七十三段 尾瀬の旅

kantaが亡母の背中でよく聞いた歌が3つある
「あの娘は街の娘巷の娘~♪ ♪」
「海には海の憂いあり 山には山の悲しいみと~♪ ♪」
そしてこの歌
「夏が来れば思い出す はるかな尾瀬 遠い道~♪ ♪」

その尾瀬に行った
個人で行こうと計画するもどこから入山するか なかなかまとまらない

団体ツアーでうまくまとめていたので それに参加した
尾瀬には当然東京から群馬の方へと思っていたら
このツアー 大阪駅からJR北陸線で富山まで行き
駅前からバスで尾瀬への2泊3日の旅となっている

水芭蕉の季節と 皆思うことは同じ
老々男女総勢80数名(女7 男3)添乗員は2名 バス2台である
車内は大阪のおばちゃんのグループが多いので自然に「あの様子」
「携帯のご使用はお控えください・・・」のアナウンスもかすむ
大阪駅8時40分 サンダーバード7号 富山駅12時着
駅前からバスで「湯沢高原アルプの里」に向かう



世界最大級の166人乗りのロープウエイで山頂の高山植物園に向かう
新潟県湯沢温泉は新幹線の駅があり 高層マンションやホテルが並ぶが
冬季スポーツがメインなんだろう 秋の海辺のような寂しさも
雪の無いスキー場はみすぼらしい

ステーション前になぜか「石川遼記念館」が
この辺の人は「記念館」が好きなんかな





思うようには咲かないのが自然の花
子供の乗り物やゴーカート施設など中途半端
何もしない自然が一番だと思うが

野沢から30分ほどの山間に「樺野沢温泉」の「ホテルグリーンプラザ上越」に向かう
ホテルには3時半ごろ着

 

女性客から一斉に歓声
一見アルプス風
しかし 所詮スキー客用



部屋は山小屋風
廊下のおばちゃんの声 隣の部屋の音 ひどいのは上の部屋
の人の歩く音がどんどん響く
この人 夜中の11時頃までどっすんどっすん
ゴキブリが!!
(一人部屋差額代金返せと最後のアンケートに書いてしまった)



風呂はなかなか充実している
といっても加水・加温・ろ過・塩素臭もきつい
湯は1週間に一度の入れ替えと書いてある
しかし旅の疲れは取れる

夜はバイキング ほとんどフライ物 といっても腹が減ったので食べる
(最近のツアーは昼食がオプションのようである 大体1000円くらいの弁当
やら会席だが 昼と夜兼用のkantaは注文しない)

自宅で1日2食が旅に出ると3回食べてしまう
これが太る元 現在は旅先でも2回を守る
海外の時は 昼食の殆どを残す
ただし 宿の朝食と夕食は目一杯食べる
そうすると朝宿を出て夕方宿に付く間 観光に集中できるのである

さていよいよ念願の尾瀬
朝8時宿出発 宿から1時間30分
新潟と群馬と福島の県境に位置する




 
尾瀬に入るのにはいくつかのルートがあるだろうが
ツアーが多いのが「鳩待峠」から

戸倉からマイクロバスに乗り換え約30分で鳩待峠(標高1591m)
文字通り 老若男女でごった返している
今回はアジア系外人に一度も会わなかった



ここで解散自由行動だが
バスは16時半に出る その間6時間
自分の体力と相談してどこまで歩くかを決める

フラットな道なら片道2時間で休憩時間をいれても6時間あればそこそこ歩ける
問題は「峠」から60分のところの休憩所「山ノ鼻」(標高1410m)まで
高低さが約180m
結構きつい坂になっている
くだりは60分 登りは90分見てくださいと添乗員
「体力に自信のない人は「山ノ鼻」かそこから45分先の「牛首分岐」で折り返してください」
と案内
kantaの目的地はその45分先の「龍宮小屋」
さあ頑張るぞ






約60分 峠から降りてくると視界は開ける



「山ノ鼻」では多くの学生やハイカーが食事や休憩




この周辺から水芭蕉が咲いている

先を進む「牛首分岐」まで45分








原則右側通行である 添乗員の話では平日なので比較的空いているという
込み合うと左右が人で埋まり左から追い越そうにも越せなくて 前に進めないらしい





心配された天候も
少し雲があり直射日光が無く 高原の爽やかな風が心地よい
正面の山が「燧ケ岳(ひうちがたけ)2356m

おかあさん 尾瀬に来たよ 尾瀬に来たよ
背中に母をおぶって歩いているような気持ちで歌う

夏がくれば 思い出す
はるかな尾瀬 遠い空
霧のなかに うかびくる
やさしい影 野の小径
水芭蕉の花が 咲いている
夢見て咲いている水のほとり
石楠花色に たそがれる
はるかな尾瀬 遠い空

夏がくれば 思い出す
はるかな尾瀬 野の旅よ
花のなかに そよそよと
ゆれゆれる 浮き島よ
水芭蕉の花が 匂っている
夢みて匂っている水のほとり
まなこつぶれば なつかしい
はるかな尾瀬 遠い空



「牛首分岐」の休憩所に添乗員が待っていた
kantaはツアー客2番目だという
この時間なら先の「龍宮小屋」まで十分いけますということで先に進む
添乗員がここでチェックを入れているのである



分岐した道を少し行くと1人のおじさんがいた
おじさんの話ではここがシャッターポイントですよ
と教えてくれた
いろんなポスターに使われている場所らしい
尾瀬はどこも絵になる



「牛首分岐」から45分東電の「龍宮小屋」が見えてきた
この「龍宮」というのはオアシスのような意味で言っているのか
と思ったら
この近くに「龍宮スポット」というのがある



尾瀬の水がこの「龍宮」で地下にもぐるという
優雅なネーミングである



さすがにここまで来る人は少ない

小屋でトイレ(環境保護の為有料100円)と昼食
前宿のお茶請けのお菓子と朝のバイキングで余計にもらってきた(いや失敬してきた)
パンとチーズとペット茶で腹ごしらえ

さすがに足の先が痛い
30分ほど休んで引き返す 
あの峠の登りが頭をよぎる

「牛首分岐」まで戻るが添乗員もいなかった
雲が黒くなり霧がでてきた 温度が下がってきた 少しぱらつく
先を急ごう
「山ノ鼻」で最後の休憩 ソフトクリームが旨かった



この小屋「高松宮殿下」「皇太子殿下」宿泊地と看板に書いてある

さあ上がるぞ 気合をいれて歩くも1度休憩したがさほどではなかった
昨年の「熊野古道」のあの苦しさとは別物である

バスの出発頃にはあたりは霧が濃くなってきた
ジャストのタイミングで下山

今夜の泊まりは群馬県水上温泉卿にある「水上高原ホテル」である
水上温泉街からさらに山奥30分
ゴルフ場の真ん中にある宿泊ホテルである
ゴルフが盛んな頃はゴルフ客だけを宿泊させていたのだろうが
今は一般団体客も誘致しているようだ

4月には露天風呂施設も充実させて売り物にしている



霧で建物がかすんでいる




さすがに温泉 ナトリウム泉でぬるぬる
結構でした

夕食はやはりバイキング
相対に蕎麦は旨かった
 昼間の歩行とスーパードライ生中でもうダウン

朝は5時から入浴可
きしむ体をほぐす
8時出発

これから新潟は魚沼市をぬけその山奥にある
奥只見ダム見学に向かう

ダム開発に作られた道路シルバーライン22kmの内18kmはトンネル
前回の黒四ダムを思い出す
細いトンネル30分を抜けるとダムが見えてくる



ダム湖を40分間 遊覧する
周りは2000m級の山々に囲まれている
湖の半分は福島県である
福島県で一番高い「会津駒ケ岳」2132m

荒沢岳1968m
燧ケ岳2356m
平ケ岳2141mなど連なっている





ダム見学後昼食場へ

ドライブインで三条の刃物が売られている
坊さんの団体が刃物を買っていた




バスは新潟県長岡市にある国営越後丘陵公園に向かう

広大な地に今はバラ園が満開である







綺麗といえば綺麗なんだが
なんでこの地に「国営」なの
ここは越後か・・・
「国立」と「国営」とどうちがうのかな

きれいな花には棘があるというが

高速道路 親不知 子不知 黒部 立山を経て富山駅へ
17時56分サンダーバード42号に乗る
 
『おかあさん尾瀬に来れてよかったね』