吉野山千本桜と橿原考古博物館特別展に行く

吉野周辺にはよく行く しかし桜を目的としては行ったことがない
一度は見たいとかねがね思っていたが この時期はどこも人が多い
特にこの吉野は混雑が予想されるので避けていた
天候が今一つはっきりしない
暑かったり寒かったり雨や天気之繰り返し 開花時期も日々変更
そんな中 橿原考古学研究所付属博物館にて3月30日から4月7日まで
「奈良市富雄円山古墳の蛇行剣」が初公開されると聞き
雨天気の合間を縫って出かけた

近鉄吉野駅に9時に着くには自宅を早朝に出る
橿原神宮からは単線の為 列車通過待ち時間がやたら多い
特に通勤通学の時間帯は列車の本数も多いので一駅ごとに通過・退避待ちが発生
本来3~40分でいけるところが1時間近くかかる JR並みのもどかしさ
特に吉野線はこの時期 特別ダイヤが組まれていて 京都・名古屋・大阪からの特急列車が
絶えず通り過ぎる

駅前から「中千本」までバスが出ていた
満員になったら出発 次々に出る
料金は450円で高いなと思ったがいざ走ると こんな急阪を20分 納得

バスを降りて少し階段を上がると上・奥千本に行くバスが出る
ところがここから上は大型バスが入れない
マイクロバス(補助席使って24名)3台がピストン運転
往復40分かかるようだ
マイクロバスは必ず着席ということで24名づつしか掃けない
30分待ちだった
しかし乗る時に振り返ったら恐らく1時間以上の待ち列になっていた
ここは現金のみなので乗る前にチケット400円を購入 これも高いと思ったが
更に急勾配だったので納得

終点は金峰神社の下

皆と同じように金峰神社に行けば全く問題が無かったのに
地図を見間違えて「先に水分神社(みくまりじんじゃ)に行こう」と思って反対側へ歩くも どんどん下る道 

上のマップでは「水分神社」は「金峰神社」の下になっているが反対に思える地図を見ていたこと
原因のもう一つは普通 水分神社は分水嶺によくあるので水分は上にあると思い込んでいた
あまりにも下るので途中 雰囲気的に山登りらしき人に地図を見せて問うと
これは反対方向です もう一度金峰神社にもどってなどと説明を受ける
え~あの坂を登って又降りるんだとガックリ 結局往復40分のロス

金峰神社

奥千本はまだ蕾状態

「閼伽井(あかい)」
全国あちこちに閼伽井がある
NETで調べると
『閼伽(あか)は、仏教において仏前などに供養される水のことで六種供養のひとつ。
サンスクリット語のargha(アルガ)の音写で、功徳水(くどくすい)と訳される。
閼伽井から汲まれた水に香を入れることがあり、閼伽香水と呼ばれることもある。
インドでは古く、来客に対し足をそそぐための水と食事の後口をすすぐための水が用意されたといい、
それが仏教に取り入れられ、仏前や僧侶に供養されるようになったものである。』
なるほど





「水分神社」
道がわかったので ここからは脱兎の如く上・中・下を通り駅に向かう
はるか下に途中の金峰山寺(きんぷさんじ)が見えている 約7kmである

どこが上や中や下か判らん
場所により満開や5分咲きや蕾や葉桜や



これが一目千本か

花見より人見

「金峰山寺」


ロープウエーも100mの行列


なんとか予定の電車に乗れるようだ

1時間かけて畝傍御陵前駅に着く
徒歩8分
橿原考古学研究所と道を挟んで隣が付属博物館

「奈良県立橿原考古学研究所」

「付属博物館」
いつもと違う雰囲気
入り口で整理券を渡している

じじいは77番 ラッキー
20名づつ入れているようだ
80番までの人が呼ばれた
ところがそこから進まない 教室位の大きさの部屋に
パネルと「蛇行剣」の実物だけが展示されてるが20名のグループがなかなか動かない
結局1時間待ち 並び待ちしながら周りをキョロキョロ
3月17日の雨の日に「宇治周辺の遺跡巡り」の案内していただいた吉村和昭先生がスーツ姿で
居られたので「先生この前の日曜日にNHKの特集邪馬台国の解説者に出ておられて
吃驚しました 雨の宇治に行った者です 色々大変ですね」という
先生はにこにこして「そうなんですよ あちこち大変です」とおっしゃる
この先生は物腰が柔らかく本当に優しそうな人ですが大雨の中でも平気で行進や説明をされる
なにか責任感と情熱を感じた素晴らしい先生だ




一般は400円 友の会員もしくは65歳以上は無料
パンフによると
『富雄円山古墳蛇行剣と応急的な保存科学的処置について』
富雄円山古墳から出土した鉄剣は、刃部が6回屈曲して蛇行する、蛇行剣と呼ばれる特殊な
剣です。全長が237cmもあり、世界的にみても最大級の巨大な鉄剣です。
奈良県立考古学研究所と奈良市教育委員会では、蛇行剣および同時に出土した鼉龍文盾形銅鏡
の重要性に鑑み、「富雄円山古墳共同調査研究に関する協定」にもとづいて、橿原考古学研究所
において応急的な保存科学的処置を実施してきました。
今回、室内での慎重なクリーニングと分析により、この蛇行剣に取りつけられていた木製部(鞘と柄の部分)
の全容を明かにすることができました。柄と鞘を装着した状態での総長は285cmになります。
柄は全長38cm前後に復元でき、手で握る部分(柄間)以外は全面に黒漆が塗られています。
黒漆が塗られていた面には直線や曲線で構成されている文様があります。
大きな楔形柄頭が目立ちますが、このタイプの柄頭は4世紀待つ以降、剣ではなく刃に特有の
形態として採用されていくものです。富雄円山古墳蛇行剣の楔形柄頭は最古の事例になりますが、
それが刃ではなく剣で確認されたことになります。
鞘は全長248cmlに復元でき、鞘口と鞘尻は黒漆が塗られ、鞘口には文様があります。
鞘尻には先端が広がった長さ18.5mの細長い突起がついています。剣を立てて置いた時に
鞘尻が直接地面に触れないようにするためのものと考えられます。
機能面の共通性から「石突」と呼んでいます。
このような突起が古代日本の刀剣の鞘で確認できたのは今回が初めてです。
木製装飾は木の部分がほぼ腐って消滅し、その表面に塗られていた黒漆の薄い膜のみが粘土の中にパックされて
残った状態でした。今回ほぼ完全なかたちで検出に成功したのは、この黒漆の薄い膜です。
発掘現場から室外での応急処置まで、考古学と文化財保存科学が連携して取り組むことで、屋外での発掘調査だけでは
のぼ検出不可能な重要情報が得られました。今後の発掘調査のモデルケースとなる成果といえます。』







鉄剣の生写真

常設展示も素晴らし


藤ノ木古墳出土 金製鞍(国宝)


飾り大刀(復元) 藤ノ木古墳(奈良県生駒郡斑鳩町) 刃長 125cm
飾り剣(復元)藤ノ木古墳(斑鳩町)      刃長  84cm
『奈良県東吉野村に鍛刀場を営む刀匠・河内國平は、関西大学在学中に同大学教授であった
末広雅雄・橿原考古学研究所初代所長から薫陶を受け、卒業と同時に同時に刀匠・宮入昭平(人間国宝)
に入門、80才を超えた今も古刀に没頭されています。奈良県指定無形文化保持者、日本美術刀剣
保存協会の新作刀展鑑査という最高位の評価を受け、さらに2004年には刀剣界最高の賞である
正宗賞を受賞されました。一方奈良県藤ノ木古墳出土の飾り大刀・剣や奈良県石上神宮七支刀
など名だたる古代刀剣の復元をになってこられなした』とある


こんなところで眠りたいね

奈良市此瀬町にある太安万侶墓の再現(安万侶の墓誌が出土)

初めてこの博物館に来て以来 古きを考えることが好きになった
そのきっかけとなった素晴らしい展示品 年々増える質の高さと数
日本一の博物館に違いない
桜と共に日本一の物を見れた楽しい1日でした