大和(おおやまと)(萱生(かよう))古墳群を歩く


4月も半ばというのに薄ら寒い1日
JR桜井線(万葉まほろば線)長柄駅10時集合
総勢180余名

橿原考古学研究所の 坂 靖(さか やすし)先生のご案内
会報の説明によると
『奈良盆地の東南部 天理市から桜井市にかけて 古墳時代前期の
大型前方後円墳が集中しています 大きくは 西殿塚古墳を中核とする大和(萱生)
古墳群 行灯山古墳・渋谷向山古墳群を中核とする巻向(箸墓)古墳群
に分けられます
近年はこれらの古墳群を総称し オオヤマト古墳群と呼ぶことも多くなりました
今回はその北端部の天理市萱生町・成願寺町・中山町・岸田町・兵庫町・新泉町
あたりに所在する大和(萱生)古墳群の各古墳を見て回ります』



JR長柄駅







駅から歩いて10分ほどに大和神社(おおやまと)がある
戦艦大和に分霊が祀られており「ゆかりの神社」としている
何かの大会が奈良であり帰りの観光で青森県から2台のバスが来ていた



展示館といっても戦艦大和の模型が2つ展示されているだけ


@星塚古墳〜 墳丘長56m前方後方墳 詳細不明




A馬口山古墳〜墳丘長110mの前方後方墳 都月型埴輪出 古墳前期初の可能性


Bフサギ塚古墳〜墳丘長110mの前方後方墳




C矢ハギ塚古墳〜墳丘長102mの前方後円墳「人造石」「菅玉」出



D平塚古墳・マトバ古墳〜前者は直径54m 後者は直径50mも円墳



E小岳寺塚古墳〜墳丘長50mの前方後円墳 古墳前期







中山大塚に登る前に昼食
大和神社のお旅所の軒先を借りるも人多く 半数が傘を差して食う
(座るところも無く 傘を差して立って食べたときもある)


F中山大塚古墳〜墳丘長130mの前方後円墳 6度に渡り発掘調査
後円部の竪穴式石室 盗掘激しき為 鏡片や鉄製品のみ出
宮山型特殊器台(総社市宮山古墳から出土)・都月型埴輪(岡山市都月坂1号墳から出土した古墳前期3C後半の埴輪)
普通円筒埴輪が出土
多量の葺石 張り出し部 が確認


前方部より後円部へ  後円部の赤樫はトレンチ真ん中の緑は石室を表示




G下池山古墳〜墳丘長120mの前方後方墳 大型木棺 碧玉製石釧・翡翠製勾玉
ガラス製小玉・貝製品・鉄刀・鉄ヤリ・鉄ヤスリなど出
葺石・埴輪は無し 古墳時代前期後葉



H燈篭山古墳〜墳丘長110mの前方後円墳

後円部は果樹が栽培され前方部は数百年前からこの地域の墓地になっている



この一帯は念仏寺を中心に山の中腹にあり水捌けもよく眺めも良い墓域である

I火矢塚古墳〜墳丘長49mの前方後円墳 「金環」「菅玉」「勾玉」出



J西殿塚古墳〜墳丘長230mの前方後円墳
継体天皇の皇后手白香皇女の陵と定められているが
円筒埴輪や宮山型特殊器台が出などから古墳前期前葉となり
4C前後 継体は6cなので時代が合わない





K東殿塚古墳〜墳丘長は175mの前方後円墳 円筒埴輪・朝顔形埴輪・鰭付埴輪
「金環」「菅玉」「人造石」など出 古墳前期中葉



L空路宮山古墳(くろくやま)〜墳丘長50m前方後円墳
埋蔵施設は横穴式石室 古墳時代後期

写真なし



M西山塚古墳〜墳丘長114mの前方後円墳 大和古墳群の中で唯一後円部を南に
向けている 「勾玉」「菅玉」「土器」 古墳時代後期初頭
時代からしてこちらが手白香皇女の墓とする説が有力




N波多子塚古墳 〜墳丘長144mの前期後方墳 葺石 円筒埴輪出 古墳前期中葉



Oクラ塚古墳〜墳丘長32mの円墳

 
     
Pヒエ塚古墳〜墳丘長130mの前方後円墳 葺石「勾玉」「菅玉」出古墳前期前葉
Qノムギ古墳〜墳丘長63mの前方後方墳 古式土器 鰭付埴輪出古墳前期前葉   




古墳の周りは
「富有柿」「平田柿」と三大柿の名産「刀根柿」の発祥地なんだ


10km足らずの行程にまさに古墳群
木や畑がなかったらまさしく古墳公園のように整然と並んでいるんだろう
とにかく寒い早く帰って風呂に入ろう
お疲れ様でした