お盆の時期 大阪市立科学館と東洋陶器博物館に行く


連日の酷暑で冷房をつけっぱなしの自宅待機も酷なもの
涼しい電車で大阪の科学館のプラネタリウムを予約して夏の夜空の鑑賞と地下鉄繋がりの東洋美術館
の「国宝窯変天目茶碗」と「国宝飛青磁花生」の公開に行った
科学博物館は改装工事が完了して8月1日から開館
土曜日のお盆の夏休みなので館内の「プラネタリウム」は満席を見越し
1週間前の予約を待って席を確保した(14:00~14:45) 当日やはり殆どの時間帯は満席だった
東洋陶器博物館も近々まで館内LED照明入れ替えや「窯変天目専用ガラスケースの設置」などの工事していて
この度 開館したとの情報があった

渡辺橋の西南角は大阪中之島美術館(大阪市と朝日新聞関連会社による運営運営 元大阪大学医学部〈現在 千里に移転〉
の跡地)である 元医学部は手塚治が通った所
阪大医学部は古くは緒方洪庵の「適塾」の流れにある(つれづれ81段参照) 
その隣が国立国際美術館で地上部は竹林の様なパイプ(大阪万博の施設の一部)が組まれており館自体は地下にある
市立科学館はその横にある

大阪は八百八橋
京阪電車中之島線は土佐堀川沿いの地下にあり駅名も「京橋」「天満橋」「なには橋」「大江橋」「渡辺橋」となる
それ以外の周辺も「淀屋橋」「肥後橋」「四つ橋」「田蓑橋」とある

大阪中之島美術館(NETより)

国立国際美術館(NETより)

目指す「大阪科学館」(以前の名称は電気科学館)


隕石 鉄の塊だ 重い

はやぶさ2?かな 

浅学のじじいにはチンプンカンプンだが大阪は早くから天文学の発達していたんだ

当館にゆかりの人物 湯川秀樹と南部陽一郎
湯川は大阪大学勤務時に中間子論を発表した論文でノーベル物理学賞
南部の自宅は高槻市でアメリカに帰化 大阪市大 阪大教授「自発的対称性の破れ」でノーベル物理学賞
(全く意味不明)

真ん中の「ウイルソンの霧箱」は
イギリスの学者ウイルソンが雲を人工的に作る為の装置「霧箱」
でその過程で放射線を視覚的に捕らえることを発見  だそうだ
こんな賢い人達がいると思えば
平気で何百万人も毒殺したり 住居に爆弾をばらまく大馬鹿者もいるんだ
人間て幅が広いね AIも吃驚して逃げ出すよね

日本で初めての「學天則」という名のロボットのレプリカ
以下はNETの説明
『これは東洋でも初めてのからくりロボットで1928年昭和天皇の即位を記念して開催された大礼記念京都博覧会で公開されました。
名前は「天(自然)の法則に学ぶ」という意味があり、その顔はあらゆる人種に見えるといわれ、製作者の平和への思いが込められています。
この學天則というロボットは、表情を変えたり腕を動かしたりとより人間らしい滑らかな動きと表情をしたといいます。
その原動力には、空気の膨圧力(圧縮空気の膨らむ力)が利用されています。
この學天則は各地の展覧会に出展された後、ドイツに売却され廃棄されたといわれています。
東洋初のロボットの最後は悲しいものになりましたが、現在は大阪市が復元を行い、學天則のレプリカが大阪市立科学館に展示されています。』

子供たちは夢中だ こんな中から将来のノーベル科学者が生まれるんだ


岩塩

薄荷(別名 目草)
『全草、特に茎葉に精油のハッカ油を含んでおり、その精油成分はメントールを主に
ピネン、カンフェン、リモネンなどである。精油成分には、大脳皮質や延髄を興奮させる作用があり、発汗、血液循環を
促進させる働きがある。』NETより

日本画の彩色の材料となる鉱物

18世紀の初めにドイツで人工青(プルシアンブルー)が出現した
出現というのも ドイツの染料業者がカイガラムシから赤色を作っていたが材料のアルカリが不足して
鉄缶にはいった別のアルカリを混ぜた所 偶然に青になったという
硫酸鉄と化合したものだそうだ
以前メキシコツアーで遺跡巡りをしていたら 遺跡の修復作業をしている
作業員が石の上で何かを叩いている ガイドに聞くとこれはカイガラムシで赤色の顔料
を作っていると聞いて驚いたことがある
庭の椿の枝などに真っ白にへばりついて 棒でこすり取ろうとすると真っ赤な血のような汁が出る
日本画では高価な鉱物の群青(岩群青・アズライト・ラピスラズリーも含む)が使われていたが
江戸後期に上記の人工群青が輸入され 伊藤若冲や葛飾北斎・歌川広重などが多用した
浮世絵が広く庶民の物になったのも科学のおかげなんだ

プラネタリウム予約の時間が来たのでドームに入る
1回45分の上映だが 今日は1日中満席のようだ NETで予約しておいて良かった
椅子は豪華で後ろに倒れるとほぼほぼ上向きに寝たような状態
大阪の夕暮れの街に始まり この季節に見える星の解説があり
普段 結構な山奥でも殆ど見れなかった星空が本物の様に観覧出来て楽しかった

余りの心地いい椅子に途中で寝てしまっていた 深く不覚

目覚めた所で 再度京阪電車渡辺橋に戻り2つ目のなにわ橋で地上に出ると
中之島のど真ん中

中央公会堂(後ろは大阪市役所)

土佐堀川の対岸は北浜から淀屋橋

東洋陶器博物館

改装後のオープン記念で2つの国宝を展示
➀油滴天目茶碗

『国宝 油滴天目茶碗』
『宋代に流行した点茶法による喫茶文化では、最高級の茶が白色とされたことから、色映りの良い黒い茶碗が
歓迎され、なかでも建釜の黒釉茶碗は皇帝をはじめ宮廷内でも評判となった。そうした中国の喫茶文化とともに
日本でも鎌倉時代以降に多くの黒釉陶器がもたらされ、後に「天目(天目茶碗)」と呼ばれるようになった。
南宋時代の建窯の窯変天目や油滴天目はすでに室町時代に高く評価され、伝世の名品はいずれも日本に
あり、国宝や重要文化財に指定されている。本品は国宝に指定されている伝世の油滴天目の最高傑作である。
その名の由来とされる茶碗の内外の黒釉にびっしりと生じた油の滴のような銀色の斑文に、青色や金色など
虹色に輝く光彩(虹彩)が加わり幻想的な美しさを見せている。口縁には日本製と考えられる純度の高い金の
覆輪がはめられ、一層豪華さを増している。重さ349g、手に持つと心地よい重みが伝わる。かつて関白・
豊臣秀次(1568~169)が所持し、のちに西本願寺、京都三井家、若狭酒井家に伝来した。なお南宋時代の
天目台3点が付属している。』会場説明文

以前い観た時よりも油滴の数が多くしろっぽい様に思った
そうか今回改装の中にLDL照明にしたとか 以前は照明が充分で無かったんだ
本当にこれは計算して出来るものではない 人と自然の融和 宇宙の神秘(ちょっと大袈裟かな)
②飛青磁 花生(とびせいじ はないけ)


これが何故最高傑作なのかじじいには判らない
国宝というだけでへ~と思うが・・・

以下面白いと思ったものを羅列する

『色絵 相撲人形 2組』
『延宝年間(1673-81)を中心に登場した有田のいわゆる「柿右衛門様式」は、濁手(にごしで)と呼ばれる乳白色でつややかな
白磁(素地)の発色と余白を活かした優雅な上絵付、そして染付を用いない点が特色です。本作は相撲を取る様を
生き生きと表現した型づくりの置物で、髷(まげ)やまわしなどに金彩による装飾も残っています。
柿右衛門様式の作品は主にヨーロッパに輸出され、一世を風靡しました。本作も類例が英国の宮殿などに伝わることから、
ヨーロッパ向けの輸出品であったことが分かります。』NETより

『鼻煙壺』
『鼻煙壺とは粉末状の嗅ぎタバコ用の小型容器である。嗅ぎタバコの
習慣は17世紀にヨーロッパから中国に伝わり、清朝に於いて
宮廷を中心に流行した。中国で独自に発展した鼻煙壺は、陶磁器やガラス、貴石
、金属など各種の材料でつくられ、また多彩な技法による装飾がみられ、実用品であり
愛玩品でもあった。』会場説明文
こんなもんがあったんだ 「お香」の方が良い臭いだと思うが




重要文化財
『青磁象嵌 童子宝相華唐草文 水注』
『蔓をよじ登る童子と、そのまわりに宝相華の大きな花文が施された水注です。
蔓草にたわむれる童子の文様は、中国宋時代の陶磁器にもしばしば見られ、本作もそれを原型とするものでしょう。
文様に込められた子孫繁栄の願いが、球形のまろやかな形とよく溶け合っています。
大きな宝相華の文様表現は珍しく、輪郭を黒象嵌で表してその背景を白土で埋め込む象嵌が文様を一層際立たせ
、この種の青磁の最高作です。把手と注口の根元には蓮の葉や芽をあしらい
、白堆(はくつい)と鉄彩によって装飾が施されるなど、多彩な技法が用いられています。』NETより
木製でも金属でも陶器でも象嵌は面白い


象嵌をもう一つ
『青磁鉄地象嵌 草花文 梅壺』
『鉄絵具を素地に塗りつめ、青磁釉をかけたもので、青磁の一種である。
胴部に独特な草花文を大胆に彫ったあと、白泥を塗りこめ
白象嵌による躍勢感あふれる草花文が、鉄地の黒を背景に一層映えている。
全羅南道海南郡珍山里窯の製品と考えられる』









『白磁 瓜形水注・承盤』
本作のような瓜形水注を高麗人はとりわけ好んだようである。
中でも本作は取り立ての瓜を彷彿とさせる見事な造形力を見せている。
承盤に水を貼り水注の茶が冷めないようにするのは、中国宋代の風習である。
高麗白磁の生産地・全羅北道扶安郡柳川里窯で焼かれたものと見られる








『縁釉 楼閣(りょくゆう ろうかく)』
『古代中国では来世でも現世と変わらぬ暮らしを願い、権力者たちは模型や俑などの明器を墓に副葬しました。
四階建てのこの楼閣は一種の物見やぐらで、当時の最先端の高層建築です。
楼閣上には弩弓(どきゅう)を持つ人物や楽人、農奴のような人物が見られます。
緑釉は明器を彩る釉薬として当時さかんに用いられました。』会場説明文

展示数といい質といいとても充実した展示館である
涼みがてらにはもってこいの訪問地だった

追伸
今年の私設「ぶどう農園」は大豊作
鳥と1:9で分け合いました