その42 切明温泉・大湯温泉・芦ノ牧温泉・川治元湯温泉・鬼怒川温泉・湯西川温泉
那須休暇村・那須湯元温泉・奥湯河原温泉
(その2)
6日目(10月5日)
湯西川温泉からバスで野岩線湯西川温泉駅まで25分
途中のダム湖の水位が低い 春には回復するのだろうか
駅はトンネルの中にある
特急で一駅「上三依塩原温泉口(かみみより)」に行く
この駅から塩原温泉街(塩原温泉バスターミナル)に行ける
バス待ち時間は1時間15分
駅から徒歩10分の所に日光市立水生植物園がある
野岩鉄道 上三依塩原温泉口駅
この公園のトイレにも張り紙が
丁度時間となりました
塩原温泉の正面のホテルの立ち寄り湯をしょうとしたら 改装中で閉鎖 他を捜すのも面倒なので止めた
足湯専用施設「湯っ歩の里」
日本一の長さという
「紅の吊り橋」
バスターミナルからJR那須塩原駅に行く
塩原
駅前から14時40分発の那須ロープウエー行き最終のバスで那須岳の中腹「那須休暇村」に行く
前回(2023年温泉その36)はこの時間のバスでロープウエーに乗り 登頂を試みるも最終のロープウエーの時間に
まにあわないので途中で断念した
前々回(2018年温泉その19)で大丸温泉(おおまる)に来た時に登頂しょうとしたが天候不良だった
今回は同じバスで中腹まで行って1泊して朝から登頂を試みる
しかし どうも天気が危うい
今夜の宿「国民休暇村那須」も霧に包まれている
麓の湯元に宿を取りたかったがこの日は土曜日で どこも満室 唯一ヒットしたのだが少々予算オーバー
それでも家族連れや若いカップルが多い レストランでも満員だった
部屋の窓から こんなので明日 登頂できるかや
駄目ならどうするか考えるもまとまらない
とりあえず風呂だ
上2枚はNETから
下の写真手前が源泉は大丸温泉からの引き湯
大丸温泉旅館は素晴らしいのだが この日は満室だった
食事はビュフェ 流石にメニュー数も多く シェフが焼肉や天ぷらの揚げ立をふるまっていたり
果物やデザートなど豊富だった しかし魚の鮮度はあまり良くない
柿や葡萄・梨・林檎はしっかり食べた
これであすは登頂できるぞ~ 天気が良ければ
7日目(10月6日)
早朝に目覚めて天気を見がてらに風呂に行き
昨日よりは幾分かガスが薄い 雨は相変わらずしょぼしょぼ
めずらしく藁詰めの納豆
でも藁を開けるとビニールの中に入っている 藁の意味があるのかな
9時36分のバスでロープウエー山麓駅に上がる
ロープウェーは3月から11月末までの運行
朝8時30分から16時30分迄
那須茶臼岳(1915m)の山麓駅(1390m)から山頂駅(1684m)を5分で上がる
山頂駅から山頂まで往復2時間が普通のペース 「CAME ON LET‘S GO」
小雨は降り続くが風は大したことない
前回 スニーカーで来て急勾配ですべって転んだ
今回は荷物になるがトレッキングシューズを持ってきた
視界はほぼゼロ
茶臼山の大火口も薄っすらとしか見えなかったが
三度目の正直 やった~
ロープウェーとバスに乗り 麓の「湯元温泉」で下車
共同風呂「鹿の湯」で体を温め 衣類や靴を全部変えた
日曜日とあって「鹿の湯」は満員だった ここは3度目の入湯 谷の周りは硫黄臭が充満している
いつ来ても 客の中に5~6人が入れ墨をしている 今日も真っ白の湯から体を上げると
入れ墨の背中が現れる 浸かっている間は判らないが あちこちで入れ墨男が出没
一般の人はひと固まりで見て見ぬふりをする 時々湯の温度を測りに来る係の人も
何事もない様に仕事をする
帰りしな 思わず窓口のおばさんに「ここは入れ墨の人が多いですね」と言うと
すこし尖った言い方で「ここは大丈夫なんです」と言う
そうか入れ墨公認なんだ そのまま黙って出た
公認だから口伝でその方々に伝わり多くが集まるんだ
何百ヵ所と温泉に行っているがこんな風呂は初めてである
鹿の湯の上の方にある那須街道に上がり今夜の宿「フォートリート那須」に電話をする
歩いて15分位だが 雨と坂道なので迎えに来てもらった
実は茶臼岳の帰りは大丸旅館のもう少し下ったところにある名物温泉「北の湯温泉」に予約していた
宿のホームページには一泊2食付 送迎あり 予約は電話のみ となっていたので電話をすると
すごくあっさり 「素泊まりしか出来ないよ 送迎もしてないよ」という
少し戸惑ったが予約した しかしその後もここの所がず~と気になっていた
バス停から徒歩30分 この近辺熊の出現多し注意とある
又、書き込みに「ここの経営者は最近 中国人に代わり 奥さんは日本語が良くわかってないので
きつく聞こえるが 本当はやさしいんです」とある
しかし山から下りてきて又熊の恐れのある山道を往復1時間は老人でなくともきつい
他の宿も日曜日とは言えそうそう空いていなかった
前回は鹿の湯の川下の民宿に泊まったが 男女共同トイレに懲りたので そこが空いていてもいやだ
なんとか「フォートリート那須」が見つかった 「北の湯」は即キャンセル
「フォートリート那須」も
余り期待していなかったのだが これが思わぬ大当たり
那須の雑木林の大きな敷地に瀟洒な建物 如何にも那須の別荘地風
若いカップルや女性・家族・老夫婦と とても優雅にロビーで音楽ウエルカムドリンク
全館に流れるピアノ曲を聞きながらハーブティーを飲む
雨の火山登頂の余韻を楽しむ
ロビーから庭を見ると手前にレストラン その奥に風呂がある
荷物をおいて周辺の散策
ここいらの土地は区画の単位が大きいのだろうな
ホテル松川屋
食事の前にお風呂
上2枚はNETより
ここは鹿の湯と行人の湯と混合しているんだ
同じ「鹿の湯」でもこちらの客には「入れ墨」が無い
食事がまた洒落ている
一品ずつ出てくるやつや
市井のじじいには最初から全部並んでいる方が樂なんじゃが
お肉もお魚もパンもビールも美味しゅうございました
お皿も食べれたら良いのにね
(それにしても 何で牛肉はあんなに美味いんだろうね)
8日目(10月7日)
朝はバイキングだった
夜のパンに比べたら 朝の米は残念ながら古米っぽい
那須湯元からJR那須塩原駅まで1時間かかる
11時03分の新幹線で東京駅に行く
以前 塩原から東京に出るのに普通列車に乗って4時間以上かかった
東京駅は本当にややこしい 地下鉄東西線は丸の内なので地下を10分ほど歩く
2駅目が「九段下駅」
1番出口を上がるとすぐ前に靖国神社の端に上がる
道路の反対側に講道館や皇居の北端が見える
皇居も二重橋の方からは何度か見たが この方向からは見たことがなかった
生まれて初めて靖国神社に来た
思えば この御魂は お国の為 家族の為と国の命令で若い命をささげて亡くなった
今 自分や自分の子供たちがその立場ならどんな思いだろう
世界で多くの国・地域で戦争や紛争で多くの命が亡くなっている 人間の性だけは何万年たっても変わらないのか
余命少ないじじいが せめて一度でもと参拝させていただいた
先日外国人に傷つけられた石柱も奇麗に修復され 周辺は立ち入り禁止になっていた
東京駅から東海道線で熱海行きに乗り2時間 「湯河原駅」に着く
今夜は奥湯河原温泉「青巒荘(せいらんそう)」に泊まる
どこでもよかったんだがホテル形式で夕食無し朝食有りのコースが空いていたので予約した
これが又 正解だった
宿に着くまでに駅近で軽く食事をと捜すも海鮮丼屋や観光客用の飯屋ばかり
「デニーズ」があったので中華もいいやと思って入ったら 中華では無かった
じじいの勘違いで 洋食屋だ 仕方ないからパエリヤとサラダを頼んだ なんとこんな内容で1380円
普段 外食はほとんどしないから相場感覚が無い
駅前からバスは15分間隔で出る
湯河原の上は芦ノ湖なんだ
川筋の細い道をバスは谷の上流に上がる
これが湯の河原だったんだろうか
窓からの景色
古い宿は谷間の湿気の所為かすえた臭いがきつい
最近の宿やホテルの受付や食堂の給仕の半数は東南アジア系の外人である
ここもたどたどしい日本語でなんどか聞き直した
とりあえず風呂に行く
風呂はこの地下道を通って道路の下を潜る
橋を渡った所にある
なかなか趣がある 対岸は露天風呂になっている
何とそこは滝見の湯だった
7~8mはあるだろうか
宿のHPには 下の写真が掲載され 落差38mとある 大夫見た目と規模が違うが
この距離感はそう滅多にない すえた臭いの不満も一気にすっ飛んだ
水量は少ないが滝壺のすぐ前が湯船 水飛沫が掛かる
大きな岩の間に身を沈めて滝の音を聞く
そうかこの宿はこれば売り物なんだ 泊まれて良かった
ここがこの度の最後の宿 おおむね良かったのではないかと自画自賛
9日目(10月8日)
早朝再び滝見湯に入った
食堂には15~6名が集まった こんなに泊まっていたんだ
一度も風呂では会わなかったな
宿から徒歩10分に「不動滝」がある
川筋を下りと看板が出ている
時間的に早いのか滝の茶店や足湯はまだ閉まっていた
落差15m「不動滝」
夏目漱石「明暗」に この滝の名も登場する(「明暗」執筆中に50才で死去 作品は未完である)
漱石が訪れた旧「天満屋」はこの近く 画家 竹内栖鳳は天満屋を拠点としていた
(旧天満屋は現湯河原町立美術館となっている)
国木田独歩は「湯河原ゆき」と「湯河原より」の作品がある
「湯河原ゆき」冒頭
『定めし今自分は閑散
だろう
、
其の閑散
を
狙って
來て見
ると
案外
さうでもなかつた。
殊
に
自分
の
投宿
した
中西屋
といふは
部室數
も三十
近
あつて
湯
ヶ
原温泉
では
第
一といはれて
居而
も
空室
はイクラもない
程
の
繁盛
であった。
少し
當
は
はずれ
たが
先
づ
繁盛
に
越
した
事
なしと
斷念
し
て
自分
は
豫想外
の
室
に
入
っ
た。
元來
自分
は
大
の
無性者
にて
思立
た
旅行
もなかなか
實行
しないのが
今度
といふ
今度
は
友人
や
家族
の
切
なる
勸告
でヤツと
出掛
でか
けることになつたのである。『
其處
に
骨
の
人行く
』といふ
文句
それ
自身
がふらふらと
新宿
の
停車場
に
着
たのは六月二十日の
午前
何時であつたか
忘
れた。
兔角
、
一汽車乘遲
れ
たのである。
同伴者
は
親類
の
義母
であつた。
此人
は
途中萬事自分
の
世話
を
燒
て、
病人
なる
自分
を
湯
ヶ
原
まで
送
り
屆
る
役
を
持
つ
て
居
たのである。』
更に10分ほど下ると共同浴場「こごめの湯」・万葉公園・美術館など見どころ多数も宿の「滝見の湯」以上は無いと思い止めた
不動滝から駅行きのバスで駅に戻り 熱海行列車は6分ほどで熱海駅に着いた
熱海駅からは多方面に頻繁にバスが発着する
「MOA美術館」は8番で15分間隔で出ている
5番は「伊豆山温泉」は2018年(温泉その18)に来た時に乗った
その後 宿のすぐ横に土石流災害があり28名が亡くなった
泊まった宿は廃業となった
熱海の海や街を見渡せる山の上にある
入り口から更にエスカレーターを乗り継いで展示室に行く
現代の天井画(LED照明=万華鏡の様に天井の模様が変わる)
喫茶室から
ヘンリームーアの裸像
「kantaの仏像」の大国天は余りにも見すぼらしい
御舟の作品が1点だけあった (代表作「火舞」種田美術館蔵はどうしてもみたい)
興奮して下の文字が切れてしまった「もって構成している」と書かれている
お目当ての当館所蔵の尾形光琳「紅白梅図屏風」
は毎年2月頃の展示とパンフの片隅に書いてあった
上記の御舟の火舞は6月頃だそうだ HPでよく確認しないとね
2024年11月から当館にて「紅白梅図屏風」と「風神雷神図屏風」の同時展示会があるという
ご参考まで
バスで駅に戻り 「せっかく熱海に来たんじゃから温泉でも入ってかえりゃんせ」
と思い KKRホテルにした KKRとは(国家公務員共済組合)のこと
この組合が経営しているが 組合員は平日はなかなかこれないので設備は充実しているが
平日は空いている為 組合印でなくてもだれでも宿泊・入浴できる 穴場である
函館の湯の川温泉の立ち寄り湯に入ったことがある
管理人さんも親切で優しかった 全国に4~50ヵ所あると思う
商店街は国内外の人で賑わっている
海岸まで下りて来た 写真はKKR熱海ホテル HPより
おや!? なんとレストランか何かの改修工事で7日・8日と全館休み
ここらが公営! 一般企業なら絶対休まないだろう やはり事前にHPで確認しないとね
以前 熱海の共同温泉巡りをしたのでもういいや 帰ろう
熱海駅から新幹線にて帰京
海外旅行は10日間など普通にあるが 国内を電車・バスで10日間というのは
相当準備とエネルギーがいる
今回天候も気になったが兎に角 行ける所まででもと思って行ってみた
幸い天候もぼちぼち 少しの目的断念もあったが概ね成功したと思う
しんどかったですが 楽しい旅でした
次の旅に向けて『CAME ON LET’s GO』
了