百二十八段 福山・尾道・今治・伊予西条を巡る
関西の紅葉には少し早いので瀬戸内海を巡った
以前から銘水の湧水地を何ヵ所か巡っているが今回は伊予西条の銘水が目的である
尾道も1度訪ねたいと思っていたので下記スケジュールで組んだ
1日目
今日も快晴 本当に個々のところの好天には感謝
大阪から福山まで新幹線なら1時間10分
普通列車なら3階乗り換えで3時間10分
閑人にはもってこいの旅列車
福山駅北口を出るとの目の前に福山城壁が迫る






福山城の修復と開城400年とかでイベント
夜は風船が光るようだ

天守閣から見ると駅との位置がわかる
まだペンキの臭いがただよう内部は天守閣迄エレベーターで上がる


1階ずつ降りてくると兜や刀や古文書等の展示(撮影禁止)と映像を使った歴史案内
なんでも初代藩主水野忠勝は海を開拓し塩分に強いイグサの栽培を奨励し「備後表」として
全国に知られその流れが現在のデニムの製造に繋がっていると言う
又映像とゲーム感覚の乗馬や火縄銃体験コーナーがある
結構楽しめる


(写真はパンフより)
少し前までこの国でもなんじゃかんじゃと理屈をこねて
人殺しをしていたんだ


火縄銃体験コーナー 本物は4kg有ったらしいがゲームのは2kg
それでも左手が狙い付ける間に振るえて的に当たらない じじい はずれ!
山陽本線福山から三原行に乗って4つ目が尾道


駅前から鉄道沿いの長い商店街を15分ほど後戻りすると
海沿いに今夜のホテルがある「尾道ロイヤルホテル」
先にフロントで清算をする
全国割クーポン1000円券を3枚もらう
来る途中も尾道ラーメン店が数か所あった 石を投げたら必ずラーメン屋に当たる状態









時間も時間 腹が減った
山に登る前に腹ごしらえ
フロントの女性にどこが一番おいしいですかと聞く
ホテルの隣の「壱番館」が美味しいと思いますという
まあ近所の手前で言っているのかなと思ったが
このホテルのレストランでもラーメンを出しているので本音だったんだ
店内は20席ほどあるが満席 カウンターになんとか1席空いていた
店長お勧め1130円を食べた 美味かった クーポン券1枚と130円を支払った
ホテルから10分程に千光寺公園に上がるロープウェイ―がある
学生の団体があり臨時便も出たが30分近く待った





千光寺山の展望台から
左の写真の真ん中の白い建物が尾道ロイヤルホテル
川のように見えているが対岸は「向島」
帰りは「千光寺」と「文学のこみち」と「猫坂」を歩いて下る





まだまだ多くの文人・学者が訪れている
何が彼らをひきつけるんだろう







ホテルまで踏切を越えてまっしぐら 朝早くからよく歩きました
ホテルで鍵をもらった 6階の海辺側窓から景色がいい

しかしこんな部屋の割には高い 全国割で4000円引いてなんとか通常の感じ
最近こんなホテルや旅館が増えた それに大手旅行会社も底上げをしている
40%値上げしても客は40%引いてもらうから得した感じがするが実際は税金が業者に行くようになっている
客はクーポンだけのメリットである
まあ仕方がないかな~まだ中国人も来ていないし
そのクーポンでホテルのレストランで一杯やろうと思ったら今日は貸し切りで席が有りませんと断られ
またあのラーメン屋以外は殆ど閉まっている商店街にで出る気も失いそのままシャワーを浴びて寝た
2日目
朝だ 今日も天気が良さそうだ 腹減った
7時から食事可能

昨夜飲む為に使わなかったクーポン 今日中に使わないと無効
朝8時半にホテルを出るが商店街はまだ閉まっているだろう
福山駅では乗り継ぎの為余り余裕がない 県を超えれば使えない
ホテルの土産物コーナーもあまり欲しいものは無いし と上記の2点にした
「広島カープ公認マーク入りはちみつ」だって なんでも有りや
帰ってラーメンを食べたが結構美味かった すみません税金でいただきました
駅まであるいて15分
この町は何となく昭和の香りがする


向島までは多くの渡し舟やフェリーが出ている

運賃は大人 100円
9時半の列車で福山まで戻り駅前から今治行き高速バスに乗る


向島や因島・生口島・大三島・伯方島・大島を経て今治駅まで約1時間半もドライブ
残念ながらバスの窓ガラスがスモークで上手く撮れなかった




島から島へ 今渡って来た橋が見える

どうやら今治に着いたようだ
今治駅から予讃線で伊予西条に行くのだが1時間10分待ちである
その間に駅前から約2kmの海辺にある今治城に行く
徒歩では間に合わないのでタクシーに乗る
3~4台のタクシーの先頭の叔父さんに「城まで何分くらいですか」と聞く
後頭部に両手を組んで「5~6分」と最悪の応対
「帰りに城前でタクシーは有りますか」「あの辺は無いよ」
「では13時33分の列車に乗りたいので13時20分にもう一度迎えに来てもらえますか」
というと「いいですよ」と初めて手を頭から動かす
「13時20分にここ(駐車場)に来ますね」と強く言って
急いで天守閣の登り口に向かった


開城者 藤堂高虎の像

エレベーター無しの6階はきついが市内が一望出来る

何でタクシー使ってまで来たかったのかは
この堀が海水だからである
全国でも珍しいらしい(つれづれ90段参照
紀州徳川家庭園養翠園も庭も海水)

上の写真の堀の中ほどに海と繋がっている口がある
海とはすぐ近くだ

しまなみ海道の橋もスッキリ見えている
景色に満足して一階一階例の兜や刀や歴史資料が展示された階を降りていて
ふと時間を見ると12時05分あと15分あるわと思ったが
確か運転手に13時20分と言ったと思いだした
ありゃ!1時間間違っている
慌てて駐車場までもどった ひょっとして運転手はサボってまだいないかなと思ったが
無理だった
本当は12時33分発なんだ それを逃がすと2時間無いのだ
バスも無い タクシーも通らない 歩くと30分はかかる
でも運転手は13時33分の列車は無いことに気づいて気を利かせてくれないかな
10分ほど通りで待つが駄目だ でも20分まではここで待っていよう
もしかして来るかもしれないし 来てくれていなかったら申し訳ないので20分迄待った
来ない 駅まで歩きかけたその時 真っ白のタクシーが向こうから来た
来るときは真っ黒のタクシーだった
彼が来れないので代わりの車をよこしたんだろうか
あまりにも時間が合いすぎている
思い切り手を振る 両端の停車ランプがちかちか光る
止まってくれるんだ!
にこにことやさしそうな運転手さんだった
これまでの経緯を話すと
「まあよくあることじゃ 約束の時間に行ってもいないこともよくあるわいよ」とニコニコして言ってくれる
「本当に叔父さんは天使の様に思えました こんなタイミングで現れるなんて」
「いやあ 昼の弁当を買いに行ったら休みじゃてよ ほいでたまたまここを通ったんよ
そんなに褒めてくれるとうれしいよ」とニコニコ
「タクシーの会社も運転手の名前も覚えていないので
若し駅に待つ運転手さんで文句を言っている人がいたら謝っておいてください」
と行きと同じ910円なので1000円渡したが2枚でも3枚でも渡したい気分
タクシーから又慌ててホームに駆け上がる 列車は特急の遅れで5分遅れだった

観音寺行きワンマン 伊予西条迄は約40分
西条では時間的に余裕がある(3時間余り)
問題は体力である
大阪までの高速バスの予約は西条駅前16時35分(今度は間違えないぞ~)

NETで西条水巡りのマップがあったので これに従うことにした
西条高校で折り返しだが 時間・体力が有れば海岸近くの「弘法水」まで行きたい

歩いてすぐに「うちぬき」があった



確かに遊歩道は整備されていて素晴らしい
が なにか思っていたのと違う
水が余り奇麗に思えない 水量も今ひとつ納得出来なかった
嘗て訪れた 富士山の三島や忍野八海・普賢岳の島原や栗野岳の湧水町などと比して・・・

しかしこの叔父さん達の会話を聞いていると「すごい量だね」「そうよ松山からきとんよ」


街中に マンションの前にこんな水が流れていたら最高だよね


「五百亀記念館」無料と書いた奇麗な建物の前に来た
何だろうと入ってみた
五百亀とは「伊藤五百亀(いとういおき)」という彫刻家の名前(済みません知りませんでした)
1918年に西条市に生まれ日展審査員などもされたとか
作品では三条大橋にある「高山彦九郎」が皇居に向かって手をついている像
そうか作者名は知らなかった

街の路上のあちこちに作品があるらしい
2階では明治の写真展があり


三条大橋 銀座

浅草 浅草寺門前
この館の隣が西条郷土博物館
ここも無料

電気は半分消えていたが入ると叔父さんが出てきて2階も付けてくれた
「ごゆっくりどうぞ」と何処かへ行った


なんか得体の知れない物が所狭しと並んでいる 博物館と言うよりも倉庫だ
「讃岐岩」は本当にいい音だった 気持ちがいいから何度も叩いた
一体私は何をしに来ているんだろうと 我ながら可笑しかった

黒電話機・オルガン・時計・岩石・化石・刀・兜・剥製
2階の一番奥は床がきしんで落ちそうなのでここで止めた
叔父さんもいないので黙って出てきた
その隣が西条高校

大手門が校門になっている

遠くあの石鎚山からここに来ているんだ
時間はたっぷりあるがもう足が止めてくれとわめいている
もう駅に向かう

ああここは 先日ご近所さんに墓参りのお土産ですともらったタルトの有名店だ


駅前のコンビニでおにぎりとサンドイッチとコーヒーを買って広場で食べる
バスを待ち 時間通りに乗った
バスは新居浜から高速道路に入るようだ
車窓から見る新居浜の海岸沿いの工場群には驚いた
住友系の会社や別子銅山から発展してきた会社が連なっている
工場に伴って商業施設や病院や公共施設が充実しているのが見た目にも判る
300年近い歴史を持つ鉱山がこれだけのものを醸成したんだ
それにしてもJR西条駅前は食事処も無い寂れた町だと思ったが
駅から徒歩30分程の国道筋には全国チェーンの商業施設が繋がっていた
時代は自動車以外には進まないのだろうか
もはや老兵は消え去るのみなのか
短い旅だけどいろんなものに出くわして面白い旅でした
了