その12 長門湯本温泉・俵山温泉・川棚温泉・湯田温泉

1日目

今回初めて知ったが地下鉄谷町線東梅田駅7番出口を上がると
近鉄系の長距離バス乗り場がある
地下鉄上がってすぐなので便利だ
今回の温泉巡りに使用した



土曜日の21:50分発である
見ていると結構外人もいる 長崎や新宿・高山など次々来る




バス席は3列なのと前の間隔が広いの
でシートを倒せばほとんど横寝状態
今回の乗客は6人で席もバラバラにしてくれているので横のカーテンで周りを囲むと 全く個室状態

少し値段が高いが良かった
問題は大阪を出て高速道路のサービスステーションに24:00に着いたのだが
ここで最後のトイレと休憩だというのである
終点の萩バスセンターまで行くのだが 明日10:20分着予定
その間乗務員と乗降客以外は外にでれないという
トイレはバス内で出来る
だが食料が無い
24:00の1回だけ泊まるステーションにはジュースとタバコと冷凍のおにぎりを解凍する自販機だけあった  
たまたま家を出る時に残り物でサンドイッチを作って持ってきていたので缶コーヒーだけ買って朝食べた 
運転手は「すみませんね キマリなもんで」
そんな案内どこにもなかったけどな~



山口市から萩にいく途中の車窓から見える家々はどれもりっぱだし 瓦が赤い
後に地元の人に聞くと「石州瓦」だという 島根県の岩見地方で採れる粘度で
多分鉄分が多いのでは 奈良の赤膚焼きに近い
光沢があってつるつるしている 雪が積もり難いらしい
山陰地方の雪国の家の瓦の特徴であるという

それともうひとつその現地の人の話で
「萩は夏蜜柑(なつみかん)が特産で 何年か前の国体の時にガードレールを全部黄色に
したんだが 国体が終わると市民から色が気に入らんと苦情が多く出たので
今茶色に塗りなおしているんだ」と言う 

なるほど瓦にばかり気に取られてガードレールまで気づかなかった
写真を編集していてはじめて気がついた

3~4時間は寝れただろうか 予定通り萩市のほぼ真ん中にある「萩バスセンター」に着いた
早速バスセンターで観光地図をもらい コースは大きく東コースと西コースがある



市内循環バスで赤(西)コースと青(東)コースである
30分間隔で走っている



(クリックで大きく見る PDF )

町中「世界遺産認定」ののぼり・看板が目に付く
町総出という感
花と連休の合間なのか観光客はどこもまばら

道を尋ねようにもあまり出会わない
向こうから中年のおじさん2人
「すみません ドラマ館はどこですか」
「ああ今「学び舎」という名前に代わっています」
といって一緒に案内しようとするので
「いえいえ口で言っていただければ」
それでも「どちらからですか」とか話しかけながら案内してくれた

なんでも彼らは市の観光課の人達で 数日来からの地震とか強風のため
史跡の状態を点検して回っているという

私の記憶には萩が「世界遺産」は無い
その「学び舎」(元小学校の体育館)でボランティアのオジサンたちと会話が盛り上がった




「世界遺産」は2015年7月「明治日本の産業革命」の文化遺産として
全国23か所と一括登録されたものだ

そういえば 九州の長崎造船や軍艦島などは話題に上がったが
この萩も入っていたんだ 知らなんだ (失礼しました)
萩の登録は当然といえば当然ですね



正面に見えるのが城山(指月山)

あの山の麓が城下町である おじさんの話では堀之内の上級武家はみんな隣の山口に引っ越して廃墟が並んでいる
今史跡となっているのはその外側にある下級武士たちの生家や居住地である

萩博物館と周辺の史跡を2時間ほどかけて歩き
又この「学び舎」にもどって松陰誕生地まで「東周りバス」に乗ろうという計画である



昨夜はバスの中で雷と豪雨で目が覚めた あんなんだったらとても歩けない
と思っていたらこのぴかぴか もう暑くて水ばっか・・・

個人的には維新の最大ヒーローは「高杉晋作」だと思っている
かれがいなければ維新がおきたかどうか疑わしい
もちろん理論的・精神的バックボーンは吉田松陰なんだが
それは結果であって
政治は力である
まあ立派な人は先々死んで残っていくのはアホポン・・・・・

高杉晋作生家の近くの公園に晋作が城を見上げている銅像があった



逆光でいやだなと思いながら写真を撮っていると 後ろから同年輩のおじさんが
「どちらからおみえですか」と声を掛けてくれた
又話し込んでしまう「あの像も最近できた」そうだ
「この近くに家がるから庭を見に来てください」という
下級武士の屋敷跡といっても400坪ほどあるという



まあ日本はいいとこですね

苔を踏まないように気を使いながら拝観した

その並びに晋作の生誕地があった




夭逝が本当に残念 せめて維新を見せてやりたかった
(現地でもらった資料は上の写真をクリックでPDFで大きくしてみる)

一番の見どころを見て満足である
もう一つ東コースの最東にある晋作のお墓に参れば完成である




う~ん「旅するkanta」と同じ心境ぞ

この像は公園にあった高杉晋作と同じ笵だと思う
りりしいですな~








「学びの舎」にもどってバスにのろうとすると目の前に行ってしまった
30分待つ



しかし1回100円だから200円で市内車窓観光ができる

「指月山」を海辺の車窓から



海岸から大きく山手に上がると「松陰誕生地前」のバス停
ボタンを押して降りると目の前に上の碑がある



まずは松陰先生



そして晋作先生

合掌



松陰誕生地と看板と遺構
(これはちょつと話が出来過ぎかな)



伊藤博文旧宅



松陰神社と松下村塾





郡司鋳造所遺構



そういえば薩摩藩にも同じような遺構が展示してあったな

生誕・墓地の山からJR東萩まで歩いて20分足らずだが
この間にこれだけの遺跡が見られた

もう暑さで汗だくで駅に着いた

16:24分のJRに乗るつもりが2時間も早く着いてしまった
しかも強風で列車が遅れていて本来なら行ってしまっている列車が
もうすぐ来るという ラッツキー 
昨日はあまり寝ていないから早く宿に行こう
昨日宿から電話で到着予定時間をきいてきたから17:36分に駅に着きます
というとその時間に迎えに行きますという

このままなら16時前後 まあ着いてから断りの電話をすればいいや

東萩から長門市駅まで45分 降りたら隣のホームに乗り継の列車(といっても
一両ワンマンカー)が待っていた



長門温泉駅

駅といっても客も駅員も人っ子いない
(切符は運転手に降りる時渡す)


列車もバスも1時間か2時間に1本だもんな

ここから宿まで川筋に歩いて20分
ぶらぶら写真を撮りながら歩く





すると「湯本温泉」とある
おそらく元湯だろう 河原は洗濯場になっている

時間はたっぷりある これは所望じゃ
おばさんに大きなバックパック入りますかというと
そのへんにころがしておいて という
一応ロッカー10円があるが入らない
そうかパックから荷物を少し減らして2ツ使えばいいのだ
2ツでも20円だ
因みに風呂賃は200円

湯舟は2ツある
5~6人の地元のおじさんたちが入っている
お湯は38.5℃くらい ぬるめはどこも皆だまってじぃっと入る
ああ気持ちいい 昨日からの寝不足と汗が一気に消えていく
肌はつるつる 少し硫黄臭がする

「いい湯でした」とおばさんに言う
さっぱりして又バックを担いで川辺を歩く



温泉街の一番奥に今晩の宿「大谷山荘」がある

フロントで早速「迎え」を断った




部屋は6階





1枚ガラスがいい



景色もいい

食事とお風呂は1階



撮影はここまで さすが有名旅館 人が多い
朝がけ 夜がけもだめ 旅館のパンフレットの写真を掲載



設備もいい

追記(2016年12月15日 この温泉施設でロシアのプーチン大統領
と安倍総理の会談が行われた)


ただ残念ながらお湯がだめ
さっき下で入ったのとは月とスッポン

まず熱さにびっくり(加温)
ぬるぬる感がない(加水)
塩素臭(循環)

全てが町のスーパー銭湯と同じである
まあこれだけの湯量を保持しょうとすれば仕方がないかな

全ての人が本物の温泉を求めているわけでもない

風呂からそのまま食堂へ
「生下さい」「アサヒか恵比寿どちらにしましょう」
「アサヒにしてください」



旨いな! この一言のために温泉に来ているようなもんだ




氷の器の刺身は旨かった



ふぐのから揚げとサラダが旨い




設備も料理もいい
これでお湯さへ良ければ最高です
ありがとう おやすみ

2日目

朝食はビュフェ



さあ今日も動くぞ~(働くではない)

宿から歩いて15分一番近いバス停に行く



上から3番目9:08分 俵山温泉にいく

ここから20分ほどの山一つ越えたところにある温泉地

バスは1時間に1本である乗り遅れたら大変


2分ほど遅れて来た
ほっとする



下関行きである



宿は結構ある しかし皆民宿のような いわゆる湯治宿である
それが風情があって良いという人も多い

ここの湯は何といってもかけ流し 41.3℃は素晴らしい
PH9.9の強アルカリ泉 しかも日本一の水素含有量という

次のバスまで2時間の間数軒回ろうと思った





万国旗がなぜかわびしい 静かなのどかな温泉地






町には2つの共同風呂がある
1つは「町の湯」420円
もう1つは「白猿の湯」730円

420円から入る
ロッカーはあるが鍵がない 蓋だけする貴重品大丈夫かなとちょっと心配
しかし風呂場に行くと杞憂だった
風呂に浸かるとガラス越しに脱衣場が全部見えている

湯舟は2つある1つは5~6入ればいっぱい
左の湯舟に5~6に湯治客が入っている
右しか入れない なんでかな?
判った! 左の湯舟から源泉が流れ出ている 溢れた湯はその切れ目から
右の湯舟に流れて溜まる仕組みである

1人が出たのですぐさま左に移った
本当にいい湯だ

 脱衣場で扇風機に当たって体を冷やしたり又湯舟に戻ったり
と1時間近く

もうこれ以上の湯はなかろうと 次はやめた
「町の湯」で充分だ 
出る頃にはヘルパーさんに連れられた人達が次から次と来ていた
私もこんな所の近くの施設に入りたいな~

ここは白猿に化身した薬師如来が発見したという伝えがあり
猿にまつわるものが多い
名物は焼きたての「三猿まんじゅう」



1つくださいというと 3ヶ100円だというので買う
こんなもんでしょう





バス停の名前も「お猿のかご家」
かご家にはってあったポスター 残念今日ではなかった

バスは元来た道をたどり 湯本を越えて長門市駅を越えて40分ほどで
青海島遊覧観光船桟橋バス停に行く

昨日はJRも遅れるほどの強風(この辺で20mとか)
昨夜の宿の風呂で他の泊り客が遊覧船は中止だったと言う
さて今日はどうだろう

港はがらんとしている


乗り場にはだれもいない
これは・・・・・
切符売り場の女の子に 今日は出ますかときくと
外海は中止ですが 中海と大島のコースのみですという

通常90分で2600円が60分で1300円だという
折角だしな~ 出発まで15分待つ



「めるへん号」にのる
でも客は私1人である
なんか申し訳ない気分 専用遊覧船になってしまった
今にも雨が降りそうな曇り空 海も鉛色 そりゃだれも来ないわな



青海島の様子はyoutubeで見てください
(上の写真をクリック 念のためボリュームを落としてから)



天気がよけりゃ波が静かなれば パンフレットのような景色も・・・・

バスでJR長門駅まで戻り15:24分 小串行き
小串で下関行に乗り換え一駅 川棚温泉駅に16:43分着



日本海も青くなってきた



川棚温泉駅前からすぐにバスが来た
温泉まで2駅5分で着く 歩いて20分



山口名物「瓦そば」の本家本館「たかせ」



今日の宿泊先「小天狗」
ここの新別館は1泊一人4.5万もするので 本館の6畳部屋にした
お湯が同じならどこでもいいのです

宿に着くと荷物をフロントに預け カメラだけ持って外に出た
もうあまり光が無い

このすぐ裏に山頭火の句碑があるお寺がある
この温泉は山頭火が愛し よく訪れたという



龍福山妙青寺 禅寺である





「湧いてあふれる中にねている」
                   山頭火




失礼ながらこんな田舎にとんでもない文化的空間が
恐れ入りました

宿に戻り部屋に案内される



これが一番安い6畳部屋 
これで十分
お湯さえよけりゃ






本当にお湯は最高


ビールも最高





お湯がぬったりとしている
 
あふれるゆの中にいる

何度も何度も入ったのは言うまでもない
(朝8時半まで無制限入浴可)

♪♪おやすみたのしくこよいもまた♪♪

3日目

あまりのい湯に朝5時から又湯に入る



朝食もしっかりいただいて さあ出発



今日は川棚温泉から長門市方面に戻って「角島」に行く

宿から温泉駅まで歩く





川棚から特牛(こっとい)まで50分



特牛(こっとい)は全くの無人駅



いるのは猫 映画の世界だ

駅前までバスが2時間に1本くらい迎えに来る
そのバスを待って「角島」に行く



バスの運転席の横に陣取って撮影



これが「死ぬまでに一度は行きたいベスト3」に入った角島大橋

マイカーでは皆ビューポイントで橋を見るが2時間に1本しか来ないバス
ではこれが精一杯

(上の写真をクリックyoutubeで見てください
往復1本にしています)

角島灯台前で降りて灯台に向かう




う~ん きつい



でも登った甲斐があった

灯台の先になにか鳥居のようなものが見える
行ってみる



なんか異様に綺麗だ

バスで特牛まで引き返す

客はず~と一人きりだった
一番前に陣取って撮影するものだからバスの運転手も最初は不機嫌だった
なんじゃかんじゃと話しかけているうちに機嫌がよくなった
大阪の爆買やら九州の地震やら 特牛の読み方も話題になった
そのうち「すみませんちょっと2~3分営業所に寄ってもいいですか」
「ああいいですよ どうせ駅で20分待ちですから」
なんか映画の世界



特牛(こっとい)からだと長門まで戻りそこから今日の泊まり湯田温泉までは近いと思うが
「有閑じじい」のこと 山陰線を終点まで行きたいと
また川棚温泉経由の下関まで行く
実際は下関の一つ手前の駅 藩生(hatabu)駅で山陽本線と交差しているので
そこで乗り換え 新山口まで行く

新山口で山口線に乗り換え山口の一つ手前「湯田温泉」駅まで行く
全部各停なので滅茶しんどい
特牛13:40分に出て 湯田温泉16:37分に着いた



さすがに湯田温泉は人が多かった



歩くこと15分老舗旅館「松田屋」が見えてくる






光のある内に名園の撮影



へえ~
司馬遼太郎も来ているんだ
この松田屋は中国地方切っての老舗旅館

嘘か誠か この庭の茶屋で木戸・西郷・大久保の会談があったと記されている

さあ風呂じゃ



岩風呂と記していた

なかなかいい湯加減だが 湯田温泉は吹き出し61℃ある
なので加水して41.5にしている
もったいない話だ
温度を下げるには加水が手っ取り早いが源泉でなくなる
名湯と言われる所は加水しないで自然に冷めるようにそれぞれ工夫している

浴槽を3つ並べて段々冷やす
戸外で一旦プールして引き込む
冷房の冷却器のようにお湯を滝のように流し落とす
など

さて食事は朝夕とも部屋食(これが高級宿の証 朝夕部屋食は滅多にない)



とりあえずの一杯
これはアサヒスーパードライ



期間限定で利き酒が付いている
これはいい
獺祭なんて滅多にのめねえよ



普段飲むスパーの紙パックもんと全く違うね~





刺身はだめだった
他の料理もなにか工夫が無い

この老舗旅館
値段は1流 料理 湯は3流とむかついた

食後腹立ちまぎれに宿自慢の「維新の湯」に行った
一応家族風呂になっていて 予約無しで空いていればいつでもOKという

部屋の係のお姉さんが今だったら空いていると思いますよと言うので行く





う~ん これが幻の湯「維新の湯」
鍵をかけて入ることになっているのでゆったり撮影できる
時間も無制限





お湯は加水でもこれは素晴らしい

まあこの宿はこの風呂の値打ちだな

まあなんだかんだと言いながらこの旅行も
体中の脂肪が抜け出るほど温泉に浸かった

明日の予定は天気次第
おやすみ

4日目

天気が悪ければ真直ぐ新幹線で帰る
天気が良ければの案が無い

秋芳洞も津和野も何度か来ている
宮島の須弥山に上がりたかったが 17時まで帰らないといけない用事があるので
時間的に無理

いろいろ見ていると 山口市からJRで津和野方面に40分のところに
長門峡(ちょうもんきょう)という渓谷があるらしい・・・・



・・・ということでとりあえず朝風呂に入り
朝 部屋食を摂り



お姉さんの見送りを受け
駅に向かう
宿のすぐそばに中原中也の生家があり現在は記念館になっている



中原中也てこんなとこの出身なんだ



駅にはでな列車が止まっている
山口の全てをアピールしているんだ





無人の長門峡駅では木彫りの熊が迎えてくれる

さあ2時間ほど歩こう



と歩きかけた途端・・・・



が~ん

ほとんど入口で通行止め
どこにもそんな情報が入ってなかったけどな~

この旅もここで終わる

しかしこの度は所用が入った為 短い期間の山口コースを採ったが
本来は熊本ー阿蘇ー別府ラインの長期間温泉巡りだった

とてもラッキーとは素直に喜べない
多くの人達が災害に苦しんでいる
毎晩宿でTVのニュースを見るたびに自分はこんなところでこんなことしていていいんだろうか
と自戒する
2ヶ月前に決めて予約をしていたとは言え

崖崩れで通行禁止だと腹立てている場合ではない

亡くなられた方々に

合掌