その18 修善寺温泉・伊東温泉・熱海温泉・伊豆山温泉・塔ノ沢温泉・芦之湯温泉




1日目
   
なんの因果か一番混雑しそうな所に一番混雑する時期に伊豆・箱根を回る。
深夜12時50分京都駅前から夜行バスでJR三島駅前に行く
三島は「その14 奈良田・西山・寸又峡」の時と同じJRと伊豆急が同じ駅
朝の8時半に着いた
伊豆急電鉄で修善寺温泉に行く
ところがバスは伊豆急と反対側に着いたのでJRの入場券140円を買わないと
伊豆急に行けない
駅員に聞くと線路伝いに歩いてガードをくぐって反対側にでて下さいという
往復15分かかる




電車は終点修善寺駅まで30分
この旅に出る2~3日前にBSで修善寺温泉を放映していて
タレントが駅改札出た所の「武士のあじ寿司」が旨いんだといって食べていた
朝食はそれにしょうと ここまで一直線に来た
9時から営業なので開いたところ

修善寺温泉までバスで15分だが
修善寺温泉で立ち寄り温泉を入るには12時以降でないと開いていない

それで修善寺温泉を通過してその山上にある「虹の郷」に行ってみる





天気は最高!
紅葉は少し時期が遅いが残り紅葉
それに富士山まで見える
ここは菖蒲や石楠花・紫陽花・紅葉などで賑わうらしい


作りたてなんだろう旨い 鯵も結構多く入っていて900円ならまずまず

腹も膨れて温泉に向かうがバスは30分待ち
郷の人に温泉まで歩いて何分くらいですかと聞くと
梅林を通り抜けて修善寺の横に出て30分位という

これは歩かないと




午前中なのか人はだれもいない



 

昼時になると温泉街はさすがに人が多くなる
嵐山状態である


「独鈷の湯」(どっこのゆ)

嘗ての外湯 今は足湯になっている
やはりアジア系の人達でいっぱい



修善寺の共同風呂「仰空楼 はこ湯」



(上の1枚はネットから)


12時からなので始まったばかり 400円
いい湯でした
今回の旅の初風呂



散策していると「あさば」の門前に来た
ここがあの「あさば」なんだ(能舞台も有名)

因みにネットで一泊の値段を問い合わすと
2人で一人8万円 1人で宿泊すれば118000円と言われちゃった

今回どうも伊豆・箱根地方の温泉場は宿賃が高い
来客数が多いことがあってだろうな
地方の温泉場より1.5~2倍は高いと思う



「あさば」を無視してさらに街はずれにいくとお目当ての「修善寺ホテル」がある
ここの立ち寄り湯は13時~15時までしか入れない

客がまだ来ないがらんとした1階ロビーで「すみませんお風呂に入れますか」
「はい1000円です どうぞこちへ」と
見習い生の若い男性を引き連れた支配人らしき男性が案内してくれる

お目当てはここの館主が手彫りしたという「洞窟風呂」である
風呂には先客が3人居た

「すごい」の一言
お湯も最高だがなんといって天井も周りも本当に鶴嘴で彫ったんだろう
その痕跡がはっきり見える



(ネットより)
随分粘ったが他の客が帰らないので根負けして写真は撮れなかった
が素晴らしい

いい気持ちでバス停まで土産物屋に寄ったりわさびアイスを食べたり
ぶらぶら


16時頃のバスで修善寺駅まで帰りロッカーの荷物をとり出し
16時30分発 伊東温泉駅行バスに乗る
このバスの客は全員中高生だった(20人位が乗り降り)

そうかそれで朝に一本 夕方に1本しかないんだ
修善寺から伊東まで約1時間もう真っ暗の山道
彼らは毎日この1本のバスで登下校しているんだ

山深いバス停には親御さんが車で迎えに来ていた

山の反対側に降りてくると伊東の町の灯が見えてくる
随分と都会に感じる



伊東温泉駅の手前 川の端のバス停で降りる
今夜の宿は「伊東園ホテル本館」である
今はやりのコンビニ温泉である

値段が安いとあって結構はやっている



部屋も広いし設備も完璧 布団もすでに敷いてあった
朝晩食堂でのビュフェだが老いも若きもいっぱいの人

来てみてびっくりだが なんとビール・酒・焼酎・ハイボール
飲み放題!!
ビールもサーバーに行って自分で注いで飲む
これが失敗の元

館に着いて取りあえず風呂に入ってこの飲み放題
そりゃ1杯では済みませんがな
ついつい飲んでしまって
部屋に帰って寝てしまった
目が覚めれば21時過ぎ

あわてて「伊東温泉七福神巡り」に出かけた
伊東温泉はこの共同風呂巡りが目的なんだが いやはや
 とても7つは無理なので
近場の2つにしたそれでも最終の22時半ぎりぎりだ






今回は「岡布袋の湯」と「和田寿老人の湯」に行った
結構場所も散らばっているし地図を片手に夜道はやっかい
タクシーの運転手や通りがかりの人に聞きながらなんとか2軒get
お湯は少し熱めで塩素臭もないホテルの大衆風呂とは全く違う
地元の親子連れやおじいさんおばあさんが来ている
入湯料は大体350円前後

隣の熱海にしてもこの伊東にしても源泉の数や
湯量が決まっているのにこれだけ大型の多くの温泉宿がお湯を分け合えば
当然足らなくなる (草津温泉のような湯量の多い処は別だが)
その分 水を足さないと風呂桶がいっぱいにならない

ほかほかしたまま宿に帰り寝ます

2日目

昨夜は真っ暗だったので周りの景色がわからなかったが
りっぱな街である

朝のビュフェをさっさと食べ駅まで歩いて15分を歩く



部屋から見た伊東温泉街



伊東温泉のシンボル的建物「東海館」は資料館と立ち寄り湯になっている
廃業した旅館だが立ち寄り湯はしている 
入れるのはお昼からなので今回は入れなかった

駅の途中海岸がみえたので寄る



海のそばの干物屋さん
家族で干物造りをされている



熱海行9時31分発に乗る

熱海には30分で着く



熱海駅前から700円で1日乗り放題の循環バスにのる




「湯遊バス(東海バス)」は良心的なバスだ
大体30分間隔でくるので観光したりお風呂を巡ったりにはもってこい

それにボランティアの人がユーモラスなガイドをしてくれる

まず1番目に「お宮の松」で降りる



上は初代の松らしい



アジア系の人々が周りでわいわい言いながら写真を撮っていた
だれかわかるのかな~



熱海の海岸散歩する


ほどよくバスが来る



熱海城(観光用)





「起雲閣」に寄る

パンフによると【1919年(大正8年)に別荘として築かれ 非公開の岩崎別荘 今は無き
住友別荘と並び「熱海の三大別荘」と賞賛された名邸が基となる(起雲閣)
1947年(昭和22年)に旅館として生まれ変わり熱海を代表する宿として数多くの
宿泊客を迎え 山本有三 志賀直哉 谷崎潤一郎 太宰治 舟橋誠一 武田泰淳
など日本を代表する文豪たちにも愛されてきました
市街地とは思えない緑豊かな庭園 日本家屋の美しさをとどめる本館と離れ
日本 中国 欧州などの装飾 様式を融合させた独特の雰囲気を持つ洋館
優美な気品を醸し出すこれらの施設は歴史的 文化的遺産として未来に継承
されます】とある




旅館当時の風呂




尾崎紅葉の間

この起雲閣のすぐそばに「清水町共同浴場」がある
そこは町屋の中のビルの一階にあった


無人のお風呂で後で気づいたが風呂の前の商店で500円の入浴券を買って
BOXに入れれば良かったのだが 住所氏名を書いて500円と一緒に
入れた
帰る時に商店の叔母さんにその旨を言うと「ご丁寧に」と礼を言われた

風呂は2~3人もはいればいっぱい
初めて熱海の湯に入った
無色透明少し熱めでとてもいい湯だった




いい湯だった

起雲閣のバス停から「大湯間欠泉」にいく
バス停から少し山に向かうと「湯前神社」があり
その手前に「間欠泉」がある



3~4分毎に吹き上がるらしい
しかし湯量が減っているのか現在では観光用にポンプであげているとか
結構迫力がある





神社の横に熱湯がちょろちょろ流れ落ちている
少し硫黄臭がする

神社の隣の駐車場の隅から煙が上がっている


この辺が何本かある湯元の一つなんだ
ここは清水町共同浴場とは全然違う硫黄を含んでいるんだ
この周りには巨大なホテル・旅館が並んでいる
湯元は同じなんだろう

ここから少し下がって道一本の坂を少し上がったところに
「福島屋旅館」があるここも立ち寄り湯派に人気の風呂
値段はどこも500円で統一されている






(風呂はネットから)

やはり神社のものと同じ湯だ
硫黄臭がする 少し色が付いている

客は4~5人いた 熱い!水を入れる
40歳代の恰幅のいい男性が話しかけて来た
話しているとどちらも関西とわかり大いに温泉談義を楽しんだ
彼は2年前から全国行脚しているとか ただサラリーマンなので宿泊がままならず
立ち寄り湯が中心のようだが すでに120ヶ所ほど行ったという

このあと同じ温泉に行くので一緒に行くことになった

歩いて15分熱海駅のすぐ近くの商店街にある
「熱海駅前温泉」である



(風呂はネットから)
ここも熱い!でも硫黄臭が無い
 40歳代の彼は「清水町共同浴場」に行ってみたいと言ってここで別れた

熱海駅からバスで10分足らずの「伊豆山温泉」(いずさん)が今日の宿
バス停から海岸まで随分の高さを下る

道一本を挟んだ所が海という「うみの家中田屋」


中田屋のすぐ裏山から源泉から元湯が流れている
「走り湯」という




眺めは最高


(ネットから)

客も多い
あの走り湯からの湯だから熱い
湯舟が広いので上手く温度管理をしている

この温泉宿の創業は1801年



走り湯が直接海に流れているんだ



料理がすごく美味い
漬物が旨い処は全部が美味い
残念ながら全部は食べきれなかった

一寝入りして目が覚めたら1時半だった
屋上の露天風呂に行く


夜空を見上げながら これは極楽じゃ極楽じゃ

3日目









女中さんが日の出は6時半ですと聞いていた
6時頃目が覚め日の出を待った
部屋のベランダから最高の贅沢景色

朝食はビッフェだったが土曜日明けなので客が並んでいる
しかもおばさんグループと相席
さっさと食べて清算に向かう
熱海駅9時28分のJRに乗りますというと館主が駅まで送りますと
一番忙しい中駅まで送ってくれた
一番低い海岸から山の中腹のバス停まで大変だなと思っていたので
助かった



出発時 建物を見てみると昨夜泊まった部屋は写真の左上(5階)
バルコニーのついたところ
あのバルコニーは雰囲気があったが全部についているのではなかったんだ

日曜日の朝熱海駅は人でごっつたがえしていた
ここから20分ほどで小田原



ここから箱根登山電車で箱根湯本まで行くのだが
すこし時間が早いので小田原城に行ってみる





登山鉄道は箱根湯本本格的な登山列車に乗り換える
今夜の宿は湯本から1つ上の塔ノ沢温泉
満員の乗客でその駅に降りたのは1人だけ

トンネルとトンネルの間にある紅葉に囲まれた無人駅
切符は車掌に渡す


急な坂を川筋まで降りてくると数軒の宿がある
ネット写真で見た宿があるのでここだと思い
「ごめん下さい今日の宿を予約している者ですが荷物を預かってもらえないでしょうか」
というと年配のおじさんが台帳を見ながら「はいはい お聞きしています
どうぞお預かりします」という

それでカメラや温泉道具一式以外を預けた
湯本まで下り道で15分足らずもう一度湯元に戻り観光する
すると1~2分歩くともう1本の川が有り その橋のたもとに同じような
建物がある
「福住楼」と書いてある
確か予約は福住楼のはずだが 「ごめんください」と玄関に入る
若旦那のような男性に「〇〇ですが 今日の予約に入っていますか」と聞くと
「はい うかがっています」と言う



あわててさっきの宿に引き返し「すみません 宿を間違えたようです」というと
「そうですね 私どもも お受けしていないな~と言っていたところです」
と恐縮がる
荷物を受け取り無事予定の宿に収めた

以前雲仙でもホテルを間違えて恥をかいたがその時は最初からお受けしていません
と言われたのだが

日曜日の朝とあって湯本までの道は車でびっしり
本当に紅葉の嵐山状態

その脇を紅葉鑑賞しながら歩く



後ろを歩いているおばさんが「どこにいかれますか」と聞かれたので
「湯本の立ち寄り湯と平賀敬美術館」に行きます」と言うと
「湯本の温泉はだめですよ 折角塔ノ沢にお泊まりだったら湯本はやめときなさい」という
このおばさん 「福住楼」で朝2時間働いていて今帰りだという

ここから先の温泉はみんな薄い薄いという
では美術館だけ行きますというと その前まで案内してくれた



途中「この蕎麦屋が有名なんです」という
行列が出来ている
「うちの息子が働いているんです」と自慢げに笑う

美術館は住宅街の中の普通の家
ここを知ったのは熱海で知り合った40歳代の男性がこの美術館は
温泉も入れるんです
表向きにはわからないが 結構名湯らしい
このおばさんもここの湯は良いようですよと言う

門前でおばさんと別れる



パンフによると【当館は平賀敬が晩年を過ごした邸宅をそのまま生かしたもの
寛永2年(1625年)創業の名旅館萬翠楼福住の別荘として明治時代後期に
建造され 井上薫 犬飼毅 近衛文麿などの元老 重臣たちが逗留した
2003年に国の登録有形文化財に指定】
とある

玄関から声をかけるが反応が無い
大小の呼びベルを交互になんども何度も鳴らすが無反応

取りあえず上に上がらせてもらう
台所や廊下や風呂場まで見るもだれも居ない
40歳代男性の話ではおばあさん1人で守をされているとか

美術品よりどちらかと言えばお風呂に興味があるんですが
勝手に服を脱いで入るわけにもいかないし
裸で入っていて「泥棒」と言われたら逃げようがないもんな~

15~20分待ったが拉致があかないので諦めた
写真だけは撮らせていただきました
因みにお風呂はこんこんと湯があふれていた

湯本駅までの商店街は人でいっぱい



駅前からバスで「芦之湯」に行く
箱根の山間を猛スピードで走る 芦之湯まで約30分


「芦之湯温泉前」のアナウンスがあったので少し間をおいてボタンを押したが
バスは超高速 次の駅まで行ってしまった
降りた所が「曽我兄弟墓前」
でも駅の間隔が短いので引き返しても10分ほどだった



「芦之湯」の「きのくにや」の立ち寄り湯が目的でる



宿の前にある源泉 少し硫黄臭が有る







天気は良いし まったりとしたいい湯だ
しかし「芦之湯」自体が非常に寂れた感じ
人の気配が無い
湯本や強羅・小湧谷・宮ノ下などに比べ閑散としている

もと来た道をバスで引き返す



小涌園



途中「宮ノ下」で下車して「富士屋ホテル」の周辺を歩く
周辺は人であふれている



「富士屋ホテル」の横は「熊野神社」



再びバスで湯本の1つ手前「塔ノ沢温泉」で降りる




降りた所が「福住楼」
旅館のパンフによると【福住楼は1890年(明治23年)にこの塔ノ沢で創業されました
1世紀を越える貴重な京普請の数寄屋造りの建築物として その建築素材
やデザイン 手法などの素晴らしさから登録有形文化財に指定され 特に
「竹の持つ美しさ」を最高に顕したものとして高く評価されています】
とある



愛想のいい女将さんの案内で2階へ
部屋からは川と紅葉が美しい



食事は今時珍しく夕朝とも部屋食
 安い値段で申し訳ない感じ



共同トイレ以外は全く不服なし
とりあえず名物の【大丸・小丸風呂】に



小丸風呂



大丸風呂

大小2つの丸風呂が隣合せにある
どちらも空いていたので交互に何度も入った
もう殿様気分



その隣が 空いていたらいつでも入れる家族風呂
鍵をかけ「入浴中」の札を掲げる



いい湯だ

部屋に帰ると食事の用意がされる




美味しくいただきました

あと岩風呂に入れば今回の温泉は御仕舞
岩風呂は24時間入浴可能なので
一寝入り



吹き出し70℃のお湯を本当に旨くコントロールされている
料理人と同じで湯守人の腕の見せ所

本当に素晴らしい温泉だった

4日目

朝8時49分「塔ノ沢」から登山電車で強羅まで行く



駅に行くまでの坂の途中にいろんなものがある



トンネルとトンネルの間の駅



勾配がきついので
途中2回スイッチバックで登山する その度に運転手と車掌が前後に入れ替わる
こお列車はスイス製だった
でもスイスの時はこんな入れ替わりは無かったがどうなってるんだろう



強羅でケーブルカーに乗り換え早雲山でロープウエイに乗り換える



ロープウエイでは途中有毒ガスの所を通過するので
ガスの濃度が強いと運行停止の時もある
車内を絶えず検査しているようである
切符と一緒にガス除けのシートが渡される



 



大涌谷で降りた

富士山がまともに見れる






噴火の影響で駅周辺しか歩けない



本当に見飽きない風景である

ロープウエイで芦ノ湖側に桃源台まで降りる



少し曇ってきた
芦ノ湖が見える



桃源台駅から10分ほど歩いて湖尻港まで行く
桃源台のすぐ前から別の船会社の「海賊船」が出るが
船賃が倍近く高い 普通の船で充分



普通の船の乗船客は3人だった



30分ほどで「箱根関所跡港」に着く






これで温泉も観光も完了
関所跡から小田原駅までバスで1時間少し

JR小田原駅に14時前に着いた
新幹線で帰ろうと思ったがまだ早い時間なので
乗車券だけで帰ることにした
自宅にたどりつくまで8回の乗り換えで夜11時前だった

身も心も旅を満喫した