その36 那須温泉・板室温泉
残暑に耐えられず遅まきの避暑に出た
以前に那須の温泉は3か所行っている(温泉その19参照)
その19では那須岳ロープウエー近くの「大丸(おおまる)温泉」に泊っている
翌日 那須岳に登ろうと思ったが天候が悪く霧雨だったので止めた
今回はなんとか登りたい、又その麓にある那須温泉の「鹿の湯」にどうしても入りたいと思った
板室温泉は黒磯から西面の高原にある
来年の暑さを杞憂し 避暑地探しを兼ねてでかけた
1日目

新幹線から久しぶりに富士山を見た


黒磯はかつて黒磯市だったが現在は塩原市と合併して那須塩原市黒磯となる
東京から東北新幹線が宇都宮・那須塩原駅と止まり東北本線に乗り換え1駅である(約1時間30分)
貧乏旅じじいは当然在来線
東京から宇都宮約2時間 宇都宮から黒磯約1時間 やはり時間は新幹線の倍はかかる
黒磯駅で2日間有効のバスフリーチケット(3000円)を買った この一帯は殆ど「関東バス」である
黒磯から那須岳(標高1915m)まで1590円 普通に往復しても3000円以上かかる
那須温泉に2泊して那須岳や面白そうな施設を巡るので元はとれると思う
今回 宿は民宿に泊まったので宿代より交通費の方が高い

那須温泉は黒磯駅~那須ロープウエー駅のバス路線上にある
天気次第で今日に山に登るか明日登るかきめようと思ってきたが何となく今日の方が良さそうなので
那須温泉を通過してロープウエーまで行った(その点はフリー切符だと気軽)
山頂は見えていた 往復1800円(バスフリー券を提示で1割引きの1620円)


避暑と紅葉の狭間のシーズンオフ 人は少ない ロープウエーは100人は乗れるとか


ロープウエー山頂駅(標高1684m)に降りると流石に肌寒い
しかしそれも一瞬だった
山頂はここから見上げること1時間の上(300m上がる)
しかも急勾配
最終のバスは2時間後である
ロープウエーの上はお花畑のような錯覚をしていた 滅茶甘い設定(反省)
別名茶臼岳は今も噴煙を上げる火山

山頂まで1時間で往復2時間 バス時間にはぎりぎりだがそれよりも体がもたない
なんせ3か月近く猛暑で家に閉じこもっていたので今日が
初出勤
もう息も切れ背中は滝水 脚はがくがく
30分登って登頂は諦めた
途中で 特に降りる時 膝を痛めたら迷惑を掛けそうなので止めた

因みにNETでお借りした那須岳の写真

景色をめでる余裕もなく そろりそろりだったが それでもゴロゴロ石ですべってころんだ
太ももの筋肉が堪忍してと悲鳴をあげる

ロープウエーは20分に1本
汗で少し寒い
上がる時に一緒だった3人組の外人がシャッターを押してくれと言って来たので
すすきと月見団子を設定した場所で 置かれていた兎の耳付き帽子を
被ってパチリ じじいは説明が出来ないが彼らは何の意味か判らないままにも
大はしゃぎ
バスで下山して那須湯本温泉で降りる

バス駅から川底に降りて5分 民宿「松葉」ここで2泊する



宿の前に共同浴場「滝の湯」がある
これは本来の温泉の形で周りの民衆や宿には浴場をもたないので
幾つかの共同浴場に入りに来る
宿は50歳代の男性が1人で切り盛りしているようだ
部屋は2階の川側

窓を開けると目の下に「滝の湯」がある

部屋の鍵と黒い「滝の湯」の鍵が一緒になっている
鍵は自動で閉まるので必ず鍵が要る
朝5時から夜11時まで自由に入れる

学生時代の下宿が蘇る
トイレは男女共同
女性が入っている時は女性使用中の札を掲げる
「男性の使用は控えてください」と念を押される
この日はじじいと同じくらいの男性1人客が4名と若い女性2人の計6名だった
明日も嫌だなと思っていたら26日はじじい1人だけだった 宿は困るが客はラッキー
食事以外は全てセルフ 布団敷・ゴミの分別・冷蔵は共有なのでペットなどに名前を記入
まあ何時も家でしていることなので何ということはない
取り敢えず6時の夕食まで登山?で疲れた体を「滝の湯」で癒す
この川筋一帯が沢音と硫黄臭で充満している
沢の音と硫黄臭これは2日間睡眠の妨げになった
「滝の湯」も硫黄泉だった
明日はいよいよここから100m程上にある「鹿の湯」に行くが
「滝の湯」は「鹿の湯」のミニ版のようだ この近くに500円の共同浴場「小鹿の湯」もある
暑い湯と温めの2つの湯船がある45℃と42℃くらいかな いい湯だ





食事まで少し寝てしまった
1階の食堂に呼ばれ6名で夕食





デザートは当館名物「松葉水晶」300円を出してくれた 湧水のゼリーにきな粉と黒蜜 美味しかった(どこかのTVで報道されたとか)
もう疲れて床に入るが沢の音と臭いが鼻と耳を刺激して夜中に何度も起きる 「わ~大雨だ」と窓を開ける いや沢の音だ
2日目
朝食は7時30分 食堂に集まる

朝はこんなもんだ 至って健康食 上のチラシの折り紙はゴミ箱 なるほどそのまま捨てられる
さて今日は1日あちこちぶらぶら
まず今回の一番目当ての「殺生河原」と「鹿の湯」に行く

宿の前にある湧水所(ゼリーの元) 維持管理で寄付を乞う

昔からの温泉街

安政5年(1858年)6月14日の大雨による山津波で18名死亡とある
こんな細い川筋では当然あり得ることだ 合掌
100mほど上がると「鹿の湯」がある
そこを通り越してバス道を超えると「史跡殺生石」に出る
木道が有り突き当りの崖まで歩く
途中 湯本温泉の源泉が川原に有る

川原にある小屋が源泉 そこから何本もの管で温泉場に送られる


源泉にくるまでの川は透明だが 源泉からこぼれる硫黄泉で川は白く変色 臭いも変わる

川の上流の源泉に近い所が「鹿の湯」


芭蕉さんとはいろんな所で出会いますが 詠えないじじいはただの旅狂老人







殺生石は名の通り2022年12月7日中央の黄色い所(硫化水素が出ている所)で8頭の猪が死んでいた

さてさて「鹿の湯」を所望



屋根付きの橋を渡ると男女の浴室がある
入湯料は500円
強烈な硫黄臭 万座温泉・高湯温泉よりは少ないかな

NETによる「鹿の湯」
浴槽は6つ有って41℃・42℃・43℃・44℃・46・48℃
係の人が定期的に温度計で湯の温度を測り 熱湯蛇口の栓を閉めたり緩めたりしている
43℃以上は脚も付けられない
5~6人の叔父さんが横たわったり ヨガのポーズの様に座っている
本当にいい湯だ 素晴らしい湯加減だ もはや芸術だ

1時間ほど湯浴みしバス停近くの温泉神社に参拝



境内から見た殺生石

(句碑は見つからなかった)
バスで20分程の「お菓子の城」バス停で降りる

那須御用邸御用達のお菓子屋さん



「お菓子の城」の広大な敷地に「花と体験の森」(500円)や「那須山温泉」(890円)がある
森の体験は2kmの木道が高原の自然林に敷かれていて 歩いてみたいなと思っていたがどうも迷子や熊などの
危険性もあるのでためらっていたが いい自然林を散歩できた










NETより
内風呂も広い(泳がないでくださいの注意書き) 芝生の一角に有る露天風呂もサウナの横に有り 若い人たちが3~4人
素っ裸で大の字で寝ていた
本当に静かで良い湯で良い天候で これが天国なんだ もううとうと
森を散歩してサウナに入り温泉に浸かり美味しいお菓子を食べる これって天国じゃん
1時間1本のバスを待って次の停留所に向かう
道の駅「那須道の駅 友愛の森」の名のバス停






これも忘れないよ
1時間遊んでいると帰るバスが来た
那須湯本温泉まで帰る
夕食まで風呂に入り又横になって寝る こういう「を「罰が当たる」というのだ
今日の夕食は1人だ

御飯は鮎御飯 でも骨が堅くて・・・
今夜は遠慮なくトイレに行ける
ねるぞ~
夜中に本当に雨が降ってるらしい いつもより音が大きい
3日目
朝も少し雨が残っていた 今日は木の俣川渓流を歩いて板室温泉の「幸の湯」に立ち寄り湯して
宿泊予約の湯治宿「勝風館」に行く

健康第一 SDGs第一
8時55分発のバスで黒磯駅まで行き10分待つと板室温泉良きバスが来る
もう関東バスにも手慣れたものだ
約40分の行程の途中「木の俣」で降りる予定
途中の駅を過ぎると「ここからはフリー乗降が出来ますので途中で降りられる方は早めに運転手のお知らせください」
とアナウンス これはラッキー
実は下車予定の木の俣渓流は「木の俣」と次の「幸の湯前」の中間にあり徒歩15~20分かかる
しかも途中にトンネルがある
もし雨が強ければそのまま降りずに次に行こうと思っていた
雨も止み 渓流の横で降りられる これは天の助け
運転手さんに「渓流に一番近い所で降ろしてください」というと「橋のたもとですね 次乗られる時は
どこでも手を挙げてください」と言ってくれた













木の根が岩を割っている



素晴らしい渓流の景観に感動して バス道に上がり「幸の湯」に向かう
次のバスは2時間後である
「幸の湯」駅まで坂道を15分ほど歩くと看板が
左に入ると幸の湯がある
すると幸の湯から1人のご婦人が出て来られた
じじいの姿を見るや「さっき木の股で途中下車された方だね」と気安く話しかけてこられた
「はい そうです 今木の俣渓流から歩いて来ました」
「次のバス時は13時12分しかないよ」
「はい それで 時間までこの温泉で過ごします」
「ここは源泉かけ流しで肌にいいんだよ 本当はもう少し先の板室温泉の方が足腰にはいいらしいが
源泉は40℃なんで沸かしなんで循環をしているから昼からの湯はにごっているんだよ
それで最近はこの幸の湯にしている ここは源泉が温度が高いので逆に冷ましてしてかけ流し
1週間に3回来ているよ
家は横浜にあるがもう21年も那須に来て冷房など使ったことがないよ
昼は暑くても朝晩が涼しいから扇風機で十分」
とおっしゃる
「そうですか では今から不動産屋に行ってこの辺の空き家をさがしますか」と言って笑う
「まあゆっくり入って行ってください」と言ってバス停を越して帰られる
多分歩いていてバスが来る時間になったら手を上げて乗られるのだろう
後姿を無断でパチリ




お! これは勝てん
入湯料は800円

温泉成分の性だろうか 湯がとても青い 地中海の色だ





板室温泉名物「綱の湯」 湯船の深さは1m50cm以上ある
昔の人はこの綱を持って入浴したという
子供では危険だ 特に綱の下は深い
透明度が高く無臭ですべすべしていい湯加減 最高の湯だ
ここも何時間でも入ってられる
もう皮膚がふやけて溶けそうだ


しっかりした設備だ 湯上りの無料休憩所 バス時間までここで待つ
終点の板室温泉までは2駅 2kmほどだが途中トンネルや急な坂もあるのでバスにした
宿はバス亭から50m程の所にあった

宿には13時半に着いたので荷物を預け 周辺を散策






ここは那珂川の上流である


この温泉街も廃墟と化した宿が多い




幸の湯でお話したご婦人が言っていた共同風呂
今日は第四水曜日で休みとか あの話をきいていたのと 既に素晴らしい幸の湯に入ったので平気だった



隈研吾さん設計の宿

道路沿いのベンチで知人からのメールの返事を書いたり スマホで30分ほど休憩
静かだ
宿に戻り部屋に入る


共同洗面所
今日はトイレは男女別だったので半分楽になった
取り敢えずお風呂にいく



内風呂しかないのでレンズをいくら拭いてもボケる
24時間入れます ということだが 39℃くらいで少し温い
そうかこの時期はボイラーを止めてもそう冷たくないのでそのままにしているのだ
冬になるとボイラーを焚くので多分時間制限があると思う
無色透明の生ぬるい湯 入ったのはこの時だけだった
食事は部屋食 食べ終わったら容器は廊下に出して置く いわゆる治湯タイプ
廊下の容器を見ると5~6組の宿泊客があるようだ

今夜はなんとか無事に3泊できたお祝いに1杯やっちゃった
飲み過ぎた 布団を敷いてねるぞ~
4日目
兎に角ここの飯は美味い
夕べもビールを飲みながらお茶碗2杯半食べた 飯が酒の充てになっている
流石に今朝は腹が受け付けないが それでも2杯食べた おかずは要らない

9時30分のバスでJR黒磯駅で宇都宮線に乗りJR宇都宮で降りる

おりたらすぐに背中の荷物をロッカーに入れ 駅前のバスセンターに駆け込み1日乗車券を買う
この間バスが来るまでの13分間 あわただしい

これには大谷資料館入館料800円とバスのフリーと本来なら大谷寺の拝観料も
入るのだが今日は木曜日で寺が休みなので1600円となっている
取り敢えず大谷観音前まで行く
途中バスは県庁前や東武宇都宮を通る

そうか栃木県の県庁所在地は宇都宮なんだ 人口は51万人 まあまあやね

東武電鉄も結構幅広いね 近鉄みたい
商店街には多くの餃子屋が


途中 作新学院がある こんなところから甲子園に来ているんだ
テスト期間なのか多くの学生が一斉に帰宅

バス待ち 反対線で良かった

景色が段々とそれ風になってきた



ここからあるいて大谷寺を経由して10分たらずで資料館に着く






資料館の横から地下空間に入る

入るとすぐに温度が下がる クーラーの部屋に入ったように




假屋崎省吾 作









大谷石の塀 清楚で高級感がある

切り込みが入っている
大谷石は海底に積もった火山灰が凝灰したものが隆起して地上に出て来たものという
今迄カッパドキア(トルコ)ペテロ(ヨルダン)ポストイナ(スロベニア)などを観て来たが
日本にもこんな面白い地形や地下があるんだ
40分で宇都宮駅に戻る 駅前の餃子屋「香蘭」で摘まむ

餃子1人前もいやなのでノンアルと注文
特別ということでもなかった 前回は清源で食べて旨かった
さあ帰ろう


もう少し近ければ何度でも来たい避暑地
来年の暑さはどうだろうか
楽しかった いい旅でした