百二十六段 福知山・元伊勢神宮・神鍋山を巡る
丹波路は緑のトンネルだった
三丹とは丹波・丹後・但馬の総称であるが今回丹波と但馬を巡った
若い頃仕事の関係で何度もこの地域には来ていた しかも車だったからその気が有れば
どこでも行けていたのだが 列車・バス旅となるととんでもなく困難な地域である
メインの山陽本線の殆どが単線の為3~4駅毎に特急の追い抜きや対向車退避の駅停車が多く
到着時間はその退避時間込み いわゆる消費税込みということ
特に福知山には京都と大阪から城崎温泉や松江・出雲行など特急も多く
福知山から和田山あたりは列車の集合地状態 ここでどこかに時間に狂いが生じると全てに関係してくる
1日目

JR福知山駅


目的の伏見城は捜すまでもなく駅前の商店街の上に見えている
右の写真は手前が福知山市役所・裁判所と官庁街


そうかこの城は大阪城再築とよく似た経路でできているんだ


石垣もSDGsなんだ



国盗りの図を見ているとウクライナと重なってくる

城内でDVDテープが2本上映されたが何故本能寺に攻めたのかは触れていない
故意にしていた人々からの支援を得られず失意のまま悲劇の将として描かれていた


由良川と土師川合流地点の氾濫治水の為の竹藪「明智藪」が見えている
「山科川を巡る(ミニ旅)」の明智藪は同じ名前でも滅亡の地



「市立佐藤太清記念美術館」
福知山出身の日本画家で文化勲章受賞者(全く知らなかった)
撮影禁止の為パンフコピーで掲載


重厚な建物の館内で独占で日本画に向かえ裕福になった気分
気分がよくなったところで駅に向かう 徒歩15分
福知山から丹後鉄道宮津線で大江まで行く
列車は1両


最初は無人だったのに動くときは結構 席は詰まった

大江は鬼の町

駅前広場には全国の鬼瓦が並んでいる


酒呑童子も諸説あるので割愛
駅前から市が運営するマイクロバス(1日3本もある)で元伊勢外宮下まで行く
歩けば5~6kmバスで7分 ただし帰りのバスは17時までないので
丹後鉄道の一番近い駅まで歩く予定




この地の豊受大社を雄略天皇が伊勢に祀ったのでここを元伊勢とされるという伝承
参る人もなく建物も出汁がらの様に枯れている
これを維持するのは大変だ
黒い雲の下 木々も青く 神社も枯れ 少し慄き感もある
早々に立つ
さて丹後鉄道に一番近い駅は「大江高校前」あるいて15分
しかし列車は駅で1時間待ち
神社の傍の住民に尋ねると内宮まで3km40分くらで旧道を歩けば車も走らないし
と教えてもらう


川から離れたり近づいたりぶらぶらのんびり歩く

外宮は平地にあったが内宮は深い山の中
ここからは3kmにプラスである

黒木の鳥居と遥拝所


ここは外宮とは大夫雰囲気が違う
宮司さんらしき人もいる
手入れがいい
やはり蟻の行列くらいに人が来ないと立派な管理はできないよね
思うに寺は大概拝観料を取るが神社であまり有料て聞いたことがない
何故なんだろう
神社の脇を更に600m進むと天岩戸と表示

途中にある日室ヶ岳(岩戸山 200m)遥拝所

急な階段を川面に向かって降りる


川面から崖に天岩戸神社がある
外宮・内宮・天岩戸3つを合わせて元伊勢三社というらしい
社の前で拝むには「くさり」で這い上がる


神々しい場所だ

山から下って国道に出て300mほど行くと大江山口内宮駅がある





福知山迄もどり隣のホームの山陰線に乗り換え但馬方面に向かう
JR江原駅に向かうがここから和田山駅までが退避時間が多くて長い
5分待ちとか10分待ち 乗車時間は60分だが走り40分退避20分上げ底感覚
沿線沿いには「複線化早期実現」の看板もあちこちにあるがそれも色あせている
ただでさえ人工が減っている中 山陰を訪れるといつも過疎感に落ち込む

しかし本当にこの国の車窓の景色は素晴らしい
緑が途切れることはない 水も奇麗 家並みもそれなりに奇麗
美味し国ぞ である


今日の宿は駅から歩いて3分のビジネスホテル
前の料理屋さんが経営しているのだろう夕食は割烹料理屋さんで摂る
同時位にチェツクインした5名のお兄さん達は近くの工事現場からの常連さんのようだ
ペンキの匂いが狭いフロントに充満している
彼らはじじいの上の3階に泊まる
ここは1泊2食税込みで6000円
部屋も決して悪くは無い


駅近道路も人がいない
夕食は尾頭付きでじじいには丁度いい 味は・・・・
最近飲まなくなった生ビール小300円を追加した
あすは駅前から神鍋高原行のバスに乗る
7時の朝食 早く寝る
2日目
昨夜3時頃 目が覚め窓を明けて空を見ると瞬く星空だった
この辺ではいつもこんな星空が見えるんだ


兎に角 飯だけはしっかり食べておく
ホテルを出る時工事のお兄さんやホテルの人も誰もいない
部屋のキーをカウンターに置いて出る(支払いはNETで済ませている)

神鍋山の手前 名色で降りる
この全但バスの車内案内に流れるテープには笑った
多分この近辺の幼稚園か小学生低学年だと思うが5~6人の声で
「次は〇〇です バスがとまってからお立ち下さい」
「次は〇〇です おれおれ詐欺に気を付けてください」
「次は〇〇です 車内での携帯電話はしないでください」
と男の子や女の子のグループの少し但馬訛りの入ったテープが流れる
彼らは皆で声を合わせて必死で原稿を読む練習をしたんだろうな
録音時は緊張もしたんだろうな
想像しただけで自然と笑みが出る
彼らがバスに乗ると自分たちの声が聞こえるんだ
国中いろんなバスに乗ったが素敵な経験だった
途中 植村直己記念館があった
植村さんてこの地の出生なんだ
バス停に降りたが目指す滝の方向が不明
うろうろしていると犬の散歩中の老夫婦がいた
滝の場所を尋ねると同じ方向だから一緒にどうぞと言ってくれた

この近辺は別荘が多い のんびりとした生活風景を感じた
後姿のお二人をパチリ 有難うございました

ご夫婦にお礼を言うも間もなく滝はあった
住宅地のすぐ裏だ

八反滝(はったんたき)
高さ24m 布の長さ八反分から付いたらしい
もう音がすごい 周りのスキー場等の雪解け水を集めこの時期水量が多いという

かなり階段を降りる



素晴らしい
音としぶきがたまらなくいい 花火の音と振動がいいのと同じだ
早く来て良かった 上がる時多くのハイカーとすれ違った
道路に上がる迄 何度も振り返った 名前を付けた
八返滝(はちかえりたき)*見返観音のパクリ
名色バス停から神鍋山の麓まで1km余り


遠くにスキー場が見える


道路際には火山岩がごろごろ
畑の土も黒い


登山口はこの横から

昔 車でスキー場に来たことがある
今日は関西で唯一と言われる火山の火口を観る
標高469m 火口周囲750m


頂上展望台




火口の深さは40m
ここから溶岩が飛び散ったのだ
神の造った鍋とは上手く言ったもの

頂上の神社てどんなんかなと思ったらこんなんじゃ
さあ12時25分のバスに合わせて降りよう


山を下った所に風穴がある

中は暗くて見えない入れない
希望的予定は道の駅にある「ゆとろぎ温泉」に入ることだが
平日は13時からの営業
それを待って入っていたら大阪22時くらいになるので諦めた
帰りは山陰線の線路点検で列車は30分遅れだった
最近JRも安全第一なのであろう遅れが随所で出会う
まあ安全第一でしょう
以前から観たかったものが観れて大満足の旅でした
了