その8 美作三湯(湯原・奥津・湯郷)

宮本武蔵の故郷 美作三湯を巡った



大阪駅からJRハイウエイバスで中国高速道路を使って
津山まで行く
この高速道路のおかげで山間部の人々は直接
大阪や京都 広島に出掛けられる




待合所は綺麗 洗面所も綺麗 トイレは子供用まで用意されている
ビジネスマンのグループや学生風 若い女子友達 おっちゃん
など20名そこそこ しかし津山まで6~7箇所停まるが
結構乗り降りが激しい 通学の高校生もいた
朝8時半に乗り11時30分に着く
JR津山駅前でバスは終点 
大阪から2680円 新幹線で岡山 岡山からJRに乗り換え津山までなら
6800円ほどかかる
おなじJR同士でこんなに値段の差が有っていいのかな




駅のすぐそばのガソリンスタンドがレンタカーの基地になっている
「ニコニコレンタ」
いつもトヨタかマツダを使うのにたまたま今日は営業所が休みだったので
ネットでこの会社がヒット
なんと同じ車種で他の会社より半額くらい
ただしカーナビなどオプションが多い
飛行機ならLCCのようなもの

全国的にはまだまだ大手に比べれば数が少ないだろうが
今回はラッキー
ビッツ スタッドレスタイヤ

まず 53号線から179号線 181号線と入る
途中道の駅「久米の里」の駐車場に
おおきな「ガンダム」の模型が目に付く
高さ7m 



津山在住の個人の方が7年掛けて作ったそうだ
人が入って自由に動かせるそうだ
多くの車が止って写真を撮る

津山市から真庭市(まにわし)に入る
市役所を過ぎて
道は旭川に沿って313号線に入り湯原温泉に向かう
この道は蒜山高原に続いている






中国勝山の歴史保存地区
「寅さんのロケ地」とある
ここの喧嘩だんじり祭は有名とか
旭川沿いにある綺麗に整備された町並

川沿いを走っているとやたらと「神庭(かんば)の滝」の看板が目に付く
道から15分ほど山手に入る
駐車場を降りて少し登ると滝見学の料金所がある
300円 そうか有料なんだ
でもなかなか美しい
この時期1組の若いペアー意外はだれもいない




そこから200mほど上がったところ





やがて





高さ110m 幅20m 西日本一の規模だそうだ
確かにすばらしい



滝壺が見えないのが残念(落石の為下まで行けない)
この付近には200匹の猿も出没するとか
見ごろは11月の紅葉の時期

期待していなかっただけにすごく儲けた気分

そこから15分ほど走ると
川の反対側に湯原温泉郷のひとつ
「真賀温泉」が見えてくる
今旅で最初の温泉である





道路沿いに4~5台分の駐車場がある
その上の階段を上がると何軒かの宿や湯屋があるが共同浴場に行く
250円

幕湯(インターネットより)
お殿様が幕を張って入ったとされる湯

30代の男性2人が入っている
少し温め(39℃くらい)なのでいくらでも入ってられる
無色透明で少しぬるっと感がある
深い ほとんど首の下くらいまである
お湯が足元から湧き出てくる
4~5人が入ればいっぱいの湯船に3人がじっとだまったまま
写真を撮るどころではない
我慢負けして1番早く出る
奴らは何者ぞ

とにかく写真は撮れなかったが
湯に入れてスキットした




と思うまもなく川の反対側に 橋を渡って
「足温泉(たるおんせん)が見えてくる
数軒の温泉宿と共同浴場がある
市内の人なら210円 それ以外の人は420円




ここの湯船は地元のじっちゃまの集会所
のんびりした所でのんびりといいな~
柔らかいいい湯でした

さっき入ったとこなのでもう体が火照っている
今日は好天で外気も15~6℃はあるだろう
思わず下着は最小 靴下も無しで車に乗り込んだ

ここから湯原温泉街の少し手前を左に5~6分反れた所に
「郷緑温泉(ごうろくおんせん)」がある



小山の中腹にある1軒屋
ここは30分づつ交代で入るらしいので
どれくらい待つかなと思いながら駐車場に行くと
車が1台も無い

ラッキーと思った瞬間 なんと!「本日浴槽大掃除の為休館」
だって




雪残る階段を恐る恐る上がるも中から犬の吼え声が聞こえるだけ
残念!!



因みにネットではこんな感じ
(なかなかきれいじゃん)

道も迷わず 予定の温泉が入れなかったこともあって
予約の温泉宿には予定より2時間も早く着いた

今夜は老舗の温泉宿
知る人ぞ知る湯原温泉「元禄油屋」

国道313号線から左に入っていくと旭川沿いに
温泉街が繋がる
川底が大きいのか無料駐車場が広がっている





メイン通りの中ほどに「油屋」がある
玄関を開けると優しそうなご主人が迎えてくれた
「お早いお着きで」
この館 なんでも元禄元年の創業とか
当初は街道筋の本当の油売りだったとか
温泉旅館となっても屋号がそのままらしい
本館は食事と湯屋だけで寝泊りは向いの鉄筋の建物になる



部屋のすぐ下が川





食事まで2時間近くあるので
とりあえずタオルだけ持って「砂湯」に行く
宿から2~3分
おおきなダムの下にその名湯はある
西日本の露天風呂の横綱と評されている
24時間いつでも無料というのも巧を評している
名の通り川原から湯が湧き出ている
源泉の噴出しは48℃位らしいが川の水で程よくなる
数個の浴場はそれぞれ温度が違う
写真は遠目でしか撮れないが

一応混浴になっている
若い女性は近くまで来るが入ることは無い
女性は宿で湯衣を貸してもらえるが
周りの男性がぶらぶらでは
ちょっと可哀相

姫路から来たという3人の学生
と地元の70歳代のお百姓さん2人
と話し込んでしまった

学生さんもあちこち行っているようだ
おじいさん達はほぼ毎日来ているとか
「わしゃ なんじゃけ~」
「でえこん がどうじゃな」
と方言がいい

シーズンの土日は芋の子状態だとか
向いの温泉宿の窓から若い女性が手を振っている
そうか学生がいるもんな

1時間ほど浸かって宿に帰る




本館にある大風呂と露天に入る



いい湯だ
それもそのはず
湯原の3本ある源泉の1つがこの宿の下から出ている
他の宿にはここから分配していますと女将の話
この宿が名を成している大きな理由でもある



今日はどんだけ湯に浸かっただろうか
ちょっとこのビール泡が多くない?
そのせいもあってか 2杯も飲んでしまった




今夜は若い女性グループ3人
60代女性2人
と男性老人1人(kantaのこと)
のようである


寝泊りの館の地下に1時間3000円の風呂がある
明日6時半から7時までの30分無料サービスで
入ってくださいとのこと
早朝が楽しみである

2日目

5時ごろから目が覚めて6時半を待った
風呂場はちゃんと電気を付けていてくれていた





本当にこの湯はすぐ横の川原から沸きあがっているのだ
蒜山の地下マグマによって熱せられ地上に吹き出ている
昨夜からず~と風呂を独り占めじゃ



朝食も結構でした

今日は昨日と一転してどしゃぶりの雨
雪でなくてよかった

9時前に宿を出た
313号線から途中482号線179号線から人形峠を経由して
奥津温泉の予定だ
でも途中この雨と先日来からの豪雪でなだれ注意報もでている
朝のTVの天気予報も深刻
だいぶ迷ったが計画通りを敢行

一度「人形峠」とやらを見てみたかった

まあ一面の雪と霧と大粒の雨
ワイパーが追いつかない





なんとか人形峠の独立行政法人「人形峠環境技術センター」にたどりつく
温泉町から30kmほど
鳥取県に入っている
わずか1時間ほどの所は温泉からすると地獄の様

ここにウラン関係の展示施設「アトムサイエンス館」がある
1955年に日本初のウラン鉱の発掘だが
採算が取れないので廃坑になっている
その後は何をしてるやら
福島などに少しは貢献しているのだろうか

「サイエンス館」は電気も消えさびしい
まあこの雪と雨では来る人もね~



電気の点いている事務所に行くと女性の事務員
「今日は定休日なんです」



休館が多いですね

では温泉に参ろうぞ



奥津温泉はやはり川(吉井川)つたい
町は湯原の三分の一の感じ
大きな宿も廃館になっている
新しい大衆浴場の様なものは建設中
川は増水で川原の露天も危険状態




その中に「東和楼」と「奥津荘」は昔からのたたずまいで並んでいる



目指す「東和楼」の立ち寄り湯を申し出る
やさしそうなおばあさんが対応
「今4名さんが入られているので少しお待ちいただけますか
湯船が狭いもので
もしよろしかったら少し小さいですが女性用なら大丈夫ですが」
2つ返事で女性用に行く 800円
ここの名物はトンネルから川原に通じる風呂場




トンネルの途中に「温泉証明書」が掲げてある
この額 もう少しなんとかねえ (ガラスが割れている)



「女湯」に入っていると隣のおっさんたちが出て行く
とっさに服籠を抱えて隣の「男湯」に移る
やっぱり大きくて深い


深い!! 首近くまである
下からこんこんと湧き出ている
川原から湧き上がる源泉口の上に石を乗せて
屋根を架けたような湯船

湯がどんどん流れ出ていく
少しぬるぬるする 温度も41~42℃くらい
これは最高の湯だ
湯原より好きだ



隣の「奥津荘」の立ち寄りもと思っていたが
ここで十分だ

玄関で「ありがとうございました」と声を掛けると
奥のほうから「気をつけて」と声が返ってきた

雨は激しい
ここから179号線を南下して津山までもどり
町を抜けて最後の温泉地「湯郷温泉」まで1時間30分

吉井川つたいに1200年前から開湯しているという
前の2つと違って開かれた平地にある
「かんぽの湯」とか大型湯もちらほらあるが
どこに入るか決めていなかったが
ふと
「市営露天風呂」の案内看板
それに従って走らせると
川沿いにプレハブ風の建物がある
券売機があり300円
おばさんに券を渡す
赤い暖簾の「女湯」と
こちらが「男湯」
おっさん4人が入っていた








塀の向うは吉井川
屋根は少しあるがおっさんがいるので入れない
大粒の雨で頭はクール

いい湯だ
雨で少しいつもよりぬるめかも
でもいい湯だ
体を上げれば雨シャワー
浸かれば温泉
何時間でも入れる

その内おっさん3名が出て行き
残ったおじいさんが声を掛けてくれた
「女湯は屋根が無いからたいへんじゃろ」
「今年86歳 で車を運転してここまで5分
ほどじゃけど週に2回ほど来る
カラオケと温泉で声も若々しいと皆に言われる」

まあ本当に福福しいとはこのことだろう
少し小声で
「川の向うには大きな風呂があるが
ここの湯が一番じゃ
人をおおく集めるからお湯も多くいるので
細工してるんじゃろ
こことは全然違う」

とひそひそと言う
内心「ラッキー」と思った
まあ30分ほど話し込んでいた

温泉の中心部は雨もあってか人はいない



美作三湯を駆け足で回ったが
どの温泉町もなんとかそれなりに努力している
が 如何せん ウ~ン
温泉の数が多すぎるのかな

津山まで30分
レンタカーの精算を終えバス乗り場に行くと
丁度あと5分で大阪行きがでるところ

天気が良かったり悪かったり
タイミングが悪かったり良かったり

でも本当にグウな旅でした