北摂地域の遺跡を巡る
7月17日(日)北摂地域(
これまで、この古墳群からは36個の古墳が確認されているが、今は南天平塚古墳、御獅子塚古墳、大塚古墳、大石塚古墳、小石塚古墳の5つが現存するのみである。
○
南天平塚古墳
5世紀後半の古墳で、桜塚古墳群の中では最後の方に築造された古墳である。
直径20m余りの円墳と考えられて、現在は宅地造成などで、その4分の1が残るのみである。
内部から二基の木棺が発見された。木棺はコウヤマキ製の丸太を縦に割ってくり抜いた割竹形のもので、長さ2.9m、幅85〜75cmであった。
鏡、鉄刀、鉄剣などが発見されている。

南天平塚古墳

南天平塚古墳横の道が周濠にあたる場所である。
○
御獅子塚古墳
5世紀中頃に築造された前方後円墳である。
墳丘規模は全長55m、2段築成で2段目斜面のみに葺石が施された特殊な形をしている。埴輪は1段目平坦面に立てられていた。
方位の異なる2つの埋葬施設を有している。
それぞれの主体部から甲冑や鏡、刀剣類などが出土した。
後円部側の周濠内からは、初期段階の須恵器高杯が検出されている。
この古墳は、須恵器生産に係わる人物が被葬者であると言われている。

○
大塚古墳
5世紀前半の古墳である。墳丘は3段築成で直径約56mの円墳である。
埋葬施設は並列して造られた3基であり、鉄刀、玉類、鎧や鏡類が出土している。


出土した鏡と鎧のレプリカ

阪急岡町駅東側商店街中にある原田神社本殿は五間社流造りで慶安5年(1652年)建立である。
平成5年、国の重要文化財に指定されている。


原田神社境内からは、銅鐸が出土しているが、これは
この銅鐸は

商店街内にある「桜塚」由来の石碑
古墳の墳域に桜を植えていたことに由来するようである。
○
大石塚古墳
大石塚古墳は、全長70m以上、後円部径48mを測る三段築成の前方後円墳である。
竪穴式石室を有し、出土品としては大型の朝顔形埴輪がある。



出土した埴輪
出土した陶棺
○小石塚古墳
大石塚古墳の北側にあるのが小石塚古墳で、全長49m、後円部29m、前方部幅21mを測る前方後円墳である。
中には木棺1基を検出している。

○
金寺山廃寺
金寺山廃寺にあった塔礎石(現在看景寺にある)
礎石は長径2mに及ぶ巨大な花崗岩に直径61cmの柱穴を、その中央部に直径10cmの舎利奉安孔を彫ったものである。

礎石出土場所は現在住宅地の真ん中にあり、往事の面影はない。
金寺山廃寺があった位置は完全に住宅地と化している。
瓦が出土しているが、須恵器工人が時代とともに瓦工人へと転換していったようであり
須恵器の作成要領で瓦を作成した様子であり、今とはまったく違った瓦であったようである。
○
金禅寺

金禅寺に残る重要文化財に指定されている三重宝篋印塔。
貞和5年銘 1349年銘となっている。


