな
こんなのを読みながら用を済ませてタクシーに乗る
駅まで乗ったので楽だったが「市民のバス・タクシー」の10倍の料金が要った(これが普通)

魚沼近辺の倉庫などは雪対策用にかまぼこ状の屋根の建物が目立つ
タクシー運転手さんの話では毎年積雪は3m 昨年は少なく1mだったとか じじいには無理
(村の皆様の貴重な税金を使わせていただき有難うございました)

津南駅から越後川口まで戻り上越線に乗り換え小出駅まで行く
駅前からバスで大湯温泉まで行く 今夜の宿泊温泉「大湯温泉湯元」である
大湯温泉は「その30」で栃尾又温泉の途中で立ち寄り湯に来ている
コロナの真っただ中で「全国割」が発行され5000円や1万円のクーポンが発給され
たまたま この「湯元」に来たがフロントが大混乱で結局カラスの行水で出て来た
今回は駅前のホテルにしょうかと思ったら素泊まりの駅前ホテルよりも1泊2食付の「湯元」の方が
安いので バスで30分にある大湯温泉にした
この大湯の道筋は「湯之谷」と呼ばれ多くの温泉がある
前回の栃尾又温泉が一番奥かと思ったらその奥 車で30分に「駒の湯温泉」があることを知る
そこに行こうかと思ったが送迎の問題とランプの宿だというので止めた
「ランプの宿」と聞こえは良いが一度泊まれば2度と無理
まず 油の臭いで頭が痛くなる・気分が悪くなる そういうところは大概TVもスマホも使えない
禅寺の修行よりも厳しい
「ホテル湯元」は伊東苑ホテルズの経営 従って低価格 射貫きなので設備も結構充実している
なんといっても 飲み放題・喰い放題で1泊7800円~である





全館満室のようである
食事も会場満杯で入れ替わり制 じじいは19時30分からのスタートだった
それでも座る場所がないほど
特に飲み放題は好きな人は制限時間90分で酒・ビール・ウイスキーと目一杯並べている



ついついビールも飲んでしまった
やはり荷物を担いで歩き回るとこんなに食欲が出るんだ


上 写真2枚はNETより
風呂も混雑気味なので早々に出て寝る
3日目(10月2日)


駅までの帰りはここもデマンドタクシーだ
朝9時25分にホテルの前まで迎えに来てくれる
若い女性が1人乗っていた
途中2人の男性老人を自宅まで迎えに寄り 途中銀行前と病院で降ろした
じじいは小出駅前に観光タクシーを予約している
以前 糸魚川の翡翠巡りの時に使用したことが有った
その時は駅の自販機で切符を買って運転手に渡したが
今 そのシステムは無くなって直接料金を渡す
ここでは「石川雲蝶」の作品が見れる寺巡りコースを選んだ
当初 3時間コースで3ヶ寺巡りを申し込んだところ タクシー会社の人が
「13時12分発の只見線列車に乗るのでしたら 今は大変混んでいて 会津若松まで4時間以上
かかるので 立ちっぱなしになる可能性も有ります 出来たら30分でも1時間でも早くホームで
並ばれた方が良いと思います」という それで2時間コースの2ヶ寺にした
本当に親切な会社だと思った 当然値段は安くなるのに
40歳前後の運転手さんも愛想よく にこにこ対応してくれる
コース変更のアドバイスのことにお礼を言うと 誰が応対したか判りませんが
確かに今 乗客は多いですねという(最近 佳子さまが望まれて乗車しているTV二ュ―スを見た)
只見線は大雨で線路や橋が流され一時は廃線も考えられたが多くの人の要望で
7年間の工事が終わり再開して丁度2周年となる
前回小出駅に来た時はホームには列車だけが止まっていてまだ開通していなかった
1日の本数は小出から会津若松までは
5時36分
13時12分 16:12 の3本である
観光客には実質13時12分の1本である

さて「石川雲蝶」だが 何年か前に知ってこの方面に行くときは寺巡りをしょうと思っていたが
魚沼近辺の6~7ヶ寺に作品があるという
電車とバスと歩きを考えたがどれも本数が少なくてと1ヶ寺1日かかることが判って
諦めていたが この観光タクシーのことを知りラッキーだった











代表作「道元禅師猛虎調状之図」




ただただ ため息のみ 「魚沼の日光や」
「越後のミケランジェロ」とは 鑑定団の鑑定家中島誠之助氏が言ったとか
ここは30分ですよと運転手に言われているが 何時間でも居られる
20分程走って次の「永林寺」に行く
撮影は一切禁止なので 別売の写真集を買う(以後作品は写真集から)


これを見て中島氏は「ミケランジェロ」と言ったのだろうか

これは物語の一場面を彫っている
『武将であった父。熊高平奈左衛門は、狩りを趣味として毎日毎日鳥や獣を撃っていた。
仏教の伝来により殺生を好まぬ母は嘆き悲しみ、見かねた息子の初太郎と娘の月小夜姫が、父にすがりながら
狩りを止めさせようとする。
それにもかかわらずそれを振り切って狩りに出かけ、富士山の麓に一頭の熊を発見し、弓で射止めて皮を剝ぎ取って
みると、何とそれは息子の初太郎が、父の殺生を諫めるために熊の皮を着ていたのである。
熊高平奈左衛門は息子を殺したことにより、一切の殺生を止め、仏門に入り、一生涯初太郎の供養と世の
幸せを願ったという』永林寺寺報より

浅彫欄間
2012年(温泉その3)に富山の井波の木彫の町に行ったことがある
井波・高山・魚沼と雪が多く木材が多いと工芸品が育ちやすいのだろうか


若冲を彷彿させる 時代的にも雲蝶は若冲の作品が見れたと思う


大満足で寺をあとにした
小出駅には発車の1時間前に着いた
運転手さんが「駅の看板は小出出身の渡辺謙さんの揮毫なんです。写真どうですか」と言う

放浪じじいの放浪姿

列車は既にエンジンをかけて待機しているが 開扉されるのは12時45分くらいだと駅員さん
その間 強い日差しのホームに並ぶ やはり10名程の客が2両編成のドア前に並ぶ
並んでいる客同士で情報交換
「只見駅までは山の中なのでどちらに座っても良いようです。その先は左の席が奇麗な様です」
「上越線が入ると客がどっと来ますよ」など
出発30分前にドアが開いた 左側に座りたかったが向かい合わせの4人掛け席しか無い
右側は1人掛け席がある 車窓からの撮影には他の客の迷惑を考えて仕方なく右側に座った
上越線が上下一本ずつ入って来た その都度 団体客や学生がどたどた乗り込んできた
忽ち車内には立席の人で溢れた

学生は4時間も乗らないだろう 団体も精々1時間くらいしか乗らないだろう
どこかの駅にバスが待っているはずだ
この線のこの時間はまさに観光専用車だ
団体の添乗員は酒を注ぎまわる ビューポイントに来ると列車の速度が遅くなり
ワンマンカーの運転手が観光案内 時には停車して撮影タイム
列車行き違い待機は皆 ホームに降りて写真や物を買う
或る駅で5~6人の女性客が降りたので てっきり写真タイムかと思い
じじいも降りた でも良い景色でもなかったので列車に戻ろうとしたら ドアが閉まり列車が動こうとしている
慌てて運転手さんに合図をすると「乗るんですか 乗るんですか」と怒鳴られ
「列車は急には止まれませんので」と叱られた
本当にぼ~としてなにも考えず 荷物も全部座席に置いて来たので もし行ってしまっていたら
と思うとぞ~とする
乗客の話では今の駅は台湾では有名で なんかの舞台になったとか
知らんかったな~ 気を付けます はい~





河井継之助は長岡からこの辺境まで来たんだ



畑や家先やホームから地元の人が手を振ってくれる

積雪の多い地域の屋根(ここはトタン屋根)

会津若松からの行き違い 両方の乗客が写真の撮りあい

集落が浮かんでいる様に見えると人気のスポットだそうだ
実際は川が蛇行して集落が張り出している



会津に近づくとまた学生さん達が乗ってくる もう下校の時間だ

日本の原風景 見る物全てが美しい 4時間が短く感じられた
今夜は会津若松駅から徒歩3分の「ホテルα―1」

ホテルに入る前に駅近のスーパーで弁当を買って ホテルの電子レンジで温めて晩御飯
今日は長い距離を移動しました 明日は駅前からバスで「芦ノ牧温泉」に立ち寄り湯で~す
4日目(10月3日)


朝食はホテルのバイキング
芦ノ牧温泉まではバスで30分
2018年(温泉その19)に 会津若松市内・東山温泉・塔のへつり・大内宿・湯野上温泉に来た時
芦ノ牧温泉を知った 今回 立ち寄り湯に行ってみた
目当ての温泉宿の立ち寄りは10時からなので1時間ほどある
周辺に散歩コースがあるので歩いてみた



道端の崖から温泉水が流れていた 触ると滅茶苦茶熱い

立ち寄り湯と思っている「大川荘」
その前に散策コースを歩く

「熊出没の為」
供えた花や食べ物は持って帰れと書いてある
温泉地のすぐ傍なのに

なんかいそうな雰囲気
景色は素晴らしい 少し天気が悪くなってきた
河原に降りようとしたが道は閉鎖されていた
橋を渡ると 先は行きどまりだが思いがけず 谷筋が全面グラウンドゴルフ場になっていた



ゴルフコースなら3~4コースあるような広さ
でも周りは電気柵になっていた
5~6人の村人がコースの清掃をしていた
引き返そうとすると一人の同年輩らしい男性が「何処か来られましたか」と聞いてきた
思わず「京都から」というと 皆の目の色が変わった 周辺の村人たちも寄って来た
「我々福島人は守護職になったばっかりに大変な目にあったんだ」と歴史の怨念を滔々と喋る
青森や北海道に幽閉された話も出る もし じじいが「薩長から来ました」と答えようものなら
電気柵の外に放り出されていたかも
人の憾みは何百年経っても魑魅魍魎と這いまわるんだ
世界中の数千年の怨念が国や民族の中にいろんな形で現在の戦争や紛争に頭を持ち上げるんだ
思わぬ歴史講話に時間を取られたが 皆さん優しく見送ってくれた



「大川荘」は素晴らしい施設と浴場を備えていた


本当に素晴らし温泉だった
芦ノ牧温泉から会津鉄道芦ノ牧温泉駅までバスで15分
バス停から駅まで周りがのどかな田園 途中に人の行列が


屋号は「牛乳や」となっている 遠方からでも車で来るのか周りの畑は何ヵ所か専用駐車場になっていた
そして駅に近づくと更に驚いた

なんかアイドルが来たのかなという雰囲気 「ねこが働く駅」

施設長までいるんだ

和歌山の貴志川線にも猫が駅長の所が有る
ここは3代目の「さくらちゃん」 1日一回 朝の列車の見送りをするという


内も外も徹底している 車で次から次に客が立ち寄る 乗客はじじい1人だが




「ここから川治湯元温泉まで1枚の切符で買えますか」ときくと
「会津田島で野岩鉄道(やがん)に乗り換えます 川治湯元までなら特急代は要りません」という
どうもこの会津鉄道と野岩鉄道の関係がわからない
調べると以前はどちらもJRだったが 現在は第三セクターになっている
野岩鉄道は新藤原駅から東武鉄道になり 特急券はそこから浅草まで必要になる 同じ電車に乗っていて
突然に特急券が必要になるというのも珍しい
30歳代の男性の駅員が付ききりで猫のことも説明してくれる
「さくらちゃん」は駅員室の真ん中にお城の様な玩具の部屋に鎮座していた
「写真いいですか」と聞くと「初代が写真のフラッシュで目をやられたんで写真は禁止なんです」
「近じか 映画が公開されるんです」NETで調べると10月11日から福島県の映画館で封切られ
順次全国公開(「桜の物語
劇場版「ふにゃ~り日和」ねこ駅長 さくらの物語|福島中央テレビ (fct.co.jp))
「それであなた方も出演しているんですか」と聞くと「編集の加減も有りますが出てくるかもしれません」
「夜はどうしているのですか」「さくらは近所の人の飼い猫なんです 夜は家でのんびりしていると思います」
「ところで 『牛乳や』てなんですか」と聞くと「牛乳と味噌を混ぜた出汁のラーメンです」
そうなんだラーメン屋なんだ
この駅で1時間の列車待ちかと気が重かったが 全く予想もしなかった楽しい1時間となりにけり


駅員さんは最後まで見送ってくれた(映画のシーンみたい)
会津田島は会津線の終点駅
ここでも50分待ち
待合室の隣に座る夫婦が朱印帳の様なものを駅員に渡している
「次の列車に間に合いますか」と聞いている 番号札を貰っている
「これはなんですか」と聞いた「全国第3セクター40社が2020年からはじめた『鉄印』なんです」
「そんなのがあるんですね」寺の朱印帳は坊主が墨書して朱印を押印するが 「鉄印」は駅員が書くそうだ
札は他にも申し込む人が居て順番札だという 金額は300円ほどだが これを書いてもらうには 全国の鉄道に
乗らないと貰えない よく考えたものだ やはり人間 尻に火が付かないとアイデアも湧かないんだ
客の方も旅の目的が一つ増えるし 第三セクターへの援助にもなる 三方よしである
ここも夫婦と話している内に50分があっという間だった



会津鉄道とは雲泥の差
4両編成の浅草行き特急は全車指定席だった 自由席を捜すも無い
その内に列車は発車した 何処でもいいから座っていて係員が来たら料金を払えばいいと思っていたら
車内放送で「この列車は全席指定となっておりますが新藤原までは御自由にお座りください
途中で指定券をお持ちのお客さが乗られたら空いている席にお代わりください
なお新藤原駅以降は特急券と指定券が無いとお乗りになれません」と言う
ほんまにけったいな電車
川治湯元駅に着くとぱらぱらと雨
駅から宿「一柳閣本館」に迎えの電話をする(歩くと20分) 他にも男性3人も一緒だった
この宿も射貫きの「伊東苑ホテルズ」の一つだ とにかく安い 従っていつも満員
残念ながら当グループは伊豆伊東温泉を中心に4~50店の殆どが福島~長野で関西には無い

川治湯元駅名誉駅長「かわじい」
ここは猫ではなく じじいがお出迎え



夕食は18時半から
その間に共同湯「薬師湯」に行く


ここが「薬師の湯」だが混浴で外からも見えるので入る人はほゞいないと思われる

今は少し下手に新しい「薬師の湯」がある
窓には対面から見えないように壁が有り 湯船から河原は見えないが いい湯だった
宿の風呂も広々として眺めもいい

NETより
さあ飲んで 食べるぞ~



酒は日光の地酒というので五杓だけだよ
5日目(10月4日)

朝一番の日光バスは宿の前から10時に出る
朝から弱い雨が降っていた 今日は鬼怒川温泉との中間点 バスで10分の「龍王峡」に行き
再びバスで鬼怒川温泉で立ち寄り湯をしてまたバスで湯西川温泉まで行く



バス道から川まで相当な下りである


日光の桃源郷
往復で2時間をみていたが 雨も強くなったので早目に切り上げた
バスで10分 鬼怒川温泉駅にきた 相変わらず人で溢れていた
立ち寄り湯は駅前の「ホテル三日月」




設備も温泉も景色も素晴らしい



上 3枚はNETより
駅前から日光バスに乗り奥鬼怒の平家落武者の温泉村「湯西川温泉」に行く
渓谷とダム2つを越えてバスで1時間バス料金も片道2000円
2018年(温泉その19)で奥鬼怒の一番奥の「加仁湯」まで行った時 途中に「川治元湯温泉」「湯西川温泉」を知った
その時も日本は奥深いと感動した 今回もさらに思いを深くした

今夜の宿 湯西川温泉「湯西川館本館」
川筋に落武者の民家が並んでいる

看板の地図に この奥に再現村があるというので行ってみた








再現といえども 良く出来ている 素晴らしい
宿に入ると老夫婦が向かてくれた 住所を見て 「まあ大阪から 孫も今 京都大学で大学の寮にいます」
と嬉しそうに語る
雨で冷えて濡れた体を湯船に沈めた


結構熱い 水を入れ冷えた底の湯をかき上げる

貸し切りは空いているといつでも入れる
温泉の撮影は人の来ない早掛か遅掛が必須


上がり場に張っていた NO.1はどうかな(因みに9位の昼神温泉が行けていない ちょっと自慢)


食堂には
10名程の客 結構はやっているんだ


天然の舞茸は滅多に食べられない 美味い
コスパは非常に良い 大満足