九十一段 高千穂峡フェリーの旅

2014年夏

どうしても一度は訪れたい処も残り少なくなってきたが
その内の1つが「高千穂」

温泉めぐりの途中で寄る心算で計画を立てているが とにかく遠い
海岸からなら1泊を費やさなければいけない

ある旅行会社の創立25周年企画の1つ 大阪南港からフェリー往復
高千穂ツアーがフェリー片道分の料金でいけるというので参加した

大阪かもめ港18時45分発 宮崎カーフェリーで宮崎カーフェリー港まで
翌朝8:40分着
出迎えのバスで「日向岬展望台」「クルスの海」「天岩戸神社」「高千穂峡」
宮崎港19時発 かもめ港7:30分着
と旅館に泊まらない食事も勝手に食べてくださいという旅




この「かもめ港」までがやたらと長い
普段あまり地下鉄御堂筋線から向うの海側には行ったことがない

「USJ」や「海洋水族館」「天保山」「九条にある親戚の家」ぐらい
その「かもめ港」は御堂筋線本町から中央線に乗り終点「コスモスフェア駅」
から「南港ポートタウン線(無人運転電車)」で「フェリーターミナル駅」
で降り 駅前から「かもめ埠頭」行きの市バスで10分

自宅から約1時間半である
地下鉄も途中地上に出る 全くはじめてみる大阪の街がある

「みなと港」からは鹿児島「志布志港」行きと「宮崎港」行きが並んでいる

夏休み期間とあってか学生や子供も多い
鹿児島行きが少し早く出港したので後は宮崎行きの人が残った
鹿児島行きの方が7割と 多い


左が「志布志」行き            右が宮崎行き




船は定刻どおり出る
普通乗用車や大型貨物車や引越し業者のトラックなど
総重量はすごいだろうなと思った

現在の陸上輸送よりもっと海上輸送を発達させるほうが
省エネになるのではなど思いながら出港作業をみていた




暮れ行く大阪港を船から見る
神戸空港と伊丹空港と関空の飛行機の発着状況が一気に見える
5分間隔に光の点が舞い降りていく
(右上は関空に向かう飛行機)





明石大橋を遠くに見て淡路沖を紀伊水道にすすむ
波は全く無い
出港というのはなんでこんなに情緒があるんだろう
お盆の時期ではあるが 彼岸と此岸 らしさを感じるのだろうか

約12時間の乗船である 



2等は老若男女混在のごろ寝



無料のお風呂があった
10人ほどが入れる浴槽でそれなりにきれいにしてある 窓から神戸の町が美しい
22時まで入れるが次から次とおっさんや若者が入ってくる

復路にも入りたかったが 温泉のように掛け流しでないので
なんとなく次は入る気がしなかった

部屋の隅の20歳代の3人の女性グループが全員顔マスクパックをしてこっちを見ている
こんなとこでせんでもな~とびっくり
子供はばたばた走り回る
おっさんのグループは酒を交わす
22時消灯 
しかし電気が消えるとどこかで歯磨きの音 え~こんな消灯の中で
と思ったらさっきの顔パックマスクのねえちゃん達
数分「シュツ シュツ シュツ」の音
音もだがその後どうするのかなということが気になる

その後3人はどたどたと洗面室のほうに出て行った
最初から洗面室でやれよな~
というより消灯時間が判っているんだから それまでにしておけよな~

暗くなっても硬いサンダルを履いた50過ぎのおばちゃんが
何の遠慮もなく枕元を行ったりきたり
子供のきゃっきゃの声 トイレに行くおっちゃん

消灯から1時間どうにか静まったと思ったら
2ヶ所から「ゴー ゴー」「ズーズー」
といびきの合唱

しかし不思議なことに2時間ほどすると合唱が鳴り止んだ
何故だろう 寝入ってしまうといびきが止むのだろうか
それとも隣の人が蹴りたおしているのだろうか
それともkantaが寝たのかな

ともかく「値段 値段」

なんとなく8時40分の着岸となった

ぼんやり状態で洗面に向かう
今日の朝食と昼食兼夕食はおにぎり2ヶとパン3ヶとチーズとオレンジジュースである
食事まで避難所仕様にしなくてもな~と自分でも可笑しかった
接岸前に食べ終え甲板に上がる





宮崎港は狭いので船が湾内で回転が出来ない 
その為のタグボートが来る

 このボートが大きなフェリーの船尾をスクリュー全開で押して半回転させ
帰りの大阪方面に船首を向ける
さらにゆっくりゆっくり茶色のゴムの接岸板に押し付けるように真横に進む
岸が少しづつ近づいてくる



迎えのバスが待っている
総勢43名 満席である



宮崎から一つ葉高速道路(南国情緒たっぷり)横に解体がきまったシーガイアの建物
がうらめしそうに建つ
1時間半ほど走ると日向市の日向岬展望台
ここから海岸を望むと高さ70mと日本一の柱状岩







東尋坊よりも高いらしいが幅が無い
上から覗き見るしかない
ここに滝があれば「ビクトリア滝」のようになるんだ





ここから車で5分の所に

「クルスの海」がある
何のことかと思いきや




とある



なるほど そう思えばそうだろう
近年波の侵食で少し変形してきているそうだ
願い事は ナ・ イ・ シ・ ョ

ここからはいよいよ高千穂峡
その前に少し早いが昼食タイム

寄ったドライブインは碁石の製作所でもある
日向の浜で摂れる「ハマグリ」を白石とする
黒石は勿論那智の黒石で ここでは黒石も研磨していた









今では高級品以外はメキシコ産を使っているようだ
確かに貝ガラの厚みが違う



そうか知らなんだ
黒は知っていたが 白は日向産とは

パンでお腹が脹れたところでさあ高千穂へ
約1時間半 ついに睡魔が襲う 写真を撮りたくもまぶたのシャッターが開かない



がんばって これ
でも山深いのは判った



本宮の前ではしゃんとしました








皆さんここで御祓いを受けないと中には入れません

ご神体は遥拝所の後ろの「天岩戸」


この先は撮影禁止
鬱蒼とした林の下は見えないが川
その向こう側に崖が割れたような筋がある
その筋は元は洞穴だったとか
洞穴の上部が崩れて筋状になっていますと説明
全くの禁足地らしく だれも行ったことも見たことも無いという
(神職も村人も知らないらしい)




一通り説明を聞いてバスは15分後にでますという

天安河の川原に降りたいのに
ここから10分と書いてある
いける所まで行けと思い走った







本当はあの橋の先まで行きたく 坂を駆け下ったものの
帰りを考えるとここまで

でも同乗バスのだれも来ていない
バス中で隣のおばさんが「川原に行きたかったのにね」
よほど写真を見せようかと思ったがやめた

もう足ががくがく 今夜は寝れそう

ここから車で20分「高千穂峡」である

道は綺麗だが結構アップダウンもあり距離がある
実はここをレンタサイクルで来ようと計画していた
これは自転車ではとても無理

大型バスを止めておく場所が限られている



高千穂大橋の駐車場から真名井の滝まで30分
降りたらここまでマイクロバス2台で戻ってくる

でも乗客4名は歩けないということでバスに残る
歩ける内に来れて良かったな~













いよいよ滝が見えてくる










これって紅葉の時 すごくない





本当に夢のようなひと時でした

「記紀」による日向の高千穂に神々が本当に降臨されたような
神々しいところでは有るが
天岩戸や香具山などは奈良にもあります

本当にしても嘘にしても「記紀」の編集者達が当時にこんな辺鄙な場所
を知っていたということに驚きとロマンがあります
(隼人と大和朝廷との結びつきは早くからあるので
情報はこのへんからかも)

ここから港まで3時間弱
乗船後 持参のウイスキーをあおって
早く寝た者勝ち

朝6時頃目が覚めると 周りの人達は毛布もたたんでだれもいない
洗面や食事にいっているのかな

ひょっとしてkantaのいびきで避難したのかな
kantaはいびきをかかないのだけどな~