その4 関金温泉・三朝温泉・岩井温泉
10数年前から行きたかった三朝温泉の「旅館大橋」に行った
外国旅行で体調を崩し 温泉と料理で英気を養おうと一泊にした
京都駅前8時30分の鳥取行き高速バスで3時間45分
今は座席も横3人がけで座席間隔も広いし 飛行機で言うとビジネスクラス
しかも特急指定料もいらないし 安くて快適である
難を言えば運行時間に限りがあるので 計画が立て辛い
なにはともあれバス旅行


12時07分JR鳥取駅前バスターミナル着
15分の待ち合わせでJR「とっとりライナー」米子行き
13時倉吉駅着

駅前からバスで関金温泉まで25分
本当にひなびた農地の中の温泉町
目的にしていた旅館「温清楼」は閉館していた



湯治客どころか村人も一人も見ない
温清楼を通り越して村の一番突き当たりに「関の湯」がある
これは村人が自分たちの為にお金を出し合って作った共同風呂
これは今も存在している


戸を開けると下駄箱がありその正面に70過ぎのおばあさんが座っている
「すみませんお風呂お願いします」「200円です」
たぶん村人は無料だろう
下駄箱にはご婦人用と 男子物が一つずつあった
ご婦人はたぶん他所からだろう
男は地元の人のようだ
このなんの変哲もないお風呂が実に素晴らしい
全くの天然掛け流し
すこしぬるめ40℃前後かな いつまでも入ってられる
この湯は飲泉できると書いてある
それがまた旨いのなんのと ごくごく飲んだ
余りの気持ちよさに長湯をしてしまって 体中がぽかぽか
着てきたものは半分ぬいでカバンにしまった
村をぶらぶらしていると

村営だろう 共同浴場「湯命館」というのがある
ここは800円
でもあんなにいい湯に入ったからここはやめた
予定よりい1時間早く村を出て バスでまた倉吉駅に帰った
三朝温泉の「大橋」には17時に駅に迎えてくれるよう依頼していたが
1時間も早いので 電話をして迎えに来てもらった
三朝までのバスが1時間先までないのだ
20分ほどで迎えに来てくれた




川原の露天
旅館「大橋」は温泉好きならまず知っていよう
お湯と建物と料理が有名
建物自体が国の登録有形文化財として指定され
澄み切った三徳川に沿って細長い和風館の威容を誇っている

旅館「大橋」対岸から全景
おもてなしのお茶とお菓子


部屋からのながめも落ち着いている
赤壁がなんとも華やぐ
また料理は全国調理師界で日本一といわれる「知久間惣一」

惣一自筆のお品書き


正直 過去何十件も旅館に泊まるが 特に旨いと思ったことが無い
材料もほどほど 出てくるものもありきたり 何時間も前に造っていた物
という感が否めない(もっとも 安い料金で泊まるからかも)
しかししかしここの料理はどうだろう
まず朝夕部屋食で 全て温かく出来立てをその都度運んでくれる
最近朝はバイキングとか 大食堂でというのが多いが
全く手を抜かない
それと今まで「御造り」を旨いと思ったことが無いが
このお造りは最高 鯛と鮪と甘エビ 多分ついさっきまで生きていたんだろう
上の「アサヒスーパードライ」の横のものが御造り
下の容器はドライアイスが入っていて 来たときは煙がもうもうと出ていた
蟹のシーズン
一匹の近海物をゆで・造りとあり
蟹のお造りも絶品
包丁の入れ方でうまく身が取れるようになっている
鯛の俸禄焼き 肉のしやぶ もうとても食べきれない
ご飯はことわりました
食べ切れなくてもったいないから 別紙にくるんでカバンに入れました
こんなことはあまり記憶にないです
朝食
味噌汁も大きなあさりが5個ほど入ってました
青海苔も佃煮ではなく 四万十から上がりたてのようないい香り
オレンジのフレッシュは今絞ったんだろう
多くのぶつぶつがのどに当たる
さて肝心のお風呂
ここは言わずと知れた 自噴泉3箇所の「厳窟の湯」
川原に湧き出しているものをその上に建物を建てたような状態
「厳窟の湯」は一つしかないので 21時まではご婦人専用
21時から12時30分までと朝5時から10時までが殿方用となっている
入れないときは 館の反対側に内風呂と露天がある
とりあえず食事までにその内風呂と露天に行く


まあどこにでもある温泉風呂
食事も終わり酔いがさめた頃 さあ岩風呂だ
男風呂に切り替わっている
廊下の下に降りる


湯船は3ヶあってそれぞれ下から自噴している
成分もラジウム泉とトリウム泉とある

ぶくぶく湧き出してくる

こんな温泉は滅多にあるものではない
なんど入ったことか
朝8時に食事して9時に駅まで送って貰った
倉吉9時33分とっとりライナーで鳥取駅まで行く
運転手は若い女性(20代後半か30才前半)
鳥取駅前のバスセンターから約1時間「岩井温泉」へ行く
途中「砂丘東口」というバス停がり 砂丘の前に止まる
そうかここは鳥取砂丘で有名なんだ
温泉の時間を1時間ほど切り詰めて帰りに砂丘に行こう
岩井温泉も道沿いの 寒疎な部落
関金温泉にくらべたらはるかに賑わいがあるようだ
しかしお昼の12時では人影が無い
ここは「岩井屋」が有名
外観より中が素晴らしい
「お湯をお願いします」「はい どうぞ 800円です」
と小奇麗な若い女性が3人で迎えてくれる
おそらくこの女性達のセンスだろう 館内はみごとに整理されている
調度品からお風呂の中までそのディスプレイは素晴らしい




風呂場がこのような京都の庭風に演出されているのははじめて
獅子脅しが風呂に響く
ここも飲泉が出来る 備え付けの柄杓でごくごく 少し硫黄臭と鉄の臭いと塩気がある
こんな細やかな演出をされたら今度は宿泊も考える
倉吉駅の反対側には東郷湖というのがあって
そこに東郷温泉と羽合温泉がある
この羽合を某携帯電話会社が白犬を使ったコマーシャルで
「はわい」を有名にした
その影響は大きく 現在倉吉駅の海側のほうが賑わっているような感じ

街周辺もそれなりの雰囲気を持っているが きょうびなかなかきびしいいものが
ありますね
共同温泉「ゆかむり温泉」に入る予定をやめてバスに乗る
砂丘に変更
お湯は「岩井屋」で1時間も入ってもう十分だ
バスを降りると5分くらいで砂丘の入り口



駱駝は一人1800円 2人乗りは3000円だった
エジプトのガイドの「アラさん」が言っていたのは2人のりのことだったんだ
「砂の美術館」は作品入れ替えのため休館中
帰りは鳥取駅からまた高速バス
一泊二日ではあったが 非常に濃い温泉巡りであった
一つ残念なのは三朝温泉上流にある三徳山三佛寺(国宝 投入堂)が雪の為4月くらいまで
入山禁止になっていること 次回があれば是非参拝したい
ともあれ温泉の湯自体は変わらないがそれを取り巻く情勢が
時代の変化とともに温泉自身も変化していくのだろうか
了