八十五段 ギリシャの旅
前回のスペインに続いて地中海のギリシャにやって来た
季節的には太陽の少ない雨季にあたりヨーロッパからの客も少ないのか
低価格で募集していた
関空からトルコ航空でイスタンブールまで13時間30分
この空港はいつ来ても(24時間)混雑している
世界のあらゆる人種が集まっている
空港自体がオリンピック村のようである


イスタンブールで乗り換え アテネまで1時間25分
地図の上でも隣の国
地理的にも歴史的にも非常に関係の深い位置である
時差は日本と7時間

アテネについて荷物を受け取り点検
やっぱりぼろぼろ(もう4回目)になっている
クレームカウンターに行くと7~8人が集まっている
一度にこんなに多くのクレームは珍しいとは添乗員の談
熊本から参加のおばさんのアメリカ製の結構丈夫そうなトランク
今日が初使用
底のコマが一つ取れている
1人1人の対応に時間がかかる
団体(総勢70名)の他の人は30分も前に
バスで待っている
かなりいらつく
kantaは結局 御用達の青いケースから左の新しい赤いケースに交換
回転台の上で荷物を詰め替えた
今回は70名の参加で2組(kantaは2班(34名))に分かれて行動
1班の人の中にもケースが壊れていて
結局2台とも小1時間のロス
1日目の観光はアテネ市内から世界遺産①アクロポリスの
「パルテノン神殿」に行き
その後市内のレストランで昼食
その後350km移動して「カランバカ」
で1泊目となる
ギリシャは日本の3分の1の面積に約1100万人の人口である
山形県と同じ位置にあっても地中海気候で温暖である
1月の末の今回も最低5℃ 昼間は15℃くらい
ただ今回は気象的にはあまりよくなかった
観光でバス下車の時は不思議と雨は無かった
バスに乗ると小雨模様


アテネ市内の街路樹はオレンジで満開
スペインと同じである
黄色い車はタクシー
日本の車(トヨタ・日産・ホンダ・ダイハツ・スズキ)が多い
郊外にはダイハツの大きな工場もあった
坂が多い街なので自転車は少くバイクが多い
バイクの7割は日本製
若者にとって日本のホンダ・スズキ・ヤマハは憧れの的だという
機械工業産業がほとんど無い
衣料・農産物(オリーブ・ブドウ・ビスタッチョ・蜂蜜・アーモンド)・アルミニウム
などであるが車やオートバイを輸入して干しぶどうの輸出では合わない
対日貿易比率 1対18である
ギリシャ政府はクレームをつけるが買うものは少ない
「観光しかないのである」
そのせいかこの時期30数名の日本の団体があふれていた
国会議事堂(シンタグマ広場に面している)

アテネの街はどこを掘っても遺跡が出てくるという
判っていても予算の都合で無闇に掘らない

シンタグマ広場の近く
最近のデモ衝突でよく報道されていた
現地のガイド嘆く「ごく一部の騒動で観光客が激減 やっと1100万人くらいまで
にもどったが 報道の仕方が悪い」と


「海綿」
駐車は取締りがないようである
この日は町中警官であふれていた
今年ギリシャがEUの幹事国となるので
今日はその調印日とあって警戒がきびしい
3400年の歴史があるアテネ市の人口は約65万であるが
周辺を入れると300万人
全人口の4分の1近くがアテネ近郊に暮らす
アテネの街の東側の丘(アクロポリス)
にパルテノン神殿がある
街のどこからでも見ることが出来る


5000人収容できる野外劇場
現在も著名演奏家の音楽会の催しがある


柱の真ん中に臍があり木を差し込んだようだ
因みに天井はやはり木だったようだ
(マチュプチュの遺跡でも天井の木の部分は消滅)

BC438年に出来たという
ソクラテスやプラトン・アリストテレスもこの神殿をみて育ったんだ
幾多の破戒や略奪に会いその修復が現在も進んでいる
現場の石や砂は一切持ち帰ってはいけない
勿論落書きなんぞとんでもない

ギリシャは神話の国
ゼウスを中心とした12神(ゼウス・ポセイドン・アポロン・エルメス・アテーナなど)
のガイドの話を聞いていると
何となく日本の神話(イザナギ・イザナミなどの神々)と重なる
アポロンと月桂冠の話
「アポロンは河の神の娘ダブネーに恋をしたがふられる
しつこく言い寄ったためダブネーは父にたのんで
月桂樹に変身してしまう
それを知ったアポロンは嘆き悲しんでその枝を冠にして
頭にかかげたという」
現地の日本人のガイドのおばさんがさらに「私はギリシャから
日本酒の「月桂冠」にメールをして御社の製品名は世の男を
酔わせるというような神話からでしょうかと問い合わせたところ
ギリシャ神話からですという非常に丁寧なお返事で感激しました
お酒は是非「月桂冠」をお飲みください」という
kantaはたまたま月桂冠博物館に知り合いがいるので
そのことを伝えるとまたまた感動して
ギリシャで「月桂冠」を宣伝していますよとお伝えください
など2人で大盛り上がり
見学後市内で昼食


とにかくビールで1回目の乾杯!!
高速道路で350km内陸側に移動
オリンポス山に近い
隣国アルバニアにも近い人口1万人ほどの村カランバカ
ここには世界遺産②メテオラがある
明日訪れるメテオラの岩山と麓のホテル



正教会の師父




ワインとパンさへあれば有難い有難い

明日はゆっくり8時50分出発
足を伸ばして寝るぞ~
2日目
村から5kmほどに岩山の上にある中世の修道院群メテオラがある
以前は24院あったらしいが現存は6院
修道院の以前は岩山の中腹に穴を掘り 個人が修業していた
今も多くの横穴が見られる






ギリシャの宗教は国教で
国民の95%は正教会
国旗にも十字架がある
マチュピチュとカッパドキアをたして2で割ったような感じ




正教会は偶像禁止と言う割には
どの教会も天井・壁にはしっかりと像が画かれている
しかしカソリックのような華やかさは無い

麓のカランバカの村
村にもどり昼食

途中のみやげ物店
ちょっと買いずらいな~


ワインも美味しゅうございました

食後は240km先のデルフィに向かう
ギリシャの車窓からは前回のスペインの岩肌むきむき
のような荒々しさはないが
本当にどこも田舎風景
途中「300」という映画の舞台となった「セルモピーレス」に寄る
この地で全ギリシャ軍とペルシャ軍の戦いがあり
ギリシャ軍は敗走するのだが「退却」が許されなかった
スパルタ軍300名だけが残って1万のペルシャ軍と戦い
勝利したという内容の映画のタイトルが「300」
その時の大将レオニダスの像がある
そしてこの地名の由来となった
温泉が近くで湧き出している


我々が行った時は5~6人の男女が水着で入っていた
温度は40℃はある
近くの湖まで垂れ流しである 勿体無い!!
数回のトイレ休憩の後デルフィーのホテルに入る
デルフィーはアテネから北西120kmほどの所にある
3万人ほどの町
そのすぐ山手に「世界のへそ」といわれた世界遺産③デルフィー遺跡がある
その観光は明日の午前
まずは一服

ギリシャはバスを降りると必ず犬か猫が寄ってくる




なんでもいいさ 食べればいい
温泉があるということは地震はないのかな
と思っていたら
なんと夜10時頃 ベットの下の床がぐらぐら
震度3くらいの感じ
海外旅行で初めての体験
びっくりついでに寝てしまおう
3日目
ホテルの近くデルフィー遺跡とその出土品の博物館
からアテネに戻る
途中
世界遺産④オシアス・ルカス修道院に寄る



デルフィーはギリシア最古の神託所である
古代のギリシャ中からここに神託に来た(BC4世紀頃)
差し詰め日本では奈良時代の「宇佐神宮」?
ソクラテスの「無知の知」もここの神託が関与する
最上にある競技場には驚いた
遺跡の横に博物館がある

青銅器

日本なら鎌倉彫刻のような写実性


人間て こんな素晴らしい文化を持てるのに
やっていることはやっぱり 戦い
衣のひだは良く出来ているな 仏像の参考になる
これがBCの時代からね~

ライオンは「雨とゆ」の口
ラーメン鉢の模様にある「竜紋」に似た文様
ギリシャでは
ネックレスなどのアクセサリーによく使われていた

博物館を堪能して
世界遺産④オシオス・ルカス修道院に向かう
10世紀のビザンチン建築の修道院



昼食は景色のいいレストランでワインとミートボール


アテネに帰る途中 アラホバの村を散歩

アテネのホテルに入る前に夕食
ギリシャで1番の名物料理「ムサカ」
少し甘味のひき肉の上にポテトをのせて焼いてある
上にはチーズ
これはやはり旨い
サラダは相変わらずキャベツにオリーブオイルのみ
相対的にギリシャの現在文化は隣国トルコの
影響が大きいと感じた
それもそのはず
1453年からトルコの支配下にあり
1830年に独立している
この400年の影響は大きいはずである
又一方ではローマ(ビザンチン)の影響も大きく
大国に挟まれた小国の悲喜こもごもが
観光客を楽しませてくれる
以前はトロイ戦争でも知られるように
逆にトルコに多くのギリシャ様遺跡が残されている
むしろトルコにあるギリシャ遺跡のほうがりっぱかも
余談はさておき
連泊のアテネのホテル
パルテノン神殿のすぐ近く(徒歩10分)



ロビーの時計も「TOKYO」
部屋の絵も日本画
TVも「SHARP」(世界旅行で初めて)

ホテルの1階ロビーから下を見ると遺跡がガラス越しに保存されている
大阪上本町のNHKホールの「上町遺跡」を思い出す
明日は港8時出発のエーゲ海クルー
ホテルを7時15分に出る
おやすみ!!
4日目
日の出前の港に着く

今から3島を巡る 約10時間の1日クルーである
イドラ島まで3時間 ポロス島 エギナ島と行く

アテネ港は快晴
天気の変化が激しい



イドラ島でもワンちゃんニャンちゃんのお出迎え


ギリシャの冬は観光シーズンオフ
特に太陽の光が薄い時期
来るのは東洋人ばかりらしい
どこも閑散としている
このスーパーのオレンジ滅茶苦茶旨い
1ヶ食べたら腹一杯
こういうのがあるから旅て楽しいよね

島で1時間ほどみかんを食ったり ぶらぶらしたり

船は次のポロス島へ
船内では昼食のバイキング
ワインに酔いました

ポロス島には車が無い
丘の上の教会の塔まで登る

40分ほど滞在
3番目のエギナ島に向かう
この島の頂上にはアポロンの神殿があり
オプショナルツアーで25ユーロ(約3500円)
1時間半のバスツアー


島の特産ビスタッチオを使ったアイスクリーム
ガイドが旨いというので皆並んで買った
旨かった

島の教会の銀の御棺に耳を当てて音が聞こえたら
望みが叶うとか
勿論kantaには何も聞こえません
夕闇迫る港に着く
ここから1時間半でアテネの港

帰りの船内では民族ダンスや楽器演奏など
手が痛くなるほど手拍子で楽しむ

夜6時頃アテネ港に着く
夕食はレストランでシシカバブ風
ホテルに入る前にライトアップされた神殿を見に行く
明日は観光最終日
天気が怪しい
5日目
今日はホテル8時出発
アテネから90kmのコリントスに向かい
さらに60km走って世界遺産⑤ミケーネ遺跡観光
その後帰国の途に アテネ空港に向かう
出発前にホテル周辺をぶらつく
アクロポリスの丘がどの筋からも見える

街角には必ず「キヨスク」がありコンビニのような役目


ただ残念に思うのは
スペインでもそうだが 町のいたるところにある落書き
日本ではちょっと見かけない
書く人のセンスも疑うし
このまま放置している住民の感覚も理解できない
エジプトと違ってゴミが野積みされていないのが救い
コリントに向かう前にバス車窓から市内巡り

地下鉄の入り口にある遺跡
第一回近代オリンピック会場
2004年アテネオリンピックで日本は16ヶの金
この会場では野口みずきの金
アーチェリーの山本先生が銀
この時は柔道の野村・内柴・鈴木・谷 レスリング女子
水泳の北島などが活躍
この競技場個人(海運業)が寄付して作られ総大理石とか
ゼウス神殿
コリントは本格的な雨
初めて傘を使う

コリントス運河
130年前に完成
全長6km 幅23m 高さ53m 深さ8m
これによりエーゲ海とイオニア海の400km短縮されている
コリントスはブドウの産地
ガイドがここの干しぶどうは美味しいですよ
と言ったものだから 立ち寄った店で取り合いになり
忽ち売り切れ
kantaも最後の1ヶget
60km走って
世界遺産⑤ミケーネ遺跡
シュリーマンによって発掘された古代ギリシャより
古いミケーネ文明の遺跡
ドーム型の墓
これに土がかぶっていたら日本の横穴式古墳
のように仙道と見あげ石と巨大な石室である
獅子門


遺跡の横に出土品展示館がある


時代と場所こそ違えども
所詮 人の考えること していること 作る物
大差はない
これは日本の遺跡から出たものですよ
と言われても納得しそう
何年か前に韓国の慶州から釜山の博物館を巡ったが
その出土品を見て驚いた
海の向うの北九州地方のそれとほとんど同じだった
国境の無い時はおそらく文化を共用していたんだろう
遺跡の近くのレストランで昼食

夜食は機内食まで無い
この地方の名品
「ヘラクレスの血」という名のワイン
本当に有終の美ワインだった
その夜11時発
イスタンブールの機上に
楽しい旅でした
了