神秘の森 綾部「ミツマタとシャガ群生地」に酔う
昨年TVのニュースで「綾部のミツマタ園」が見頃とあった
杉林の足元はこの低木の白や黄色の花で埋め尽くされていた
ミツマタて初めて見た
来年には行ってみたいと思っていた
NETで開花情報などをチェツクしていると
メールで申し込むと丁重な返答が有り すぐに申し込んだ

生憎の雨と寒さと霧
雨と寒さは我慢すればいいが霧だけは困る 四万十川沿いの列車に乗り早朝の川風景を見ようと乗り込んだが
川底は延々と霧だった 空は晴れているのにこれは大誤算 さて今日はどうだか
園部から単線になるので停まるたびに城崎行特急待ちなど距離は短いが時間はかかる

綾部には「つれづれ31段」に掲載したように 一度来ている
駅前から自転車でグンゼの博物館や天文台。古墳巡りをした
非常にいい印象がある
綾部駅前から市営「あやバス」に乗る

料金は一律で市民は200円 以外は400円
老婆1人 若い女性1人 60才前後の男性1人 じじい1人
福井の小浜方面に広がった水田・畑の信号のほんどない道を2~30km走る
奥深い町だ
途中老婆が下りた
残る3名は 無料送迎バスが待つ「大町バスセンター」に着く
バスセンターといっても運転手の休憩場をかねた小さな事務所
白い8人乗りのワゴンから若い男性が迎えてくれた
日焼けした顔に歯が優しく見える
3名を乗せて又30分ほど走る

これは送迎が無いと とてもいけない場所だ
国道から山手の村・老富に入る


マイカーで来ている人達の車が4~5台止まっていた
シャガ・ミツマタの森は駐車場から3~4分にある

森の手前に「協力金箱」 200円入れる
ここから先は別世界「神秘の森」だ











少し霧がかかり開花前の白い蕾が雪のように ホタルのように 森に漂う
そして足元には深い苔とシャゲの葉が森全体に広がっている
本当に神秘だと思った

これが咲いたらこんな感じの様だ(下2枚はNETから)


残念ながらシャガとミツマタの開花時期が少しずれるので
同時には見れない
ミツマタは白い蕾から黄色い花の時期になり又白くなって4月中頃から枯れ落ちる
シャゲは4月中頃から5月中頃までミツマタと入れ替わるように咲き誇る
ミツマタの白の時期がいいのか黄色が良いのかは好みだろう

出発前に若い運転手さんと会話した
「なぜここにミツマタの群生があるのですか」
「もとは この地域の和紙の原料で植えられていたのです」
「そういえば 来るときに「和紙の里」ののぼりがありましたね」
「 何故 この送迎は無料なんですか」
「私の会社は地元の機械メーカーで 地元を盛り上げようと農業部門を立ち上げ農地放棄が多いこの村の近辺で
土地を借りて米作りをしています 私は農業部門にいて普段は米作りをしています
この時期5月末まで土・日は村の協力隊として動いています」
「そうだったんだ 周りの人に話すとそんな旨い話は無いよと皆に言われましたが 有るんだ」
「来るとき 『綾部温泉』の看板が有りましたが 近いですか」
「はい 近いです 事務所から2~3分の所です 道路から少し高台に有ります 温泉に入られますか」
「そりゃ いければ行きたいですが 帰りのバスが有るかどうか」
「14時45分に大町バスセンターからバスが出ますから 温泉には1時間位は滞在出来そうですので
14時30分に迎えに来ます 是非入って帰ってください」
という
他の2人の乗客に「すみません 少し寄り道でお時間をとりますが」と深謝


「あやべ温泉」のHPより
日曜日とあって駐車場には20台ほどの車 家族連れが多かった
湯は透明で加温だがナトリュム泉で肌がつるつる
露天風呂からは自然の風景に囲まれていた
冷えた体を十分あたためられた
時間通り 迎えが有り バス停まで送ってもらった
バス停で発車を待っていると還暦前後の運転手が
「ミツマタはこれくらいに咲いていましたか」という
そういえば事務所の前の鉢にミツマタが咲いている

ここの鉢植えのミツマタは満開だった
でもあの空間には白の方がいいと思った
運転手はその後も饒舌に喋る
発車時間を過ぎてるのではないかとこっちがはらはらする
「youtubeで綾部・シャガ・ミツマタと入れれば俺の友人がドローンで撮った映像が流れるんです 是非見てください
JALの2024年のカレンダーにはシャゲの森として4月分にもでているんや 早く4月になってカレンダーを
めくりたんや」と笑う
自分の携帯を取り出し 神秘の森の過去の撮影写真を見せてくれる
「志摩機械の社長は郷土をなんとか盛り上げようと 道の駅やら飲食業やら昨年から「シャゲ・ミツマタ園の無料送迎」もはじめたんだ」
と 発車したあとも じじいが1人しかのっていない車中で大声で会話をした
彼の郷土愛いの話は途中で1人の客が乗ってくるまで続いた
団体ツアーでは決して味わえない旅の面白味をしみじみ感じた
雨と霧が幸いして「神秘さ」も増して素晴らしい旅となった
了