七十七段 熊野古道


「滝尻王子~高原熊野神社」偏

昨年の晩夏に「kantaの温泉紀行 その2」で十津川温泉周辺の
熊野古道一部 峰山温泉から熊野大社本宮までの大日越えをやったが
もう少しそれを繋げたいと思っていたら
ある旅行会社が全5回の日帰りで紀伊田辺から本宮までいくというので
今回その第1回目に参加した

この世界遺産「熊野古道」はもともと吉野などと同じように
自然崇拝の強かった場所でそれに仏教的要素も関連し
「黄泉の国」にお参りして帰ってくる「蘇える」
というのではないかとは現地のガイドの話

907年宇多天皇の行幸から始まり1090年から白河上皇が9回
後鳥羽上皇は計33回も「蘇えっている」という
古今東西権力者は永遠の生命を求めるのだろう

バスは京都駅7:00発 阪和高速などを経て11時に紀伊田辺
の口熊野に着く

熊野古道と一口に言ってもいろんなルートがある





古道は熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社青岸渡寺)
を参るための道だが
都からだと高野街道からの小辺路(こへち)
海岸線を通って紀伊路から紀伊田辺より入る中辺路(なかへち)
紀伊田辺を越えて勝浦から那智大社から本宮へが大辺路(だいへち)
伊勢大社から海岸線を通り速玉大社から本宮が伊勢路(いせじ)

などがある
その中でも今回の中辺路(なかへち)が最もポプラーで行幸もほとんどこのルートである
万葉集にも数多くの歌が出てくる
田辺と「白浜温泉」とは目と鼻の先「牟婁の湯」として親しまれていた




阪和高速の休憩所「紀伊」から和歌山市内





京都からはバス一台で40名
大阪からは同じ日にバス2台出ているという
平日なのでほとんどが年金族? 夫婦・友達・単身
中辺路の出発点「滝尻王子」の駐車場に着く

悲劇はこの写真の直後に起こった 
車止めに夫婦の妻のほうが足を引っ掛けて思い切りこけた
起き上がったものの顔は青い
今から歩けそうな気配ではない

この神社の境内で弁当とお茶を受け取って早飯を食べる段取りだが・・・
結局皆が食事を取っている間に救急車が来て夫婦とも車上に
後で聞くと手の骨折で治療後電車で帰阪されたとか

とはいうもののkantaも出発の5日前の夜 台所の角で左足の親指を
ぶつけて「生爪」がはがれそうになった
あまりの痛さに暫し絶句
見てみると出血はなかったのですぐに収まるだろうと寝るが
指先がざくざくとうずく
痛み止めを飲み消毒剤を流して一晩経過するも
朝から足が地に着かない 親指を浮かしてなんとか歩く
これはどうしたことかと悔やむ
2日目も物がちょっと当たっただけでずきずきする
靴などはける状態ではない

これではとても山道など歩けるものではない
あと3日
食事とトイレ以外は極力患部を刺激しないでひたすら天井とにらめっこ
前日の17時に靴が履けないようだったらキャンセルの電話をしょうと思って
いたら なんと遊ぶことの為ならなんでものkanta
前日の昼から 靴が履ける!! 周辺を歩く こわごわだが痛みがない
とりあえずバスに乗って現地まで行こう
その時の判断で弁当だけ食べてまたバスで帰ってこようと思ってきた
(愛用のカメラの調子が今一なので保守点検に出していて予備のカメラ
の取材も不安の一因)



滝尻王子前の「古道資料館」



足の不安は今は無い
多分登りは大丈夫だろう
問題は下りで足先に負担がかかる時

現地のガイドさんは2名で20人ずつの2班に別れて歩く







しこたま説明を聞いてさあ歩き出す



滝尻王子が0番となっており500mごとに石碑があり1番 2番(1000m)
と山中に表示されている
王子とは、いろんな説があるようだが熊野権現の分身として現れた御子神のこととか
宿泊・休憩所だったところに祠を置いたとか
今日は距離約4、5km 高低差250m
と距離は短い
しかしガイドによると出発直後の登坂が一番の難所
1、5kmほど胸突き八丁











途中要所要所で説明休憩が入るので助かる
それでも40歳代の女性2人が遅れ後のグループに吸収されたらしい

「大日超え」の時も死にそうにしんどかったが
1人と大勢とは精神的に安心感が違う



やっと500m!!



 
半分は来たかな
ペットボトルは1本飲んでしまった





頂上を越えるとなだらかな秋の道





目的地の「高原熊野神社」のある村がみえてくる



木工屋さんの店先で栗をいただく



ガイドさんも最後の説明 お疲れ様でした
心配の足爪もなんとかもった
(降りるときは横向きで蟹のように降りてきた)



茶店の饅頭が柔らかくて旨い





紀伊路はすっかり秋



バス中で「中辺路押印帳」をもらった
王子や大社など36箇所のスタンプがあれば「完歩証明書」
が和歌山県知事からもらえるという
今回は星3つ
(去年結構回ったんだけどな~)

いい旅でした



次回はスケジュールがあわないので飛んでしまう
飛んだところはまた来年でも埋め合わせしよう