百三十五段 南阿蘇鉄道・四国西岸を巡る旅
その2
4日目

朝食はホテル

エレベーターに貼っていたポスター
「持続可能な観光地を表彰する国際認証機関グリーン・ディステネイシオン
より 文化・伝統保存部門の世界一受賞」

今日の相棒


肘川を境に町の左右の風情が一変する
川内が城下町なんだ

とりあえず大洲城から行ってみよう




川中島の戦い
鷺(白)と鵜(黒)が良い餌場の取り合いをしているのだろうか
人間の場所取り戦争と変わらんのう

それを又上から監視しているかのようにトンビが回遊


城を撮影したのは中央の橋


空き家はホテルに変身


観光巡りや鵜飼いの屋形船


城下町は石畳



















「地元の者ですが」と突然おじさんが話しかけてくる
「この建屋の柱は生の槙(まき)なんです」
「そう言えば枝が出ていますね」
「こんな風に昔の人は遊ぶんですよ」と言って去る


のんびりと周った 石畳の町は落ち着く
ホテルに自転車を返し駅に向かう


宇和島まで約40分



宇和島は明るい
南九州に来たような感覚
予約のホテルに向かった 早く着いて荷物を預け又自転車を借りて観光地めぐり

宇和島オリエンタルホテル
フロントで荷物を預け自転車の鍵を貰っていざ出発しょうとしたら
フロントの若いハンサムのお兄さんが追いかけてきて
「すみませんもう一度お名前をお願いします。今日の日付でしたか。私共のホテルでしょうか」と聞く
え~間違えたの 自分のタリフを見直す
確かに「オリエンタルホテル」と書いている
しかしその横に「宇和島ターミナルホテル」とも書いている
どちらも自転車無料とも書いてある
予定表は何ヶ月も前に書くのでその時の経過は覚えていない
どうやら最初にオリエンタルホテルを予約しょうとしていたのが何かの都合で
ターミナルホテルにしたようだ
「すみません どうやら間違えたようです」鍵を返し荷物を受け取ってホテルを出る
宿を間違ることは何度かあった
箱根では荷物を預けて温泉巡りをして帰ってくると宿違い
雲仙では間違いの宿まで迎えに来てもらったことがある
何ともはやバツが悪い

オリエンタルと反対側のターミナルホテル
だいぶ雰囲気は変わるが 何といっても明日乗る宿毛行バス停はすぐ目の前

新しい相棒

ホテルで氏名を言うと今度は間違いないようだ
ホテル代を支払い自転車の鍵をもらい荷物を預けいざ出発
先のフロントでも聞いたがここのフロントにも「お勧めの鯛めしの店はどこですか」と聞くと
どちらも「ほづみ亭」と言う 今晩はここで決まり

さてどこに行こう こまったらお城だ
城まで10分足らず

「ほづみ亭」の場所を確認 夜は17時からの営業

活気のない地方の商店街

天守まで600m上り坂の標記

天守閣に登る手前に城山郷土館(無料)











文人墨客が集うんだ
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浦安から運転してきたという81歳の老夫婦の方にシャッターをお願い
全国車で周るとか 貴方はまだまだ若いのにと言われた(免許返納済み)



もう脚も痛いし腹が減った
17時まで少し間があるが「ほずみ亭」に行く

おう 並んどる


鯛めしセット3000円を頼んだ





何を食べてるのか良く分からなかった

鯛めしはお茶をかけると思っていたら特製の出汁と生卵と鯛を混ぜて温かい御飯に2~3度に
分けて混ぜご飯にして食べると教えてくれた
美味しかった


出汁を買った
家で試してみよう
もう満足じゃ 帰りにホテル横のコンビニで明日の朝食用にのり弁を買った
明日も自転車ツアーだ
8時半のバスに乗る
寝るぞ~
5日目
ホテルのレンジで温めて弁当を喰って駅前のバス停から宿毛駅まで行く
約2時間
途中県境で運転手の交代に合わせトイレ休憩が15分ある



バスは想像よりも内陸を走っていて海を見るのは殆どない
道も高速道路並みに奇麗 信号が少ないので スピードが滅茶早い
宇和島の郊外から宿毛の郊外まで客は2~3人で乗り降りは無い
愛媛県も広いな~ 宇和島が最端かと思いきや愛南町が高知宿毛と接している
ここも日本語が通じるんだ


宿毛駅
宿毛で少し滞在しょうかと思ったが次の列車は2時間後だったので13分の乗り継ぎで
中村行に乗った ここは土佐くろしお鉄道宿毛線である





くろしお鉄道となっているが海岸線は殆ど走らない
この宿毛市は昭和29年に人口3万2千人で市になったが現在1万8千人ほどである
列車と言わず何もかも縮小しても仕方がない

30分程で四万十市の中心 中村駅に着く
駅前の観光協会に行き自転車を借り 4時間くらいのサイクリングコースを相談する
親切に細かい所まで説明をしてくれる

四万十川の佐田沈下橋の往復が一番一般的らしい
自転車は電動アシストを借りた
まず駅から赤鉄橋を目指し 橋を渡りゆるやかな傾斜の川岸を遡る

今日の相棒
町は結構開けている 人と車が多い
しかしサイクリングの人が多いのか きっちり整備されている

気候は最高 電動は素晴らしいアシストをしてくれる のんびりとペタルをこぐ

佐田沈下橋まで8kmらしいがもう2.2.kmまでに近づいた

沈下橋の上に人が見える

渇水期だろうか 意外に水が少ない


余りにもあっけなく来れたのでもう一つ上の三里沈下橋まで行きたくなった

ベリーグッド



思い描いていた四万十川に来た感じがした
しかし観光協会がここを余り勧めていない理由がわかった
一つは佐田沈下橋から道が細くアップダウンがきつい(電動のアシストが無いとじじいには無理)
最大の理由は途中に大きな採石場が有り大型ダンプが頻繁に通ることだ
ここでも観光か産業かの狭間にある
帰りは少し楽だ 赤鉄橋を渡り市内を通り抜け 後川を渡り安並水車の里まで行く




のどかなひと時
中村駅から50分ほどで予土線が通る四万十町の窪川駅に行く



足摺岬に近いだけあって奇麗な海岸が続く
本来 中村駅の近辺には多くの宿がありそこで泊まるべしが
明日は道後温泉に寄って15時30分発のバスで京都まで帰るには
窪川駅6時13分始発に乗らないといけない
6時13分の次はお昼近くまで列車は無い
NETで窪川駅周辺の宿を捜すがヒットしない
なんとか捜し出したのが「末広旅館」
NETが繋がらないので電話で予約した 高齢女性の感じの声
受け応えも少し不安 でもここしか見つからない 朝が早いので朝食は要りません
出来たら夕食だけお願いしますと 2か月前


四万十町役場 板張りだ
駅前の路地奥に宿はあった

普通の民家の様
玄関を空けても中は電気も付いていない
「御免ください」と何度呼んでも応答がない
携帯で呼び出した
高齢女性の声が聞こえた
「すみません 今日予約している者ですが」
「え 今日ですか」「玄関にいますが」「今すぐ行きます」
表通りから やはり高齢女性だった
「すみません 忘れていたようです」と半信半疑の顔で言う
「この時間らrまだ食べる所が開いていると思いますので食べに行きます」と言うと
「出来たらそうしてください その間にお風呂も沸かしておきます」
「いえ私だけの為ならお風呂も要りません」と言うと「すぐに沸きますから」
「そうですか 今日は1日自転車に乗っていたので出来ればお願いします」
と宿を出た
駅横のレストランに行くと

今17時 駅の待合室で30分待つ

待合室の机・椅子は町の特産のヒノキですとある
そうかそれで役場の壁も総ヒノキなんだ
ついでに言うとここの役場は何故かJRの線路の両側に建物が別れ(役場の真ん中を列車が通る)
3階くらいに渡り廊下が付いている 不思議

さあ飯だ


久しぶりに200gの哺乳類を食べてしまった おいしいね
宿(?)に帰ると叔母さんが以前より愛想よく迎えてくれる
多分2ヶ月前の電話の履歴を調べて 同じ所からの電話があったことが確認できたのだろう
「すみませんでしたね」と何度も言うので「いいえ 泊めて頂けるだけでも有難いです」と言う
「朝早いので 鍵を開けて出ていきます 先にお支払いしておきます」と清算を済ます
布団は既に敷かれていた

コロナでお遍路さんの数も減っただろうな 皆苦労しているんだ
良い湯だった 良く寝れそう
6日目
窪川にはコンビニも無いだろうと思って中村で朝食を買っておいた
やはり正解
5時55分 駅には始発の列車がエンジンを温めてウオーミングアップしていた

予土線のこの区間がどうしても乗りたかった
愛媛に入るまでの沿線は殆ど四万十川に沿っている
山と河と沈下橋が見れる
ところがこの時期の早朝は濃い霧が発生する
そこまで考えつかなかった
場所によっては車窓の視界ゼロもある




朝刊の受取
何故窪川発6時13分だけが飛び出しているのかと不思議に思っていたが
宇和島に近づいて判った 3~4人しかのっていなかった列車が急に多くの学生
で満たされた そしてまたある駅でごそっと無くなった
多分この学校と話し合いをして学生の為に走らせているのだ
それと朝刊の配布も

橋げたに沈下橋(一瞬)



突然「お前は はげ はげ」とアナウンス
いや違う「次は はげ はげ」だ

半家と書いて「はげ」と読むんだ 漢方薬で良く使われるのは半夏「はんげ」


こんな車両も

それにしても素晴らしい車窓だ
天気のいい時にもう一度来てみたくなる
四国は海や山や河がコンパクトに有り 目まぐるしく車窓風景も変わるので
一級品の観光地だと思った
宇和島迄2時間20分の乗車 今回の旅で四国もほぼ一周できた
宇和島駅で松山行の特急乗り換えが陸橋を渡って3分しかない
走った

何でもお金の差

来るときに写し損ねた 今度はばっちり センス有る農家だな

松山は活気が有る
JR駅前から伊予電で道後温泉の1つ手前「道後公園 湯築城趾」で降りる

前回この地区の温泉巡りでは道後温泉本館と松山城しか行っていないので
今回は「湯築城址」と「子規記念博物館」と「飛鳥の湯」に行く

ボランティアのおじいさんが詳しく説明してくれる
平安時代の豪族河野家が承久の乱での河野通信の敗走迄の映画を見た 非常に面白かった
通信の子通広の子が時宗の一遍
一遍は不遇な中に父の勧めで仏道に入る


湯築城趾の高台より




前回来た時の宿「ふなや」の隣にあったのに行けてなかった「市立子規記念博物館」に行く


高齢者は半額
特別展でドナルド・キーン氏も同時開催
館内は一部を除いて撮影禁止
幼少・学生・療養・「ホトトギス」時代の物や 子規の一生がよく判る
キーンは子規を高く評価し その著書も多く著している
キーン来館記念講演の時の写真も掲示されていた


夏目漱石と同居していた「愚陀佛庵」再現セットや

病床での母八重 妹律
「墨汁一滴」「病状六尺」「仰臥漫録」などこのシーンを重ねて読むと面白い
当時の女性は我慢強い それが当たり前だったのかも

辞世の句 三句






飛鳥の湯

本館は現在工事中で幕が掛けられている
平日の14時前後大きな浴槽には2~3名
「飛鳥の湯」は本館より湯の温度は少し低いので入り易かった ゆっくり入れた
旅の恥ならね垢を落として帰宅の途に就こう

松山にはJR松山と伊予電鉄松山駅がある
通常松山駅は伊予電鉄を差す 電車で10分程離れている
lこれが観光客にはわかりずらい 見ていると外国人などは駅におりて困惑
まあタクシーなら5分くらいだが もっとわかり易く周知すべきだ
じじいも今回初めて知った
今日は松山駅から京都まで 伊予鉄道バス使用

伊予鉄松山駅 高島屋と一緒になっている
駅前のじゃこ天屋で夜食を買い


じじい黄金の組合せでバスを待つ

いろんな行き違いが有っての旅行
旅の思い出が深く頭に残る
今回も楽しい旅だった
了