舞洲スラッジセンターとネモフィラ祭りと天保山に登る

現在自分たちが垂れ流す糞尿はどのように処理されているのか
興味が有ったので日本で一番進んでいると言われる大阪市のスラッジセンターに行った
この時期5月7日まで舞洲でネモフィラ祭りが行われている
天候が悪かったがスラッジセンターの予約に合わせて行った
それと大阪に生まれたのに一度も天保山に登ったことがないので初登頂をめざした

幼少の頃の糞尿の処理は大きな長方形の風呂桶型に蓋をして四輪の上に乗せ馬が引く様相
叔父さんが両天秤に肥樽を担いで柄杓で各家の糞貯めから汲み出す
糞取りが始まると近所中が皆鼻を摘まんで終わるのを待つ
その糞尿は船に移して海岸から遠くの沖合に流したり 田畑に肥料として撒く
従って子供の頃は回虫や蟯虫に悩まされた
水洗トイレなど夢のまた夢である
ましてやウオシュレットなど考えられなかった

大阪でも港のある地域はフェリーに乗る時くらいしか来ることがない
見る景色はまるで外国に来たみたいである
特に数年先に行われる万博やIRなどが建設される夢洲や咲洲や舞洲など別世界である
舞洲の終点は地下鉄中央線コスモスクエア―駅である 上がると港が一望
地上の駅上からバスが出ている

バスは一律210円
周りは大きな倉庫や大会社のビルや大型トラックで圧倒される
海底トンネルで舞洲に渡る

2つ目のスラッジセンター前で降りる

USJに来たかと間違えるような外観
道路はあちこちで大型トラックに占領されている
スラッジセンターは1週間前迄の電話とNETか郵送予約が必要である
内部の見学はコロナの関係で1回10名が1日2回ある
他も回りたいので10時の予約にした
入館にはすこし時間があったのですぐ近くにある大阪市ゴミ処理場に行ってみた
ここも予約が必要である
建物も同じ設計者である


10時前にスラッジの玄関に行くと作業服を着た72歳(後で教えてもらった)の係の叔父さんが
迎えに来ていた
今日の参加者は1名 専属の案内人だ しかもあとでもう一人来られるとかで
2名の案内人にお世話になる VIP待遇だ

柱は全てデザインが違う
壁の赤い模様は火柱を表す


なるほどタイルはこの様にして柱に巻いているんだ
煉瓦はベルギー製


男子トイレ

特に見てほしいのはトイレのデザインです
と女子トイレまで電気を灯けて案内

介護用トイレ

この設計デザイナーはオーストリアの故フリーデンスライヒ・フンデルトブアッサー氏
である
オーストリアのみならず世界にその作品がある

日本では先ほどの大阪市ゴミ処理場とキッドプラザ―大阪と東京赤坂TBS「21世紀カウントダウ時計」
とこのスラッジの4ヵ所である
何となく「ガウディー」を思い浮かべる作風である
次は2階に上がり理科の実験室の様なところでスライドと実験用具での説明を受ける
大阪市の泥水は全て地下の下水管に繋がれており各下水処理場で沈殿・殺菌され河川に
流される 残った濃縮泥水は舞洲スラッジセンターで脱水・高熱処理・有毒ガスの分解
等をして最終的にはスラグという黒い砂粒のような物になる


墨の様に真っ黒の泥水のボトルを渡されて振ってくださいと言う
全く変わらない
泥水にポリマーを入れて30回ほど振ると
上に固まって浮く これを更に圧縮・加熱してケーキの様にする
30cm立方の物が3㎝立方くらいになる
出た有毒ガスは窒素とアンモニアに分解して窒素は大気に放出
アンモニアは燃やして電気にして売電や施設用電力として利用
各地のどろどろの泥水は下水管でスラッジセンターに送られるが
どうしても管が詰まりやすくなるので2本の管を並べ
パイプ掃除をしながら交互に使っている

火山灰の様になったスラグは最終的にどうするのですかと質問した
大量に出るスラグを今は水道管や下水管の下に
砂として使ったり埋立地の土砂に混ぜたりとかしているが
将来的には今は決まっていないらしい
屋上に上がって記念写真も撮っていただいた

脱水器や燃焼室や最終のスラグが出てくるところまでの工場も見学

スラグが定量数出来ると自動的に無人運搬車が取りに来る
最後にアンケートを書くとお土産をもらった
➀スラグの小袋
②マンホールカード

丁寧で親切なお二人にお礼をして退出

再びバスに乗りホテルロッジ前まで行く
ホテルから徒歩5~6分でネモフィラ祭りの会場がある
この頃は小雨が降っている

NETで入場券を買えば1300円のところ1000円
会期中ならいつでも使える
今日が雨なら別の日にしょうかと思ったが面倒なので小雨の中 入場した





まあこの天気では仕方がないかな

再びバスに乗りJRユニバーサルスタジアム駅を通りJR桜島駅まで行く
JR桜島駅はJR西九条駅から出ている短い支線で終点駅
駅から徒歩10分に天保山渡船がある
この渡船は明治38年に開設 橋は自動車専用なので
現在も通勤・通学・観光客用に大阪市営で無料

そもそも天保山とは天保年間に川底ざらえをした時の土砂をここに積み上げて出来た小山
のことで出入りの船の目印となったので「目印山」と言ったが いつしか天保山となった
高さは4.53mでかつては日本一低い山としたが
東北地震で地盤沈下した仙台の日和山が現在日本一低い山のようである
この天保山にいつか登ろうと思っていたがやっと実現した
場所を確認すると何とUSJと海遊館の中間にある
どちらも何度か行っているのに無念

JR桜島と自動車専用橋


船はこの時間帯は0分と30分に出る


右の橋の下に見えている小さな森が天保山公園
そこが対岸の船着き場 乗船時間約5分
降りてくるのは全て外人

乗るのも全て外人
それも自転車やバギーに赤ちゃんを乗せた家族
オランダの運河かセーヌ川遊覧と錯覚する
対岸には海遊館が見えている



この船が折り返すのは30分後である
急いで天保山に行く


明治天皇も物好きだったんだ
かつては登山証明書も出ていたが今は無い

帰りも全て外人
降りるとき船員に「何で外人ばかりなんですか」と聞くと
皆USJと海遊館に来ているんですと笑って答える
そうなんだ 行きと帰りと同じ船で唯一日本人と思えた若い女性が携帯で話すのは中国語だった
そうか日本人では このルートを行き来する人はいないんだ
家族であんなにリラックスして異国の旅を出来るのが羨ましく思った
天候以外は最高のミニ旅でした